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METRONOME TECHNOLOGIE 「 CD1 Signature 」 |
METRONOME TECHNOLOGIE 「CD1 Signature」 ( \840,000 /税込) 一躍その名を轟かせたのは独創的なデザインで華々しくデビューしたCDトランスポート「KALISTA」でしょう。 その相棒の様な形でリリースされた真空管を使用したD/Aコンバーター「C2A」。 その後、一体型プレーヤー「T1i Signature」、「T2i Signature」、「CD3 Signature」、真空管を使った「CD5 Signature」を次々と発売、 更にセパレートタイプの「T3A Signature & C3A Signature」、というラインナップになっておりました。 そして今回ご紹介させて頂きます「CD1 Siganture」ですが、こちらは高級機の揃うMETRONOMEの中でも、価格をリーズナブルに、カラーも明るめに変更したエントリーモデルです。 国産モデルのプレーヤーの大半が、CD/SACDがかかるタイプとなっておりますが、METRONOMEは全ラインナップCD専用機となっており、 またこれだけのCD専用機のラインナップを揃えているメーカーは多くないと思います。 それだけプレーヤーに強い思い入れを持っているメーカーと言えるのではないでしょうか。 それでは新製品の「CD1 Signature」の魅力に迫ってまいります。 ![]() まずは特徴的なデザインは今までのラインナップと同じですが、今回他メーカーとのバランスを考えてか色はシルバーとなっております。 方式としてはトップローディング方式(本体上面にディスクをセット)です。 他にもメジャーなところではCEC、CHORD、ORACLE、アコスティックアーツなども同様のトップローディング方式を採用しています。 この「CD1 Signature」のピックアップメカですが、長い歴史を持つPHILIPS社製の最新のメカ“CDM12 PROU V6.8”をモディファイして搭載しております。 D/Aコンバーター部分は最新の24bit / 192kHzで処理を行い、アナログ変換しております。 デジタル出力は44,1kHzのSPDIF(RCA同軸)を搭載。 ![]() アナログ出力はRCA、XLR、共に各1系統となっており、バランス出力は特にこだわりを持ち、受けてのアンプ側に両方の入力があれば、バランス接続推奨となっております。 しかしながら、RCA出力でも“METRONOMEらしさ”は十分に感じ取って頂けます。 付属品ですが、今回エントリーモデルとして出来るだけ価格を抑えるために、リモコンはプラスチック製のものになり、また、これまでのモデルでは付属していた コーン型インシュレーターは別売(3個一組\68,250)となりました。 ( H21年8月時点 )
それでは、試聴に入ります。 ![]() ■ 左: ジェニファーウォーンズ “ The Hunter ” ■ 右: ヤーノ・シュタルケル “ 無伴奏チェロ組曲全曲 ” ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ まずはここで試聴用として良く使用するディスク、 ヤーノ・シュタルケル“無伴奏チェロ組曲全曲”。 こちらは、情報量を前面に出すのではなく、独特な色彩感を出し、 味わい深いなりっぷりです。 特に中低域は抜群の安定感で、朗々となってくれます。 華やか、艶やかということではなく、陰影がしっかりしており、 厚みのあるサウンドに感じます。 このサウンドは上位機種も同じでMetronomeの音楽性はこのクラスでも十分に感じることが出来ます。 ジェニファーウォーンズの“The Hunter”より ♪ Lights of lousianne 。 ベースが非常に安定しており、アコステックギターも癖が少なく、 安心して聞くことができました。 またメインのヴォーカルも変に若くなったり、年を取ったりした感じではなく、 程良いぬくもりと肌触りの良さを感じます。 上位機種には付属品されているインシュレーターを装着しましたが、 情報量が格段に上がり、S/Nも良くなります。 素材が硬質ではないインシュレーターですので、ハイ上がりになることなく、 全体的に見通しが良くなります。 定価を抑えるためとは言え、これは是非、別途でも購入して使用して頂いた方が 良いと思います。 同価格帯でも多くのプレーヤーが発売されておりますが、「CD1 Signature」はCDの持っている情報を“ 忠実に出す ”というよりも、 METRONOMEのサウンドデザイナーが伝えたい音楽性を前面に出しているように感じるプレーヤーです。 それだけに好き嫌いがはっきり分かれると思います。 長くオーディオをやっているお客様でしたらお解かりになるとは思いますが、傾向で言うと当時の「STUDER」や「PHILIPS」の音を、 もっと現代的にアレンジした様な音色だと思います。 今でもSTUDER、PHILIPSをお使いのお客様もいらっしゃると思いますが、買い替え体と思ってもなかなか“これだ!”という機種に巡り会わないという話も聞きます。 そういうお客様には是非一度、聴いて頂きたいプレーヤーです。 音の濃さ、深み、独特な音楽性は国産プレーヤーにはない魅力を持っております。 トップローディングの為、ラックの中に入れる場合でも棚板間隔を空けたり、もしくは一番上にセットするなど制限もあるとは思いますが、 “情報量よりも音楽性を求めたい”というお客様は是非一度ご試聴下さい。 さて、大変残念なお知らせなのですが、発売してまだ日も浅いのですが、 「CD1 Signature」は価格改定が決定しております。 H21年9月1日より \840,000 から \1,050,000 となります。 この値上げ幅は大きいと思いますので、興味のあるお客様はお急ぎ下さい。 またこの上位モデル「CD3 Signature」も8月末をもって生産終了となります。 こちらもご検討中のお客様はお急ぎ下さい 試聴のご予約、お問い合わせ、ご注文も承っております。 当フロア担当“ 島 ”まで、お気軽にご連絡下さい。 ![]() |