ようこそお越し下さいました。 <(_ _)>
ここでは、私“島”が試聴した最新コンポーネントの中から、
話題性なども意識した試聴レポートをお届けいたします。
ソースの音楽にやや偏向がありますが、ご容赦願います。

“ユニバーサルプレーヤー”のCD再生能力

  • GOLDMUND 『EIDOS18ME』
    ノーマルタイプ価格:      \1,080,000
    プログレッシブタイプ価格:   \1,380,000
    eidos18me

  • LINN 『UNIDISK』
    シルバータイプ価格:      \1,500,000
    ブラックタイプ価格:       \1,515,000
    unidisk

  • 今回は最近何かと話題のユニバーサルプレーヤーについてコメントさせて頂きます。
    まず海外製の先頭バッターとして
  • LINN UNIDISK1.1(BLACK\1,500,000/SILVER\1,515,000)が発売され、 最近、
  • GOLDMUND EIDOS18ME(Aタイプ\1,080,000/ Vタイプ\1,380,000)が発売されました。
    また、新情報ですがESOTERICからもSACD PLAYER X-01(\1,250,000)と、ユニバーサルプレーヤー UX1(\1,250,000)の2機種が発売予定となっております。
     ユニーバーサルプレーヤーの魅力として、CDの他にSACD、DVD-AUDIO、DVD-VIDEOの再生ができるということが主たることですが、 このことに関しましては、ピュアオーディオの視点からとヴィジュアルの視点からの2面性がございます。
    要するに、音で比較するのか映像の良さで比較するのかということになります。
    ヴィジュアルの視点からの感想は4FシネマHALの今泉さんにお任せするとして、私はCD及びSACDの観点からコメントさせて頂きます。
     最近6Fにご来店のお客様でユニバーサルプレーヤーに興味を持たれるお客様が増えてきておりますが、実際のところはSACDが気になっておられるようで、良く今後の動向について質問されます。 私個人的にはSACDのクオリティは評価しておりますが、今後の動向は不明瞭でお答え辛いものがございます。ただこの先立ち消えになるということは考えにくいと思います。
     さてここで少し基本に戻って、SACDのソフトにはDSD MASTERING、DSD MIXING、DSD RECORDINGと3種類の録音方式がございます。 SACDが発売された当初はDSD MASTERINGとDSD MIXINGされたものが多く、CDとの差はあまり大きくはありませんでした。しかし最近ではDSD RECORDINGされたものが増えてきました。
    ちょっと一休みのコーナーで紹介させていただきました“フォーククルセダーズ”のアルバム「戦争と平和」もDSD RECORDINGされているソフトですが、 アコスティックギター特有のホール音が非常に良く解ります。その他にもエクストンレーベルのSACDや“綾戸 智絵”さんのSACDなどもDSD RECORDINGされておりますが、 CDと比較してもかなりの音質の差があります。これは認めざるをえないことだと思います。
    しかし今お持ちのCDがSACDになれば良いのですが、今の時点では、どこまでがSACDになるのか予想が出来ません。 またDSD RECORDINGされるものに関しても新譜のみになりますので、これもまた難しい問題です。それであれば今持っているCDの音質を追求したほうが良いのではないかと言う考えのお客様も多く、 この時期にCD PLAYERをご購入されるお客様も少なくはありません。
    それと、この先各メーカーがユニバーサルプレーヤー主体になっていくことでCDの音質が落ちるのではないかという懸念の声もあります。 それであれば今のうちにCD PLAYERを買っておきたいという考えもあるようです。私自身も返答するのが難しいところですが、少なくとも現時点での否定はできません。
    しかしこういうことを述べさせていただくとユニバーサルプレーヤーはお勧めできないということなのかと思われるのですがそうではございません。 何も考えずユニバーサルプレーヤーのCD再生が同価格のCD PLAYERと比較できるだけの能力があれば関係の無いことだと思います。
     それでは前置きはここまでにして、こういう考えのもとに最近話題のLINNのUNIDISK1.1(\1,500,000)とGOLDMUNDのEIDOS18ME(\1,080,000)がCD再生において どこまでの実力があるのか試聴してみたいと思います。
    まずLINNのUNIDISK1.1からコメントさせていただきます。
    ここで参考のために同社IKEMI(\600,000)を用意し比較試聴してみました。
    一通りソフトを聴き比べてみましたが、 女性VOCALなどの艶やヴァイオリンの響きなど比較試聴してもすぐに音質の差を感じられました。 もちろんUNIDISK1.1に軍配が上がるのですが、全体的に少し細身になっており、音作りが若干変わっているような気がしました。 IKEMI自体が発売後5年以上経っておりますので、デジタル技術の進歩の差もあるのではないかと思います。
    またUNIDISK1.1の感想としてジャンルによる得意、不得意が減っているようですが、解像度や情報量重視の音作りでは無く音楽性を聞かせるところはLINNサウンド健在といったところです。
    CDの音質と言っておきながらも、その後にLINN RECORDSから発売されておりますハイブリットSACDでCDとSACDを聞き比べたところ、尚いっそう落ち着いた雰囲気になり、耳あたりも非常に良くなりました。 このDISKはDSD MIXING されたものですが結構な差が感じ取れました。
     次に他社のCD PLAYER(ここではWADIA、MARK LEVINSON ESOTERICなど似たような価格帯)と比較してみました。
    情報量も含めて、勝負できるだけの質に十分仕上がっております。SACDを除いて考えても好みによってはUNIDISK1.1が良いと思われるお客様もいらっしゃるのではないかと思います。
    ただ贅沢を言えば力感がもう少し欲しいような気がします。
     次にEIDOS18MEですが、この機種は正直なところCD PLAYERの質としては、一ランク下がるようです。(当店今泉の話ですと映像的には評価は高いとのことです)
    常々GOLDMUNDを推奨しております私と致しましてはやや複雑な心境でした。
    まず最初にGOLDMUNDとは別のメーカーのアンプと組み合わせてUNIDISK1.1と比べたところ情報量、奥行き、空気感などUNIDISK1.1との差は大きく感じます。 それならとGOLDMUNDのMIMESIS27MEとMIMESIS28MEとの組み合わせで勝負したところ、相性のせいか先ほどまでの差は感じられませんが、それでもUNIDISK1.1のほうが、全体的なバランスも含め良いようです。 それではと思い、ダイナミックオーディオ オリジナル商品のGOLDMUND MIMESIS 21D(\990,000)を追加しEIDOS18MEをトランスポートとして使用したところ、 今までの音がうそかのごとく、解像度、艶など一変しました。GOLDMUNDのプり、パワーをご使用であれば相性的にEIDOS18とMIMESIS21Dの組み合わせのほうが良いように感じます。 これなら他のメーカーと対抗できる力になると確信いたしました。ただその分価格は上がってしまいます。もちろんその上のEIDOS38であれば申し分ありませんが、 今度はSACDの再生が出来ませんし、それ以上に価格も上がってしまいますのでここも大いに悩むところでもあります。
     しかし私の考えが半ばまとまりました。
    LINNのUNIDISK1.1と比べるとすればEIDOS18ME+MIMESIS21D(MIMESIS21ME)を見込んでご検討頂いた方が良いようです。 もちろん、お客様のご予算などもあるとは思いますが、まずはEIDOS18MEで楽しんでおいて、次にMIMESIS21を使ってCDの音質をアップさせるといった長期的な見方でもよろしいのではないでしょうか。
     最後に情報量があれば良いCD PLAYERという評価はしませんし、全てにおいてSACDが良いとも言いません。CDも含めて、そのメーカーの奏でるサウンドがお客様に耳に適うかどうかだと思います。
    ユニバーサルプレーヤー、CD PLAYERの隔たり無くご試聴下さい。 

    詳しくは、島宛てのメールでお問合せ下さい。

  • VERITY AUDIO
    『Tamino X2』
    誕生!!

    本体価格:\700,000

    TAMINO X2
    今回はVERITY AUDIO『Tamino X2』を取り上げさせて頂きます。
    TAMINOをご存知のお客様は、『X2?』とお思いになられるでしょうが、深く考えることはございません。 ただ単に低域のドライバー(背面のスピーカー)を外しただけのモデルだとお考え下さい。
    何故このようなモデルが発売されたかというと、マルチチャンネルを意識しているところが大きいようです。
    現に『TAMNO C2』(価格未定)というセンタースピーカーも発表されております。
    この『TAMNO C2』ですが、独特の思考で作られております。通常センタースピーカーというと横長が主ですが、 『TAMNO C2』は横置きではなく、TAMINOより背が少し低く、奥行きがあるトールボーイタイプのセンタースピーカーとなっております。 また、面白いことにTAMINOと容積は同一だそうです。
    輸入代理店によりますと、近々サブウーファー(ROCCO)も登場予定ということです。 メーカーとしては、Parsifal EncoreもしくはTAMINOを中心に、リアスピーカーにTAMINO X2、センタースピーカーにTAMINO C2というラインナップでの マルチチャンネルのシステムアップを狙っているようです。
    これは個人的にですが、以前のTAMINOは正直セッティングが難しいすぎたというのがございます。背面にユニットがある分壁からの距離が問題視されておりました。設計者は壁から大体1,2mぐらい離して使うのが理想と話をしておりましたが、日本の住宅事情、及び設置場所の都合そこまでの距離が取れないお客様が多いのが実情です。そういった事も考慮したのではないでしょうか。
    前置きはこれぐらいで、スペックをご紹介させて頂きます。
    型式:
    2ウェイ2スピーカー、バスレフ型
    使用ユニット:
    ツィーター 19mmソフト・ドーム型
    スコーカー 16.5cm TPX コーン型
    周波数特性:
    40Hz〜22kHz
    最大入力:
    100W
    出力音圧レベル:
    89dB/1W/1m
    インピーダンス:
    外形寸法:
    TAMINO X2・・・235(W)×890(H)×320(D)
    TAMINO C2・・・230(W)×750(H)×460(D)
    質量:
    21.5kg(X2,C2共に)
    では、試聴に入らせて頂きます。
    今回は、Tamino X2のみの試聴となっております。

    組み合わせシステムですが、“LINN”の『UNIDISK1.1』『KLIMAX KONTROL』
    そして『KLIMAX SOLO』と、“オールLINN”で揃えてみました。
    1曲目は、フォーククルセダーズ“戦争と平和(SACD)”より 白い色は恋人の色です。
    元祖TAMINOと較べますと、どうしても低域の量感が足りないのは否めませんが、しっとりとしたサウンドは健在です。 この曲はLチャンネルとRチャンネルとギターを使い分けておりますが、Rチャンネルのガットギターの音色が心地よく、また曲にアクセントをつけているのが良く判ります。 これはアーティストの曲に対する演出を伝えることが出来ているということでしょう。バランス的にはどうしても中域から高域寄りになってしまいますので、 セッティングの際はTAMINOとは逆に壁からの距離は離しすぎないほうが良いようです。
    次にRY COODER のアルバム“BOP TILL YOU DROP”より LITTLE SISTER を。
    録音は70年代だと思いますが、古さを感じなさせないスピーカーです。
    トータルのシステムにもよると思いますが、ことさらに録音の良し悪しを目立たせたりはしないので、古い録音など聴くに耐えないということはなさそうです。
    この曲の魅力はオーバータブしておりますギターのクリアトーンとカッティングの絶妙なバランスですが、打ち消しあうことなく見事に再現されております。 反応はさほど早いとは言えませんが、その分奥深く奏でてくれていますので、深みのあるサウンド楽しめます。
    実は最初のセッティングより後ろに下げたのですが、キック(バスドラ)の音に厚みが出てきました。 逆に低域の量感がでることによりアクセントをつけたギターのカッティングは多少やさしく感じます。 実際セッティングが簡単なようで量感と音の抜けの関係を上手く出そうとすると置き方を考えなくてはいけないようです。
    最後にEVA CASSIDY の“SONGBIRD”より TIME IS A HEALERです。
    このディスクは私の知っている限り国内版がございませんが、非常に録音が良くて頻繁に聴いております。
    (何を隠そうVERITY AUDIOの輸入代理店“今井商事”からお借りしているディスクです)
    実際借りているのはアメリカ版だと思うのですが、英国版(こちらが本場ですが、これも借り物)を聴いてみるとアメリカ版より開放感があり晴れやかに聴こえました。
    この盤による聴き比べで、『Tamino X2』はそれほどの再生能力を持っているということがはからずも実証されたわけです。
    さて全体的な印象としてVOCALの抜けは申し分ないですが、ピアノの余韻などはオリジナルのTAMINOと較べるとリミッターがかかったかのような感じはします。
    しかしこのVOCALを聴いて一番感じたのがスピーカーの存在が消えたことです。
    ステージが壁一面に広がり、その中にVOCALが“ふっ”と浮かび上がります。これはセッティングにもよるものとは思いますが、スピーカーの特質の一つだと思います。
    これからエージングが進むと、さらに余裕がでてくると思いますので、店頭でならしこんでみます。
    なお、セッティングに関することなのですが、まずはスパイクをつけずに位置決めを行い、ある程度量感が出る位置にセットしてください。 その後にスパイクをつけるのですが、スパイクの高さを同じにし、なおかつ水準器を使用して水平を出すともっと良い音で再現してくれますので、是非お試し下さい。
     実際のVERITY AUDIOの考え方としてはこの『Tamino X2』にサブウーハーをセットでお勧めしたいとのことですが、 それも踏まえた上での個人的な意見としては、壁から一定の距離を確保できるようでしたなら、むしろTAMINOをお勧めしますが、使いこなし,セッティングなどが難しいと判断されるようでしたら 『Tamino X2』をお選びになったほうが懸命なのかもしれません。また、特にVISUAL優先という皆様には、『Tamino X2』は反応も良く、気持ちよくお使いいただけると思います。
     今の段階ではTAMINOから『Tamino X2』へ展示変更を予定しておりますが、聴き比べをご希望のお客様に対してはそのつど準備いたします。

    詳しくは、島宛てのメールでお問合せ下さい。

    AYRE
    『V-5X』
    USER Impressionです。

    神奈川県在住 K様
    遅くなってしまいましたが、V5⇒V5xバージョンアップ後の印象をまとめてみました。
    まずは、島さんへの感謝の言葉です。
    この感動がノーコストで達成できたのはひとえに島さんのお勧めのおかげと思っています。誠にありがとうございました。
    さて、バージョンアップしてからすでに4ヶ月以上が経過し、V5導入当初からは半年以上が経過しています。 やっと、システム全体がバランスよく落ち着き初めました。多分、同時に導入したK3xも含め、電源系の機器もエージングが進んだためと思います。
     導入当初の印象では、非常にナチュラルな質感と雄大な音場感、密度感の高い中域にややブリリアントな高域がたなびき、良質なホールでのライブ感に近い再現をしている印象です。 よく言えば、非常に「快適」で「リラックス」したプレゼンスであり、悪く言えば「緊張感に欠ける」とでも言うのでしょうか、山間にたなびく春霞のような印象です。
    といっても、音楽の再現性は非常にハイレベルで達成されていますので文句を言っているのではありません。 こうした再現性の傾向を強くしているのは、やはり低域の解像力・ダンピングに今ひとつ欠けていることが影響してると思っていました。量感と押し出しは十分のようです。 ただ、こうした点を差し引いても私の様に大編成のオケものが好きな人にとってはこのナチュラルさと雄大さはかなりの魅力ですし、 低域スペクトラムの成分が少ない小編成ものやソロボーカルなどは中域が充実していることもあって、生々しい表現となります。他ではちょっと見当たらないような印象です。
     島さんからバージョンアップの話を聞いたときは、正直なところかなり逡巡しました。この快適な質感が変わってしまったらどうしようと。しかし、心配は無用でした。
    バージョンアップしたアンプが配送され、友人と二人で音を聞いたとたん「これはすごい」。たなびいていた春霞に筋骨が入り、骨格のしっかした非常に透明感の高い音場が展開されています。 これまで垂れ流しのような低域はダンピングが効き、音階表現がはっきりし、かつ歪感のない美しい低域に支えられて、中高域が生き生きと唄い上げます。
    プレゼンス能力は大幅にアップしたことは確実です。
     特に、驚いたのはアナログディスク再生の変わり様です。やはり低域の制御が十分行われているため、機械系への影響の仕方が変化したためか、アナログらしい充実した浸透力のある音になりました。
    不思議なのは、いわゆるオーディオ装置が再生する音というものに多かれ少なかれ必ず付きまとう「電気増幅に伴う憂鬱さ」がほとんど気にならず、再生される音質が人間的な感性と違和感が無く、 自然な調和感に満ちています。すなわち、長時間聴いて疲れない、オーディオ的に神経質になることが無い、大音量でもこの傾向が変わらず、部屋の壁を取り去ったかのような雰囲気に浸れる、 もはや目の前には機器類は存在せず、音楽があるのみといった風情です。 まさに今そこにあって演奏されている事実を提示するという音の現象学としてのオーディオ的リアリティーがあります。(もちろんソースのクオリティーにも依存しますが)
    2ch再生でここまでいくと本当にマルチは必要なの? SACDって何?となってしまい、私のオーディオはもう終了、と思っていたら実はとんでもないことが起きてしまいました。
    ご存知かと思いますが、先般発売されたブーレーズ/ウィーン・フィルの「マーラー Sym.No.3」を聴いて「ウ〜〜ム」とうなってしまいました。
    このディスクの演奏は、オーケストラの精密感が特徴だと思いますが、現在のシステムでは、精密感に不足があり、このディスクの本当のよさが出てない様です。
    精密さは、つまり分解能に優れ、個々の楽器の音を正確にかつ美しく表現出来ないと不満が出てきます。
    通常のディスクではほとんど気になりませんが、このディスクでは気になってきます。 恐ろしいディスクです。このようなディスクは商品化してはいけません(>_<)
    また課題が出来てしまいました。多分、過去の経験ではプリアンプをK1xに変えないと音楽的にもオーディオ的にもさらに高いレベルには行けない・・・かな?


    担当者:島より
    K様、素晴らしいコメント有難うございました。
    いつもK様にはオーディオを逆に教えられておりますが、今回もまた色々教えていただき重ねて御礼を申し上げます。
     K様がV-5を変われてからすぐにV-5Xにマイナーチェンジしましたから、輸入代理店のステラボックスで無償対応を行ったいう経緯があります。
    しかしヴァージョンアップをお勧めするにあたって、これは絶対に損はさせない自信がありましたよ。(なぜか強気発言・・・^^;)
     確か私がV-5Xを聴くまでヴァージョンアップを待ってもらったんですよね。
    AYREのK-3XとV-5の購入時は色々あって、2回ほどお邪魔させて頂きましたが、あの時の音とはかなり違う音になっているみたいですね。
    エージングも済み、一皮も二皮もむけたサウンドが気になるところです。また、お邪魔して聴かせてもらわないと・・・。 でも次にお邪魔する時は入り口を持ってお伺いさせて頂きますね。

    HOVLAND
    『RADIA』
    を聴いてみました。

    本体価格:\1,650,000
    注文時に入力の“BALANCE/Un-BALANCE”の
    指定が必要。(購入後の入力端子変更は有料)

    on-off
    今回はHOVLANDのソリッドステート・アンプでありますRADIA(レイディア)をご紹介させて頂きます。
    以前、当店 7F の、“上遠野健究所”で取り上げておりましたが、6Fではこの度真空管アンプのSAPPHIREとの入れ替えを行い常時展示を始めました。
    もちろんプリアンプの『HP100』との組み合わせでお聴き頂けるようにセットアップいたしました。
    それでは、『RADIA』に魅力に迫ってみる事に致しましょう。
    REAR 今回の『RADIA』は“HOVLAND”の3号機となりますが、またしても独創性豊なアンプを送り込んできました。癒し系の BLUE を使い、見ていてるだけで心が和みます。
     間接照明の部屋でワインを飲みながら音楽に酔いしれるにはもってこいではないでしょうか。またその相乗効果と言ってはなんですが、音楽を楽しむという喜びが増進させられることは間違いないでしょう。
     しかし、いろんな趣味思考のお客様がいらっしゃるかと思います。色が目障りでしたら後ろのスイッチでフロントのブルーライトは消すことは出きますのでご安心下さい。
    (フロントスイッチの両サイドの3つのランプは消すことができません)
     しかし最近のオーディオ機器を見ていると、カラーやデザインもオーディオ選びの重要な要素だと考えて設計されている商品が目につきます。 色で言えば、WILSON AUDIOのSYSTEM7のカラー選択やWADIA861やLINNのシルバータイプ。 他の機器とのバランスや部屋のカラーコーディネートの幅が広がるということは非常に素晴らしく感じます。
    色は別としてデザインだけ良くてもどうしようもないですが、どうせならおしゃれなほうが良いですよね。
    それではスペックをご紹介させて頂きます。
    定格出力:
    125W/ch(8Ω)、200W/ch(4Ω)
    入力インピーダンス:
    50kΩ(アンバランス)
    ゲイン:
    26dB(非反転、8Ω/4Ω負荷時)
    周波数特性:
    5Hz〜20kHz(+0/−0.25dB)
    THD:
    0.1%以下(8Ω、1kHz)、0.15%以下(4Ω、1kHz)
    (共に、定格出力・両チャンネルドライブ時)
    S/N比(A-WTD):
    92dB(120W、8Ω)
    外形寸法:
    46.4(W)×42.3(D)×18.3(H)cm
    質量:
    33.2kg
    電源:
    100V、50〜60Hz、0.7〜10A
    以上のスペックに補足ですが、先ず電源入力を除いて、L/R完全独立を実現したフル・デュアルモノパワーアンプとなっております。 また回路的には完全バランス回路の3番HOTとなります。(真空管アンプのSAPPHIREがBTL接続でモノラルアンプになりますが、RADIAは出来ません。)
    それはそうと、なぜ入力端子がアンバランスとバランスを選択しなくてはいけないかというのが気になるところですが、その回答を輸入代理店アッカの営業担当に伺いましたのでご報告いたします。
    本文
    デュアルモノラル構成の『RADIA』は各チャンネルごとにパラ接続からなる+側と−側のアンプが独立ており、 RCA仕様に変更する場合はこの+/-の各アンプを内部ブリッジする事でシングルエンドに変更しております。
    実際のカタログには載っておりますが「アダプタ、もしくはケーブル等によるXLR→RCA変更は不可」ということは、 アダプタやケーブルによる強制的変換は−側のアンプをグランド(#1)とショートする事で成り立ちますが、『RADIA』の回路でこの手法をとった場合、 −側のアンプはGに対して限りなくインピーダンス“0”に近い状態で電流が流れ続ける事になり、最終的にはトランジスタ破損に繋がってしまうということです。
    ここで、また疑問ですが、それであれば、-とGの間に抵抗を入れれば良いことにもなります。 この場合破損の心配は極端に減る事は事実ですが、スピーカを駆動する為に働くアンプは+側だけとなり、単純に出力も半分に落ちてしまいます。
    また、スイッチにブリッジング解除をつければ問題ないともいえますが、HOVLAND氏曰く 「信号増幅段にスイッチなどとんでもない」 と言うアンプ造りの信念から、 あえて二者択一方式を採用致しました。
    −− 以上 −−
    個人的には機械系の人間ではございませんので、深いところまでは解りかねますが、“HOVLAND”のこだわりの部分が感じ取れましたのでご紹介させて頂きました。
    さて、私にしては前置きが長すぎましたが、試聴に入らせて頂きます。
    試聴には、以下のモデルを使用いたしました。
    METRONOME    『KALISTA』
    \2,600,000(CDトランスポート)
    MARK LEVINSON    『NO360SL』
    \1,600,000 (DAコンバーター)
    HOVLAND    『HP100』
    \850,000 (プリアンプ)
    VERITY AUDIO    『Parsifal Encore』
    \2,300,000 (スピーカー)
    それでは、ゴンチチ の“gontiti best”より 風の国 2001MIX
    音を聴くまでは、真空管のSAPPHIREのイメージがありましたので、しっとりとした感じを想像しておりましたが、思ったより軽快になってくれています。 サイドギターや打楽器は小気味よくはねており、音楽を楽しくけるといった感じです。またメインギターのヴィヴラートが、上品に空間にとけこんでおり、余計な不帯音は感じられません。 音のエッジがしっかりしているからこそ、楽しくも感じられるのでないでしょうか。
    次に、JOS VAN BEEST TRIO の“Because of you”より The shadow of your smile
    ここでの全体的な印象として、艶っぽい感じが良く出ております。正直いうと情報量やレンジといった面では弱い部分がありますが、 シンバルやハイハットは耳あたりが良く、ベースも前に出ることなく、ピアノとのバランスがよりいっそうムーディーなサウンドを提供してくれます。 また、控えめなサウンドの分、定位感や奥行きも引き立ち、生音とはまた違う心地よさを感じることが出来ました。
    最後に、Eternal の When You Wish Apon A Star
    このCDはWalt Disney Records レーベルの“LOVE HITS”というアルバムより選曲しておりますが、素晴らしい録音で、チェックに使っているCDの一枚です。
    このVOCALは透明感のある高域が特徴ですが、一歩間違えると聴くに絶えない状態になってしまいます。しかし、心地よくささやきかけるような歌い方に聴こえてきます。 また、細かい息使いや余韻なども自然な感じで、歌い手の感情がひしひし伝わってきます。だからと言ってやわらかい訳でもなく、なんと表現して良いのか解りませんが、個性的な音作りです。

    今回はあえて視覚にとらわれずに試聴いたしましたが、気品と潤いのある音だと感じます。音楽を楽しむと言う観点では非常に高い完成度ですので、 HP100との組み合わせでHOVLAND WORLDに浸ってみては如何でしょうか。
    HOVLANDの3機種に関しましては、持ち込み自宅試聴の対象商品となっておりますので、ご自宅で良さをご確認したいということでしたら、ご相談くださいますよう申し上げます。

    詳しくは、島宛てのメールでお問合せ下さい。

    PIEGA
    『C2 Ltd.』
    を聴いてみました。

    本体価格:\800,000(Pair)
    STAND価格:\150,000(Pair)

    全体の写真です。
    今回は、“PIEGA”の 『C2 LTD』 を取り上げさせて頂きます。
    何年か前までは山武エンジニアリングが輸入代理店となっておりましたが、 その商品の大半をラックのQUDRASIREを輸入しております(有)リンツが引き継いだという経緯がございます。
     さてPIEGAというメーカーですが、スイス生まれのメーカーだけありましてデザイン的にも素晴らしいものがございますが、 このメーカーの魅力はデザインだけではございません。一番の魅力は自社開発のリボン型のユニットにあります。 もともとこのPIEGAというメーカーはリボンツィーターを軸としてスピーカーを製作しており、 今回紹介させていただく『C2 LTD』や上位機種の『C3 LTD』に関しては新しく開発した同軸のリボンユニットを搭載しております。 まさしくこのツィーターこそが『C2 LTD』のサウンドの原点なるものだと思います。
    それでは最初にスペックをご紹介させて頂きます。

    コアキシャル(同軸)のリボンユニット


    背面バスレフポート
    形式:
    3Wayブックシェルフバスレフ型
    推奨アンプ出力:
    20W〜250W
    能率:
    89dB/W/m
    インピーダンス:
    周波数特性:
    38Hz〜50kHz(+/−2dB)
    ペア僅差:0.5dB以内
    使用ユニット:
    1×18cm C1 ウーファー
    1×C2 コアキシャルリボンユニット
    クロスオーバー周波数:
    450Hz/3.5kHz
    サイズ:
    44(H)×22(W)×32(D)cm
    質量:
    16kg
    キャビネット:
    ポリッシュドアルミニウムフィニッシュ
    フロントグリル:
    アルミニウム
    ペア僅差とはあまり耳にしない言葉ですが、これもこだわりの一つになのでしょう。
    前置きはこの辺にして、試聴に入らせて頂きます。
    試聴用システムは、GOLDMUNDの以下のモデルを使用いたしました。
    MIMESIS SR CD/DVD ME
    \680,000(CD/DVDトランスポート)
    MIMESIS SR PRE2 ME
    \540,000 (プリアンプ)
    MIMESIS SR MONO2 ME
    \980,000 (パワーアンプ)
    MIMESIS SR DA2 ME
    \480,000 (DAコンバーター)
    今回は、試聴曲をご紹介しながらコメントさせて頂きます。
    先ず、最近お気に入りの押尾コータローの“STARTING POINT”より  黄昏
    まず第一印象は解像度というよりも、落ち着いて聴けるスピーカーだという感じが致します。 この曲はエコーをおさえめにしてアコスティックギターのホール音を重視した録音に感じますが、その独特の木の響きがよく伝わってきます。
    システムによっては嫌味に感じる左指のスライド音も、あまり気にならず、逆にフィンガリングの右手のリズムに耳が行くほどです。 この曲はテクニックを聴かせるのではなく、アコスティックギターで表現したかったという曲のコンセプトがあるのですが、その辺が上手く表現できているのではないでしょうか。
     次に定番のCD Lina Nyberg & Esbjorn Svenssonの“CLOSE”より CLOSE
    スピーカーより後ろの位置にしなやかなVOCALがふぁっと浮かび上がり、スピーカーの存在を忘れさせてくれます。 全体的に線というよりは面で音が聴こえてきますので、VOCALが襲ってくる訳でもなく、離れるすぎることもなく、程良い位置で歌ってくれます。
    とはいうものの指向性が弱いわけでもありませんので、セッティングに次第ではピンポイントでも楽しめそうです。しかし、わずかに気になる点というのもあります。
    ピアノのフォルテッシモの部分で少し明瞭感が足りなくなる部分と、量感不足な点です。これはスピーカーのサイズ上ある程度妥協する点ではありますが、スピーカーのセット位置による問題も有るようです。 実際は音量によって変わってくるとは思いますが、壁との距離を考えて量感を出してあげるようなセッティングが好ましいと思われます。
     最後にクラウディオ・アバド=ベルリンフィルによるムソログスキー はげ山の一夜
    正直申しまして量感は先ほども申した通り、サイズ以上という感じではありません。
    ティンパニーのダイナミックな低音はあまり求められないようです。しかし、楽器一つ一つの位置関係は良く解り、非常に鮮度がよく響き渡ります。 それでいて、弦などの音はきつくなりませんので長時間聴いていても、聴き疲れするということはありません。
     実際見た目から、連想される音のイメージは無く、落ち着いて音楽に浸れるスピーカーとなっておりますので、一度お聴きになってみては如何でしょうか。
    ※常時展示扱いとはなっておりませんので、必ずメールもしくは、電話にて事前にご確認の上ご来店頂きますよう申し上げます。

    詳しくは、島宛てのメールでお問合せ下さい。

    WILSON BENESCH
    『CHIMERA RC』(\3,800,000)
    を聴いてみました。





    今回は“WILSON BENESCH”『CHIMERA』(キメラ)を取り上げさせて頂きます。
    輸入代理店のデモ機の為、常時展示とはいきませんが、独創性豊なスピーカーですので是非お読み頂きたいと思います。
     私自身、このメーカーのリファレンスモデルの『BISHOP』は何度か聴いておりますが、この機種をゆっくり聴くのは今回が初めてとなります。
     今から一年前のステレオサウンド誌141号をみると紹介の記事がございますが、受注生産品ということでなかなか音を聴く機会がございませんでした。
    最近では6Fの奥の部屋では、“WILSON AUDIO”『SYSTEM7』“B&W”『Nautilus802』のモニタースピーカーがメインとなっておりましので、 このCHIMERAの個性的な音色は凄く新鮮に感じます。
    それでは少し技術的なことをご紹介させて頂きます。
    独特なデザインのCHIMERAですが、サランネットを外すと本当に変わったユニット構成になっております。 BISHOPも同様ですが、ウーファーユニットの2つが逆に取り付けられております。何か凄く違和感を感じてしまいます。 スペックでみるとウーファー×4、ミッドレンジ×1、ツィーター×1、パッシブラジエーター×1の3WAY6SPEAKERのパッシブラジエーター付きと記されております。 ウーファーの4つというのは実はユニットが向かい合わせに入っております。そういう訳でユニットが逆になっておりますが、それをアイソバリック方式と呼んでおります。 またユニットも強力な磁気回路を持つTACTICが売りとなっております。
    次にパッシブラジエーターを探してしまいますが、中高域のエンクロージャーと低域のエンクロージャーの間に下向きに入っております。 言われなければ解りませんが、こう見てみると最新のテクノロジー満載です。 しかしエンクロージャー(アルミ仕上げは、\2,800,000)の色の差で100万はちょっと高いような気がしますが、音の違いは値段に比例しないと思いますので、 そここだわらなければアルミタイプで十分かと思います。 いずれにしても素晴らしいデザインですので、サランネットはつけて使用したほうが見た目は良いでしょう。
     その他の細かいことは輸入代理店のページをご覧下さい。
     さて、肝心な音ですが、全体的に重心が低く安定した再生音という印象です。 高域に関しては、WILSON AUDIOB&Wのようなモニター系のスピーカーで耳をならしているお客様はやや抵抗がある音でしょう。 というのもツィーターにはシルクドームを使用しておりますので、独特な高域となっております。 また、反応も飛び抜けて早いと言うわけではありませんので、聴感上物足りなく感じるのはやむを得ないといったところです。
    しっとりした音を好むお客様や長時間オーディオを楽しむお客様には好まれる音作りだと思います。 実際女性VOCALを聴くと、歌い手の年齢が上がったような錯覚に陥るくらい色気や落ち着きを感じます。また弦楽器を聴いてもヒステリックになりませんので安心して楽しめます。
    高忠実再生かという点では少しだけ疑問も感じますが、最近のスピーカがきついと感じるお客様にはもってこいのサウンドでしょう。
     次に気になるのはこのサイズだけに低域と言ったところですが、お世辞にも量感たっぷりとは言えません。 しかし、逆にいうと自然な感じが伝わってきてきます。また低域によって全体の明瞭度が失われることが全く無いので、ルームチューニングはさほど神経質にはなりません。
    全体的な面では、非常に落ち着いたサウンドで、英国紳士のようなイメージが浮かびます。個性的と言えば個性的ですが、どこかの帯域が誇張されることもなくバランスよく奏でてくれます。 また全体のスケール感は非常に良く出ており交響曲など、朗々となる感じです。 ただ、アンプのドライブ能力次第では、若干軽くなりすぎるような感じがしますので、エネルギー感のあるアンプをお勧めいたします。
     正直申しまして、このスピーカーは聴いてもらうしかありません。好きな人は好きでしょうが、嫌いな人は嫌いでしょう。 私自身は、落ちついて聴くには良いスピーカーのひとつだと思います。ぜひ、一度お聴き下さいますようおすすめ致します。

    詳しくは、島宛てのメールでお問合せ下さい。

    AYRE
    『K-5X』(\580,000)『V-5X』(\840,000)
    を聴いてみました。

    またしても、更新が遅くなって本当に申し訳ございませんでした。
    今年はもっと多くの機種をお客様にお届けして参りますので、相変わらずご愛読下さいますようお願い申し上げます。







    今年最初の機種としてAYRE の『V-5X』『K-5X』を取り上げさせて頂きます。
    本題に入る前に弊社のHPをよくご覧になっておられますお客様はお気づきかと思いますが 【DGC】 という新しい企画が始まりました。 その中で“私の一押し”としてV-5Xを掲げております。 お客様のコメントも入っておりますので是非ご覧下さい。お客様の声はやはり説得力が違いますので、参考にしていただければうれしい限りです。
    さて本題に入りましてこのコーナーのVOL.11ではK-3XV-5を取り上げておりますが、あえてマイナーチェンジした『V-5X』の進化とは? また、『K-5X』の実力はK-3Xを越えられるか?この2つのポイントで検証させて頂きます。
     それではまず、『V-5X』 から始めさせて頂きます。
    最初に価格面からみると\780,000から\840,000と値上がりしております。 旧タイプのV-5をご使用のお客様は\100,000にて『V-5X』へのヴァージョンアップを受け付けておりますが、 機器のシリアル番号によっては輸入代理店のステラボックス(株)で無償対応致します。
    外観的には電源スイッチが変わっているぐらいで、他に変化は無いようです。 今回のマイナーチェンジの裏側にはもっと低域の締りを良くして欲しいと本国アメリカ側のユーザーの声が多くあり、マイナーチェンジに踏み込んだという話を聞いております。 しかし私個人的にはAYREらしさが無くなるのでないかと心配しておりました。それ故に今までV-5を購入頂いたお客様には、私が試聴するまでコメントを待って頂くようお願いしておりました。
    しかし実際試聴してみると中域の空気感、耳当たりのいい高域などは、マイナーチェンジ前と大きな変化はなく、低域の締りが非常に良くなっておりだぶつく感じがかなり減っております。
    以前V-5のコメントで「低域の押し出しは押さえつける感じではなく、自然にまかせています。 少し膨らむことに関しては、音楽性でフォローしてくれます。」と述べておりましたが、音楽性でフォローしなくても低域のコントロールが容易に出来るように進化しており、 低域がしっかりしたということもあり、全体的に見通しが良くなっており明確な音像が求められるようになっております。これは自信をもってバージョンアップをお勧めできます。
    以前のV-5で良い印象をお持ちでないお客様はもう一度聴いてみる価値は十分にあると思いますので、是非ご来店くださいますよう申し上げます。
     続きまして『K-5X』に話を変えさせていただきます。
    K-3Xとは打って変わったデザインになり、AYREのプリのイメージからするとかなりかけ離れたように感じますが、シンプルな設計という点でK-3Xとは共通するところでしょう。
    内容的なところですが、ボリュームは1dBステップ46純銀接点の抵抗切り替えアッテネーターを使用していたK-3Xに対して金属皮膜抵抗を使用した抵抗切り替えアッテネーターを採用し、 これをFETスィッチでスィッチングし、ボリュームを可変するという新しい発想によるVOLUME回路を搭載しております。
    ボリュームノブには超高精度ロータリーエンコーダーを採用し、1dB刻みの66ステップとなっており、ボリューム表示はは中央の液晶による数字での表示となっております。 電源SWですがK-3Xと同じくミュートのみで常時通電状態となりますのでついておりません。 今回のモデルチェンジで一番大きな変更点ですが、今まで別になっていた電源部でしたが、『K-5X』になり本体内蔵型になりシンプルになっております。 これは賛否両論あると思いますが、K-1Xにしても以前のK-3Xにしても、電源部の置き方によってかなり音に変化が出ておりました。 確かに音のチューニングといった面でオーディオ的には面白いかもしれませんが、お客様からは、「これがまた一苦労!」といった話が出ていたのも事実です。 今回の『K-5X』に関してはその苦労がなくなり、またその分のコストもかなり下げて\580,000とリーズナブルになっておりますが本当は電源を別にしたほうが良いのではないかと言う疑問が出てきます。 しかしこればかりは設計者のチャールズハンセンに聞いてみないとわかりませんが。おそらくコストの面だけでなく一体型にしても影響でないような技術を組み込んでるいるのは間違いないでしょう。
    最後に一番気になる音質ですが、意外にも第一印象は情報量が向上しているように感じとれました。何度が聞き込んでいるうちに。 AYRE独特の空気感が減ってるように感じました。私の考えですが、おそらく空気感が減ることによりエッジが際立ち、音のひとつひとつが聞き取りやすくなった為、 情報量が上がっているように感じたのだと思います。
     私は、冒頭でK-5Xの実力はK-3Xを越えられるか?ということで検証を始めましたが、質感の違いでコメントに困ります。 どちらかというとK-5Xの方が一般的に言うところの“音質”は良いような気がしますが、私が感じていたAYREの魅力からいうと少し外れた気がします。 しかし、音楽の幅が広がっておりますので、もっと多くのお客様に受け入れられると思いますし、またコストパフォーマンスの点からみても非常に評価の高いものになっております。
    音の好き嫌いは別としてこの価格でここまでのレベルは少ないのではないでしょうか。
    音楽を楽しみたいお客様は候補のひとつとしてAYREをお勧めいたしますので、ぜひともお聴きになってみてください。

    今後も面白い商品を見つけてはレポートして参りますので、応援よろしくお願い致します。
    詳しくは、島宛てのメールでお問合せ下さい。

      
    WEISS
    『The MEDEA』(DAC) (\1,300,000)
    を聴いてみました。





    前回から二ヶ月以上経ってしまって誠に申し訳ございませんでした。
    お久しぶりのこのコーナー、今回はまだ未知のブランド“WEISS社”『THE MEDEA』(DAコンバーター)を取り上げてみました。
    常時展示はできませんが、輸入代理店の“HEAVY MOON”にお借りすることができましたので、レポートいたします。
    まず、“WEISS社”について簡単にご説明いたします。
    “WEISS社”の設立者であるダニエルワイスはスイスの“STUDER社”に入社し、主にサンプリング周波数コンバーターと デジタルオーディオレコーダーに関するデジタル信号プロセッシングの設計に携わりました。
    その後退社し1985年にワイスエンジリアリングを設立。 それからプロ機器の設計、製造を経て、2001年にコンシュマーマーケットに参入してきました。 その筆頭機器として24ビット、192kHzのDAコンバーターMEDEAを発売したということです。
    プロ機器はSONY、BMG、アビロードなど国内、外のスタジオで使用されているようです。
    デジタル機器はやはりこういったプロ機器からコンシュマーへ流れてきているものが多く、代表としては“dCS”がその筆頭かと思います。

     さて次に商品の説明に入らせて頂きます。
    まず“dCS”のような細かい設定が全くありません。コンシュマー向けに、いたってシンプルに設計されています。 私自身“dCS”の設定に慣れたというのもあり、寂しいようにも感じます。
    入力系統ですが、AES/EBUが3系統・TOSLINK1系統、また各インプット部にS/PDIF 計4系統で、 出力系統はXLR、RCAともに1系統づつとなっております。
    今注目されておりますクロックがないことに引っかかりを覚えますが、別の魅力が隠されています。なんとAES/EBUでのDUAL入力が可能です。 つまり、176.4kHzや192kHzが受けられるということです。 “ESOTERIC” 『P-OS』のバージョンアップしたものや、P-70などに対応しているということになりますので選択の幅がまた広がりました。
     商品の説明が長くなりましたが、試聴にはいります。
    ここでは“dCS”の『DELIUS1394』との比較試聴をすることで違いがわかりましたので、比較試聴ということでレポート致します。
    システムはトランスポートに“dCS”の『VERDI』 、プリ、パワーは“BOULDR”の『1012』『2060』、 スピーカは“WILSON AUDIO”の 『SYSTEM7』という組み合わせです。
     まずは、女性VOCALの BETH NIELSEN CHAPMAN の  YEARSです。
    『DELIUS1394』はしっとりとした空気感を漂わせるのに対し、『MEDEA』はぱっと明るくなります。 非常に色彩鮮やかに感じます。アコスティックギターのフィンガリングの和音が非常に鮮明な感じになり良いですね。 VOCALの奥行き感もうまく出ていて、なおかつ艶っぽくなってくれます。中域の安定感は“dCS”の方が上ですが、情報量などを比べても勝るとも劣らないですね。
     次に、CELIBIDACHE指揮のムソルグスキー“展覧会の絵”の中より〜キエフの大門〜を聴きました。 最初の出だしですが、エネルギ―感を感じるのは、『MEDEA』ですが、高域が少し耳につくかなという印象です。 メリハリや細かい部分に関しての描写は見事ですが、パワー感がもう少し欲しい気がします。 対してDELIUS1394ですと、バランスが非常に良く中低域の厚みを感じます。やはり癖が少ないです。 ただ『MEDEA』を聴いた後だと物足りない部分も無きにしも非ず。
    今までは、“dCS”の一人舞台という印象でしたが、ダークホース出現といったところです。
    最初にもお話いたしましたが、常時展示は予定しておりませんので試聴のご希望は相談いただければ、スケジュールをご連絡させて頂きます。
    今後も面白い商品を見つけてはレポートして参りますので、応援よろしくお願い致します。
    詳しくは、島宛てのメールでお問合せ下さい。

    AMPZILLA
    『AMPZILLA 2000』 (\900,000 :pair)
    を聴いてみました。





    夏真っ盛りのダイナ5555に『AMPZILLA 2000』がやってきました。
    知っている人は知っている、あのジェームス・ボンジョルノ氏の復活。
    私はリアルタイムではないものの、噂はかねがね聞いております。 “GAS”,“SUMO”,“SAE”,“DYNACO”など、当時話題を呼んだ商品でしたが、何せトラブルが・・・ 以前お客様から引き取った時、店頭のスピーカーに接続して音を聴こうとしたら、先輩に怒られた記憶があります。 音は凄いけど、スピーカーを飛ばすというのが有名みたいでした。
    (今回は問題ないです (^_^))
    正直言って、私は昔の音は知りません。でも今回の『AMPZILLA2000』を聴くと評判が良かったのが解る気がします。 これが“AMPZILLA”だと言わんばかりのサウンドです。
    詳細な内容は、輸入元のページをご覧下さい。 雑誌などの写真では大きく見えますが、実際は267W×206H×400Dmmでかなりコンパクトです。
    なお、電源ケーブルは本体から出ていますので交換不可で、その上ケーブル長は1mくらいだと思いますので、ちょっと短いような気もします。
    さて、ここで取り扱いに際しての注意事項をご説明いたします。
    1. 動作状態でのタッチテストは絶対してはいけません。
    2. 2Ω以下のスピ―カーのご使用はお勧めいたしません。
    3. 電源を他の機械から取らない。
    4. プリが正常動作に入ってから電源を入れる。
      また、電源を落とす時はパワーをOFFしてからプリの電源をおとす。
    5. ファンを持たないヒートシンクタイプですので、十分な通風が必要。
    6. 本機の出力で、ヘッドフォーンの使用はしない。
    7. セレクターを使用してはいけません。
    8. アンプの出力コネクターとの接続にグラウンドの共用を絶対にしない
    9. 特殊なシールドをしたSP CABLEは注意してください。
      推奨は平行2芯のケーブルです。
    いやはや、色々ありますね。でもこれを守らないとスピーカ―を破損する恐れがあるので、くれぐれもお気をつけ願います。用心に越したことはありません。
    さて、長い説明は終了することにいたしまして、本題の試聴に入ることにします。
    システムは入り口にE“SOTERIC” 『P-70+D-70』、プリには“PASS”『X-1』 そしてSPEAKERに“JBL”『K2-S9800』を用意いたしました。
    まず、1曲目です。 “JAZZ AT THE PAWN SHOP”より  “HIGH LIFE”
    まず、声を失うぐらいの感動。今まではどうしても商売柄分析的に評価していましたが、ちょっと違うんですね。 何を言いたいんだ?と思われるんですが、JBLが本当に音楽を伝えていると言えば良いんでしょうか。聴いてて楽しい気分になっちゃうんですよ。
    この曲なんて特に演奏者が楽しくやっているのがにじみ出てきます。あのJBLの38cmのウーハ―をいとも簡単に鳴らしている底知れぬドライブ力。 また良い具合に乾いたサックスの音なんかたまりません。音の艶、スピード感、レンジはそこまで評価できるものではありませんが、 そんなものなくても良いと言う世界を作っているところに脱帽です。
    次に、BOBBY CALDWELLの “COME RAIN OR COME SHINE”の中から、 COME RAIN OR COME SHINE
    低域が、わずかにかぶり気味なのが、よくも有り悪くもありといたっところでしょうが、VOCALは暴れることなく安定しております。 ついついVOLUMEを上げてしまうのですが、ある程度のVOLUMEがあった方が音のバランスが整ってGOODです。 やはり楽しく聴けますね。ブルーノートものなんかは凄くいい味が出ます。
    実は入ってきた日に、DEEP PURPLEやガンス&ローゼス、ゲーリームーアなど聴きましたが、参りました。それも大音量で(PAやってるんじゃねぇ!と言われそう・・)。
    これがロックだ!これがブルースだ!といわんばかり主張してくる圧倒的な存在感はここ最近ではなかったですね。WILSON AUDIOとFMの組み合わせ以来の感動かな?
    久しぶりにロックの魂が・・・。
    このJBLとの組み合わせって、楽器界でいうとMARSHALLとGIBSONといったところですか。 ちょっとマニアック?話が横にそれてしまいましたが、最後にSHOGUNの LONELY MAN
    知っている人は知っているこのナンバー。あの松田優作のドラマ「探偵物語」で使われていた曲です。 録音は悪くとも、それを感じさせないというのはいいこと?という疑問が浮かんできます。 これに関しては賛否両論ですので、はっきりしたことは言いませんが、このソフトは、録音があまり良くないんですがほとんどそれを感じさせないんですよね。
    これはこれで有り!です。 低域が厚くなりすぎるので、その辺をJBLのセッティングで旨くやればもっと良くなる気がします。ブラス系のパンチなんかとっても良いですね。
    ギターのリズミカルなカッティングなどは、贅沢を言えばもうちょっと耳についても良いかなとは思いますが、ま、楽しいからいいかな。
    正直言うと、このアンプに関しては、好き嫌いがはっきり出てくるでしょう。
    例えば、私ならALTECのA7あたりと組み合わせてガンガンに聴きたいな!
    最初の方でもお話しましたが分析という感じなものではないので、とにかく聴いてみてください。 あくまでこういう音もあるんだなと、新しい発見をしていただければ幸いです。
    『AMPZILLA 2000』恐るべし!!
    試聴のご希望はメールでお願いいたします。

    WILSON AUDIO
    『System 7』 (\3,600,000 :pair)
    を聴いてみました。





    お待たせしました。HAL2にも『SYSTEM7』が入荷いたしました。色はポルシェ・バイオレット。 見た目はSYSTEM6?という感じですが、音の実力はいかに!
     思い起こせば、SYSTEM5の時代に入社して、6、7と来ました。時が経つのは早いなと感じる今日この頃です。
     実は、今でもSYSTEM5を“FM ACOUSTICS”のFM255FM411で鳴らした時の感動が忘れられずにいます。その頃はロック少年!
    今思えば、これが私のハイエンドオーディオのスタートかなと思っております。その感動を変に美化しないように評価しないといけませんね。
    さて試聴感想を述べる前にSYSTEM6との違いをご説明いたします。
    1:WATT-7 新キャビネット素材
     見た目は変わらないが内容的には色々変更しております。
    2:PUPPY-7 新ウーファードライバー
     エッジがウレタンからゴムへ変更など
    3:クロスオーバーの変更
    4:外観デザイン
     PUPPY(ウーファー)の上部の形をかえることによって、WATTとの一体感を計っています。
      詳しくは大場商事(輸入元)のページをご覧ください。 また、特別カラー(特注)もございますので、お問い合わせください。
    それでは、始めましょう。
    使用システムは、以下の通りです。
    ●ESOTERICP70&D70
    ●MARK LEVINSONNO380SL
    ●MARK LEVINSONNO436L
    先ずは、BEST OF THE DOBBIES (DCCレーベル)より、名曲
     “LONG TRAIN RNUNNING”
    前のモデルとの比較みたいになってしまうのですが、まず低域の出方が非常にスムースに感じます。 どちらかというと前のモデルは低域が少しブーミーになるところがありましたが、その点も改善されているようです。かといって量感が減っているわけではないのでご安心下さい。
    ギターのカッティングはシステムにもよると思いますが、以前ほど刺激的な感じにはなりません。逆に耳あたりがにいい分、軽快なリズムが少しテンポダウンした気がします。 正直、今までのWILSON AUDIOが持っていた高域のエネルギーが減ったような感じも受けますが、 音のつながりやバランスが整い、全体的に落ち着いていますので、ジャンル問わずお勧めできます。この辺はクロスオーバーの変更が大きいんですかね。
    次に、ダイアナ湯川のコンチェルトのサンサーンスヴァイオリン協奏曲
     “第3番ロ短調 V Molto moderato e maestoso”
    さすがWILSONといったところで、反応が非常に早く、やはりWILSONならではの高域のエネルギーは感じ取れますが、そんなにきつくならないですね。
    潤いといったところは、基調がモニター調であるだけに「かなりある!」とはいえませんが、そのかわり楽器のひとつひとつの表情が手にとるように解ります。
    最後に歌物を一曲。これもいつもの綾戸 智絵
     “YOZORA NO MUKOU”
    まず、VOCALのパワーに圧倒されます。綾戸 智絵の独特の細かいビブラートもしっかり表現しております。 押し出し感はさすがといったところでしょう。ピアノのタッチも強弱がはっきりしており、VOCALの耳障りな子音もそんなに気になりません。 今回のモデルはエネルギーだけでなく、上品さが加わった感じがします。
    まだ、HAL2に来て間もないですが、最初からいいサウンドを奏でております。
    余計な贅肉を落として、一味も二味も変わった『SYSTEM7』の音を堪能してください。
    “音を口にするのは難しい!”と、ひしひしと身にしみている島がお伝えしました。
    試聴のご希望はメールでお願いいたします。

    AYRE
    『K-3X』\780,000PRE AMP
    『V-5』\780,000POWER AMP
    を聴いてみました。



    「おいおい、また“AYRE”か?」と思わないで下さい。このコーナー一回目でDISCOVERYのレポートの時に使ったアンプは確かにAYREでした。 あの時はあくまでもDISCOVERYが主役。今回はAYREが主役。 夏の暑さを少しでも涼しく感じてもらうとともにAYREサウンドで心をリフレッシュしてもらおうかなと思い、再度登場させたという訳でございます。 ちょっと言い過ぎました?
    随時展示として置いてあるモデルでは無いものの、ご試聴頂きご購入いただいております。今回もAYREを聴きに遠方からのご来店など有り、うれしい限りです。
     それでは、11回目のチェックをお届けいたします。

    プリの『K-3X』は別の電源部を持ち、それを1本のケーブルでつないでおります。 このケーブルは外れないのでちょっと厄介なところもありますが、ケーブルが長いのでそんなに苦は無いです。・・・・・ラックによっては面倒かな(苦)
     入力はBAL2系統のRCA2系統、出力はBAL とRCA 1系等づつ。他、TAPE OUTがRCA1系等です。
      パワーアンプの『V-5』は8Ωで150Wの出力を持ち、リアパネルの端子部分は左右で非対称になっております。なんか変な感じです。 接続の際間違わないように注意してください。またリアパネルにメインブレーカーがありますので長期聴かない時は、ブレーカーは落とした方が良いでしょう。 それ以外はフロントのスィッチでON/OFFして下さい。
     他の詳しいことは輸入代理店ステラボックスのページをご覧下さい。
    さて、試聴に入りますが、今回は他のメーカとの比較やお客様の話を織り交ぜてお話します。 よく比較されるのは、“GOLDMUND”の“SR-EVOLUTIONシリーズ”の、 『SR PRE2EVO』『MONO2 EVO』の組み合わせですね。 値段的に“AYRE”の組み合わせが\1,560,000に対して、 “GOLDMUND”ですと\1,460,000となりますので、比較的近いです。
     まず、最初に聴いてインパクトがあるのは100%“GOLDMUND”です。 非常に繊細で切れもあり、抜けも非常に良いです。ヴァイオリンなどは特にしびれますね。
    それとは対照的な“AYRE”の魅力はぱっと聴いただけじゃ解らないかも知れません。
    というのは、お客様を見ていると“AYRE”の方が聴き込む時間が長いように感じます。
    “AYRE”は、聴けば聴くほどはまりこんでいくんでしょうかね。
    あるお客様がおっしゃるには、「これから長く付き合うんだったら、聴き疲れがしない物がいいのかな?」 「精神安定剤になるのはAYREかな」などなど、オーディオに何を求めるかによって人それぞれに感じ方が違います。 安らぎ? エネルギー? 音?
    正解が無いのでこれが良いとはいえませんが、音楽性豊なアンプだということははっきり言えます。  前置きが長くなってしまいましたが、音的なこともお話しましょう。
    まず、空気感が非常によく、弦楽四重奏を聴くとそれぞれの楽器が際立つというよりバランスよく出てきますね。 低域の押し出しは押さえつける感じではなく、自然にまかせています。少し膨らむことに関しては、音楽性でフォローしてくれます。
     FUSION系やJAZZ系だと、少しもたつくような印象があります。 おそらく最近ハイスピードをうたったアンプが多いこともあって、余計にそう感じるのかもしれません。
    VOCALものは、ふっと浮かび上がってきますので全体像が重たくならず、艶っぽく、また色っぽく聴けます。演奏との一体感は非常にいいですね。
    ただ、セッティング次第では、雰囲気が激変しますので、その辺も使いこなしのポイントです。 まだ聴いたことのないお客様は、是非お聴きになったらいかがでしょうか。
    最初にも述べましたが、随時展示が難しい状況ですので、試聴希望はメールでお願いいたします。

    ご意見・ご質問など何でもかまいません。
    私、“島"あてにMailをお願いいたします。