「DENON」&「marantz」合同試聴会 レポート
6月1日(土)に開催した、DENON&marantz合同試聴会のレポートをお届けいたしま
す。
まずはご参加いただきましたお客様へこの場をお借りして御礼を申し上げます。
DENON、Marantzですが、今となっては母体は同じで、D&Mホールディングスという会
社になっております。自社ブランドは元より、輸入業務にも力を入れております。
スピーカーとしてはB&W、DALI、ケーブルとしてAUDIO QUEST、KIMBER、アンプとし
てはCLASSE、ラックとしてMUSIC TOOLSとなります。
http://dm-importaudio.jp/brand/
DENONとMarantzを同時にイベントを行うというのはなかなか抵抗がありましたが、
社内的にはしっかりコンセプトを持って商品開発を行っているとのことです。
それでは、内容のレポートをお届けいたします。
///プログラム1///
■DALI EPICON6 とHELICON800mk2との比較
DALI EPICON6 \1,200,000(税込) DALI HELICON800mk2 \1,113,000(税込)
使用システム
●プレーヤー マランツ NA-11S1 \346,500(税込)
●プリアンプ CLASSE CP-800 \966,000(税込)
●プリアンプ CLASSE CA-2300 \1,323,000 (税込)
デモはマランツNA-11S1をUSB DACとして使用し、PCはマックブック、
再生はaudirvanaを使用。
ここではまずD&Mホールディングス 上中氏によりDALIの解説をしていただいており
ます。また使用ソフトに関してのご案内、及びPC操作は高山氏にお願いしておりま
す。
DALIは日本に入ってきたのが約30年ほど前で、アブサートロン、クロスオーバー、
デノンラボ、そしてD&Mと代理店が変わってきました。
ここ数年DALIのHELIKONシリーズは知名度も上がり、多くのお客様にご愛用いただい
ておりました。それとは別のラインナップで、EUPHONIAというモデルがあり、4Fで
も展示していた時期もあります。そのEUPHONIAの後継として昨年EPICONが発売され
ました。
HELIKONシリーズは独特な響きがあり、個性も強く感じますが、EPICONはもっと洗練
され、音楽ジャンルに左右されない音作りになっております。
音楽性よりもクオリティを重視し、ソフトに対して忠実に再生させたいという気持
ちが伝わってきます。
開発努力というのを非常に感じることが出来ました。
///プログラム2///
■DALI EPICON8とB&W 802Diamondとの比較
DALI EPICON8 \1,800,000(税込)B&W 802Diamond(PB) \2,100,000(税込)
実際あまり比較するものではないとは思いますが、H.A.L.3のリファレンススピー
カーでもある802Diamondと比較することでDALIの特徴を感じ取っていただきたかっ
たということがございます。
EPICON8は最近発売されたEPICONシリーズのトップモデルとなりますが、EPICON6と
比べてもクオリティは非常に高く感じます。
この比較でDALIが伝えたい音楽というものの片鱗は感じ取っていただけたのではな
いかと思います。
///プログラム3///
■CLASSE CP-800、CA-2300の解説
CLASSE CP-800 \966,000(税込) CLASSE CA-2300 \1,323,000(税込)
CLASSEですが、昨年新しいラインナップになり、H.A.L.3でも不定期ではあります
が、
展示しておりました。
パワーアンプは以前の2200から100Wアップした2300、そしてプリアンプは多機能なC
P-800。
このCP-800はデジタル入力の音質が良いということで、マランツのネットワークプ
レーヤーからアナログ出しとデジタル出しの2種類を試聴していただきました。
こちらのプリアンプは以前レポートを書きましたので、参考いただければと思いま
す。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/4f/classe_cp800.html
・・・・・・・・・・・休憩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
///プログラム4///
■マランツ NA-11S1の魅力
マランツ NA-11S1 \346,500(税込)
後半はD&Mホールディングス高山氏と私島で進行を行いました。
国産としてはハイエンドなネットワークプレーヤーのNA-11S1ですが、
こちらのモデルはUSB DACとして使用できるのが魅力の一つです。
こちらのプログラムでは
CDをリッピングしたデーターと、ハイレゾリューション音源の違いをまずご試聴い
ただきました。
使用した曲はVictor音源のカーメンマックレエの44,1kHz/16bitと96kHz/24bit
そして定番のNORH JONESのCome Away With Meの44.1kHz/16bitと192kHz/24bit
ネットワークプレーヤーの良いところは便利性もさることながら、ハイレゾリュー
ション音源の再生が可能であるということだと思います。
///プログラム5///
■ネットワークプレーヤーNA-11S1と CD/SACD PLAYER SA-11S3 との比較
マランツ NA-11S1 \346,500(税込)マランツ SA-11S3 \504,000(税込)
これは私個人的にも非常に気になるところであり、急遽こういうプログラムを組ん
でしまいました。
ネットワークプレーヤーの優位性はハイレゾリューション音源ということもありま
すが、一般的にはCDをリッピングするケースが多く、44,1kHz/16bitでの再生になる
と思います。
その音とマランツのフラッグシップモデルでもあり、SA-11S3でCDを再生した時にど
ういう違いが出るかをご試聴いただきました。
使用ソフトはJennifer Warnesの「Hunterより」
ネットワークプレーヤーの先駆メーカーでもあるLINNはCD PLAYERとの併売は
ほどんどしておりませんので、今回非常に興味深いものでした。
こちらはあえて深くコメントしませんが、D&Mホールディング 高山氏はしっかり
その辺りも説明してくれました。
最終的に出てくる音楽性ということにさせていただければと思いますが・・・
///プログラム6///
■マランツ SA-11S3 と DENON DCD-SX の個性
マランツ SA-11S3 \504,000(税込)DENON DCD-SX \840,000(税込)
D&Mといえばデノン、マランツと当たり前のことですが、改めてDENONとmarantzの個
性の違いを感じ取っていただければと思い、比較試聴いたしました。
深みがあり、芯のあるmarantz、そして響きが豊かで華やかなイメージがDENONでは
ないかという印象はCDでも感じ取ることが出来ました。
本当はプログラム4で行うはずでしたが、機材トラブルの為順番が入れ替わってしま
いました。
ご参加いただいたお客様にはご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。
今回のイベントですが、D&Mホールディングス側と私の掛け合いという形で進行させ
てもらいましたが、大枠の進行表はありましたが、それ以外は全てアドリブでの進
行でした。
それにしっかり答えていただいたD&Mの高山氏には敬意を表したいと思っておりま
す。
たてまえではなく、しっかりと芯のある発言をしてくれ商品に対する愛情も伝わっ
てきました。
国産で頑張って欲しいメーカーですので、インポート商品ももちろんのことながら、
世界で活躍できるDENON、marantzの製品を多く出して欲しいとせつに思っておりま
す。
ご参加いただきましたお客様、そして今回ご協力いただいたD&Mホールディングには
この場をお借りして御礼を申し上げます。おわり
と締めたいところですが、イベント終了後残っていただいたお客様と2次会を開催し
ました。
///アンコール///
■LINN MAJIK DS \336,000 と マランツ NA-11S1 \346,500との比較試聴
こちらは天野に担当してもらいました。
それぞれの個性を感じ取ってもらえたのではないかと思います。
ここでは私のほうでD&MホールディングスへLINNの音質だけではない魅力をお伝えし
ております。
LINNは本体の設定はパソコンで行う。マランツは本体で行う。
LINNはパソコン用の操作ソフトを持っている。マランツは無い。
LINNはYou Tubeなどの音源をDS経由で再生できるなどなど・・・
恐らく少しずつこういったところも発展してくれるのではないかと思います。
音質もさることながら、ソフトウェアーというのが今後のカギとなるかもしれませ
んね。
2013年6月7日 島
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