クロックジェネレーター試聴会 レポート 6月9日に開催いたしました「クロックジェネレーター試聴会」ですが、多くのお客 様にご参加いただき盛況の上終了することが出来ました。ご参加いただいたお客様 へはこの場をお借りして深く御礼を申し上げます。 今回のイベントですが、特別ゲストとしてESOTERICより販売促進の町田氏、当社営 業担当の佐伯氏、そしてANTELOPEの代理店フックアップより瀬戸氏に参加いただき ました。 またこのイベントのためにESOTERICさんが6月末に発売のルビジウムクロックジェネ レーターG-01を持ち込んでくれております。 下記このイベントに使用した機材となります。型番をクリックするとメーカーサイトが開きます ●ANTELOPE ISOCHRONE OCX \189,000 (写真上段) ●ANTELOPE Isochrone TRINITY \420,000 (写真下段) ●ANTELOPE Isochrone 10M \892,500 ●ESOTERIC G-02 \367,500 ●Phasetech HD-7A192 \346,500 (写真下段) ●Phasetech HD-7Rb \714,000 (写真上段) ●Grimm Audio CC1 \522,900 ●dCS Puccini U-Clock \882,000 ●dCS Paganini Clock \1,260,000 プログラム1 ESOTERIC K-01を使用し、44.1kHzでメーカーの音色を比較 ●ANTELOPE ISOCHRONE OCX \189,000 ●ANTELOPE Isochrone TRINITY \420,000 ●ESOTERIC G-02 \367,500 ●Phasetech HD-7A192 \346,500 ●Grimm Audio CC1 \522,900 ●dCS Puccini U-Clock \882,000 ●dCS Paganini Clock \1,260,000 <コメント> ESOTERIC K-01の内部クロックの質が良いということもあり、正直これなら入れな くてもというモデルもあったような感じがします。 ここでの注目はANTELOPEのOCXとTRINITYの同一メーカーによる違いも聴きどころで したが、この差は非常に大きく、買い替えに値するもものだと思います。 もしお持ちお客様はグレードアップキャンペーンということで\210,000で 6月末までお受付しております。 ANTELOPEのサウンドはESOETRICの音楽性を消さずに、リアリティが向上し、立体感 が増すイメージです。 ESOETRICのG-02は変化はあるものの、44.1kHzでの比較の場合は、 好みのよるところが多いかと思います。ただ先日K-03、K-05で実験しましたが、 こちらの機種に関しましては、G-02を入れることにより、サウンドステージと奥行 きが出て非常にお勧めしたいところではあります。 PHASETECHに関しましては、高域に独特な艶と色気がのったように感じます。 こちらは方向性の違いもあり、入れたほうが好みになるお客様もいらっしゃるので はないかと思います。基本的にはDACとしてがメインの用途ですが、クロックとして の使用も十分価値があります。 グリムオーディオは個性的な音色と音の広がりが強調され気持ちよく感じます。 グレードアップを考えなければこれで十分だと思うお客様も多かったのではないか と思います。 dCSは2モデルでのクオリティの差もはっきり出ました。傾向的には厚みが増し、音 に深みが出る印象です。今回の比較の中でも一番コストが高いということもあり、 存在感は秀でていたような印象です。 さてここで注目すべき点として、10MHzの入力が出来るかという点もあります。 GRIMM AUDIOはそのままの音色で十分個性的で、クロック周波数は44.1及び48kHz2 倍、 4倍まで対応しますが、10MHzの入力は出来ないようです。またdCSは外部クロックは 入れられず、Pucciniに関しては44.1kHz、48kHzのみとなります、将来性を考えると ちょっと不安な部分もあります。しかしこちらも厚みのあるサウンドだけに好みの お客様もいらっしゃるのではないかと思います。 どこまでやるかの世界は次のプログラムになります。 プログラム2 ESOTERIC K-01を使用し、10MHzでメーカーの音色を比較 ●ESOTERIC G-02 \367,500 ●Phasetech HD-7Rb \714,000 ●ANTELOPE Isochrone 10M \892,500 <コメント> G-02に関しましては水晶(クリスタル)、HD-7Rbはルビジウム、Isochrone 10Mはル ビジウムになりますが、やはりクリスタルとルビジウムとでは大きな違いを感じま す。またここでもメーカーの音色がしっかり出ており、Phasetechの高域の透明感、 ANTEROPEの飾らない安定感、それぞれに魅力を感じてしまいます。 ここで気になったのは10M特有の変化として音全体の実在感は上がると同時に音像が 前にくる印象を持ちました。 ルビジウムの魅力、10Mの魅力はかなり感じられたプログラムではなかったかと思い ます。 プログラム3 ESOTERIC K-01を使用し、クロック周波数による音質の違い Isochrone TRINITY +Isochrone 10Mの状態で 44.1kHz →88.2kHz→176.4kHz その後にIsochrone 10Mを K-01にダイレクトに入力 <コメント> こちらのプログラムでは、クロック周波数を上げることでの音質の違いを 聞いていただきましたが、実際好みによるところも大きいのではないかと思います。 周波数を上げることで情報量が上がり、純度が増したように感じますが、その分パ ワー感が落ちる傾向になります。これはソフトに委ねても良いと思いますが、 古い録音は逆に上げないほうが私は好みで、録音が良いソフトでも88.2kHzが良い印 象を持ちます。もちろん切り替えが付いているということでお客様の好みに合わせ てお使いいただければと思います。10Mに関しましては、やはり独特な存在感があ り、 実在感はあがりますが、ANTELOPEの場合は10Mダイレクトよりも、リクロック機能を 持ったTRINITYに一度いれて、そこからお好みの周波数でロックさせる方が良いとい うケースもあります。10Mダイレクトのほうがリアリティアップ、TRINITYを経由す ることで音楽的、オーディオ的にアップというイメージですね。 プログラム4 クロックケーブル(BNCデジタルケーブル)による音質の違い ●CARDAS LIGHTNINNG15 1m \47,250 ●ヨルマデザイン DIGITAL BNC 1.0m \113,400 ●ESOTERIC 7N-DA6000 MEXCEL BNC 1.0m \147,000 ●WIREWORLD PLAITNUM STARLIGHT 1.0 \162,750 ●CHORD SARUM BNC1.0m \220,500 *CHORDのケーブルはアンダンテラルゴが正式輸入代理店になっております (もう1本使用しましたが、こちらはフックアップ取り扱いDPAT社製) <コメント> お客様の中ではケーブルが一番違いが出たというご意見を頂いたぐらい変化の大き いものでした。今回は私の遊び心とお客様のリクエスト?でブラインドでの聴き比 べを行いました。ケーブルのつなぎ変えは天野にお願いしました。 私も見ないようにして想像しながら聞いておりましたが、エネルギー、広がり、情 報量、艶、など5本中3本は正解を出すことが出来ました。 実はクロックケーブルであってもメーカーの個性が引き立つことを実証できました。 個人的にはここでの個性は控えたほうが良いという気持ちももありましたが、 音楽性を増やすといった面では自由な選択が出来ます。是非クロックケーブルにも 注目していただければと思います。 本当深い世界です・・・ アンコール ESOETRIC G-02と新製品 G-01の比較とG-01の使いこなし ●ESOTERIC G-02 \367,500 ●ESOTERIC G-01 \1,417,500 <コメント> 今回のイベントのため、クロック機器全て3日間電源をいれた状態にしておきまし た。 そういうこともあり、他のメーカーとの比較ではなく、水晶のG-02とルビジウムのG -01の比較をしていただきました。またG-01には10MHzの出力が2種類あります。 正弦波と矩形波。もともとのルビジウム発信機は正弦波、機器は矩形波ということ でG-01は2種類装備させました。これがまた音が違います。これも好みということ で発売後ご確認いただければと思います。 こちらのコメントは発売前ということでこれぐらいにさせていただきます。 当たり前のことですが、良い音の追及。これがオーディオの楽しみの一つです。 是非クロック接続できる機器をお持ちのお客様は興味をお持ちいただければと思い ます。 追伸 今回のイベントは多くのメーカー、商社さんのご協力の上に成り立っております。 あえて個人的な意見は極力控えさせていただいております。 興味のあるお客様は個別にご相談いただければと思います。 2012年6月12日 島 |