オーディオアクセサリー厳選試聴会 in H.A.L.3 試聴レポート 

6月30日(土曜日)に開催させていただいた
オーディオアクセサリー厳選試聴会 in H.A.L.3のレポートをお届けいたします。

<使用システム>

■CD/SACD PLAYER ESOTERIC K-01 \1,400,000 


■PRE AMPLIFIER JEFF ROWLAND Corus \1,650,000 


■POWER AMPLIFIER ブルメスター 036 \1,250,000 


■SPEAKER TAD TAD-E1 \2,100,000 



<電源部門>

CD PLAYERとプリアンプの電源は付属程度のケーブルを使用し、壁から直接とること
からスタートしました。

次にCDとプリアンプの電源を下記の電源からとりなおして聞いていただきました。

ENTRY.1

A&R Lab MNR-0602 \44,000 

S/Nが非常に上がり、効果を実感いただけたのでないかと思います。

この状態からRGPC400PROを追加いたしました。

MNR-0602→RGPC400PROにしてCDとプリアンプの電源をとりました。

ENTRY.2
RGPC RGPC400PRO \166,000 

エネルギー感が増して、安定したサウンドに変化しております。

この2つを同時に使用したのは変化するベクトルが違い、RGPCの前に
MNR-0602併用することで更に音質を向上することが出来ます。

次にこの状態でRGPC400PROの下にオーディオボードを使用しました。

ENTRY.3
イルンゴ TAP45W \24,000


数年前にこちらでプロデュースして製品化したもので、TAP45のサイズ(150*350*4
5)を(200*350*45)にしたモデルがTAP45W(ワイド)となります。

更に重心がしっかりとし、安定したサウンドになります。しかしRGPC400PROも
イルンゴも重心が下がり、すこし重たく感じてしまうということで更にインシュ
レーターを追加しました。

ENTRY.4
KRYNA DPX-4 (D-PROP) 4個 \63,000 

透明感が増し、純度が高くなります。

ここで感じ取っていただきたかったのは、電源タップ等を追加することでも音質の
追及はできますが、その電源の設置の仕方でも音質が良くなるということです。
電源タップもオーディオ機器と同じで、良い状態で設置していただければと思いま
す。

次にプレーヤーの電源ケーブルを変更しました。

ENTRY.5
奥津電工	AIR-PC/1.5	\160,000

H.A.L.3一押しの電源ケーブルのひとつ。
全体的な情報量が上がり、中域の安定感が増します。

他にも電源ケーブルがあり、もっと美音にしたいということでしたら
ヨルマデザインのAC LANDAになると思いますが、今回はモニター的なリアリティの
追及ということでこちらの電源ケーブルを使用しました。


電源だけでもこれだけ追い込むことが出来るということを、改めてご理解いただけ
たのではないかと思っております。





<ケーブル部門>

この時点でのCDからプリアンプのラインケーブルは

ENTRY.6
CARDAS CLEAR LIGHT ラインケーブル 1m \109,000 

プリパワー間のケーブルはオヤイデ TUNAMI 
スピーカーケーブルは某メーカー\40,000のケーブル。この状態からスピーカーケー
ブルを変更しました。

ENTRY.7
CARDAS CLEAR SKY 2.0m スピーカーケーブル \103,000(税別)


今回ご紹介させていただいたのはCARDASの新作CLEARシリーズ。

CARDASはハイエンドケーブルの先駆ともいえるメーカーです。

今でも発売しております300B、QUADLINK、CROSSシリーズ。そして今から10年ぐらい
前に、音楽性を持たせたNEAUTRAL REFERENCE、GOLDEN REFERENCE、GOLDEN PRESENCE
を発売しました。そして新たなランナップとしてCLEARシリーズを発表。この中には
BeyondというCARDAS社のフラッグシップモデルもあります。好み、時代によって
個性を持たせているように感じます。

その中でコストパフォーマンスに優れたCLEAR LIGHT、CLEAR SKYを使用いたしまし
た。

CARDASらしい中域の落ち着きを持ちながら、情報量、透明感が上がっており、
新たなCARDASワールドを作り出しております。

次に使用したのが、初公開のケーブルを覆う特殊シールド

ENTRY.8
PHONON ELENET 1.0m 電磁波シールド \50,000(税別)/1本

細いケーブルでしたら2本ひとまとめにして、このシールドで覆うだけです。
太いケーブルですとケーブル1本に対して1本使うことになります。
まだ代理店のホームページにも掲載されておりませんが、特殊素材を使用した
ものですが、この素材で携帯電話を覆うとアンテナレベルはゼロになるということ
のようです。
音質の変化は今回のイベントで一番大きかったというお客様もいらっしゃいました。
S/Nの向上と静寂感がかなり向上します。

CARDASのケーブルで実験しましたが、その変化は驚くべきものでした。


次も本邦初公開のデンマークのZensatiというケーブルブランドに変更

ENTRY.9
Zensati ♯3 ZEN-3I0100 1m ラインケーブル	\240,000(税別)

ENTRY.10
Zensati ♯3 ZEN-3S0200 2.0m スピーカーケーブル	\370,000(税別)

ケーブルの考え方としては色々あると思います。
ケーブルは脇役という考え方のメーカー、逆にハードのひとつという考え方。
各メーカー様々な考え方がありますが、このZensatiはどちらにも属している感じが
します。透明感と広がりが格段に上がります。
Zensatiの代表に話しを伺ったときは機器の魅力を引き出すということを話ししてお
りましたが、このケーブルは良い意味でZensatiの世界に変わるような気がします。
いずれにしても良いケーブルを入れたときに絶対的なクオリティアップにならない
ことには意味がありません。この絶対的というのがやはり情報量と純度、クオリテ
ィだと思います。
他にも良いケーブルもありますので、これだと決めきれないのはやはり
「個性」があるからです。それだけケーブルで音が変化するということをご理解いた
だければと思います。


またしても新作のアイテム

H.A.L.3の試聴室のサウンドを支えるルームチューニング材「日東紡音響エンジニア
リング」の最新作を聞いていただきました。




<ルームチューニング部門>

ENTRY.11
日東紡音響エンジニアリングANKH 3 (卓上ANKH)サイズ 横660×縦300 \100,000(税別)

今回はスピーカー背面の180cmの高さのQRDの上に1台設置しました。

それだけの高さに設置して効果があるのかと疑問視してしまうかもしれませんが、
効果は大きいです。VOCALの位置がかなり下がる傾向になります。この高さでの調整
で音像のコントロールが出来るというのも魅力的です。

実際のこのANKH3はセンタースピーカーの位置に設置することで安定したサウンドに
変化いたします。

これから色々な実験をしてみたいと思っている商品です。





<ディスク部門>

ENTRY.12
S.S Laboratories	DigiFine	\5,000

まずはディスクをクリーニングするグッズ。
S/Nがよくなり静寂感が出ます。愛聴盤を是非クリーニングしてみてください。


ENTRY.13
SFC	SK-EX2	    \29,800

こちらは大ブレイクした静電除去するものです。
ディスクに対して静電気をとるとあら不思議です。
いくつかのメーカーが静電気をとる製品を販売しております。
ディスクの敵でもある静電気をとって良い音質で音楽をお楽しみください。

ENTRY.14
VPI HW-16.5 \128,000 

昔から定番商品として君臨するアナログディスククリーニングマシーン。
今ではハンルという高級なクリーニングマシーンも非常に売れております。
それだけ違うということですね。
アナログの場合はディスクに思い入れのあるお客様も多いと思います。
本当に良い状態で聴く喜びは感無量です。





<インシュレーター部門>

ESOTERIC のK-01の脚の下に設置したのはこのモデル。

ENTRY.15
irungo audio SONORITE SN \12,000 

ロングランを続けてきたイルンゴオーディオのSONORITEが
用途によって3種類登場しております。

今回使用したのはSN(スーパーナチュラル)、別モデルとして
UN(ウルトラナチュラル)がありますが、H.A.L.3として
バランスのとれたSNがお勧め。

自然な響きと開放感。なかなか小さな巨人です。

さてCDプレーヤーとプリアンプは今回QUADRASPIREのQ4Dを使用しております。
このラックはスパイク仕様になっており、そのままパンチカーペットに
設置しておりました。その状態からスパイク受けを追加して試聴いただきました。


ENTRY.16
アンダンテラルゴ SM-5FT 4個 \69,000 

これも違いはご理解いただけたと思います。
開放感と情報量がアップいたします。きつくなるということではなく、
本来の響きが戻ってきたというほうが良いと思います。
ラックの足回り。こちらも重要ポイントです。

次にスピーカーの足回りに注目してみました。

既にTADのスピーカーをイルンゴのGRANDEZZAという高さ60mmのオーディオボードに
そのままスパイク状態で設置しておりました。そこに

ENTRY.17
アンダンテラルゴ SM-7 3個 \26,667 ×2セット

ここでは音質の変化を感じ取っていただければと思いますが、スパイク受けの音色
はしっかり出てきます。スピーカーがスパイクの場合はボードが良いか。スパイク
受けが良いか。ボード+スパイク受けが良いのかなどあると思います。
あまりスピーカーの高さが上がりすぎると音像も上がってしまう部分もあります。
この辺りは色々とあり一概には言えませんので、ご相談いただければと思います。

最後に使用していたスピーカーケーブルを浮かしてみました。

ENTRY.18
CARDAS Multi Block ケーブルインシュレーター \7,560 

以前はWOOD BLOCKという型番でしたが、もっと拡張性を持たせたモデルが発売され
ました。それがこの「Multi Block」

変化としてはS/Nが良くなります。他のメーカーのものと比較したことがありました
が、若干素材の音が乗るように感じます。
こういう細かいところの追い込みがオーディオの醍醐味ですね。



上記内容で進行しました。

オーディオアクセサリーは星の数ほどあると思いますが、それぞれ音を良くしよう
と色々なオーディオ好きの方々が製作していると思います。
もちろん物理的な考え方のメーカーもあります。

私の中でのアクセサリーは良い音にしたいという前提ですが、今お持ちの愛器を
もっと生かして欲しいという気持ちです。
機器を買い換えて音を良くすることも重要ですが、今お持ちの機器の潜在能力を引
き出すということも大切だと考えます。
それがアクセサリーだと思います。
しかし方向性を間違えると失敗するケースもありますので、是非ご相談いただけれ
ばと思います。

音を良くすること=音楽への感動アップです。

是非そういうところにも目を向けていただければと思います。

最後に試聴会にご参加いただいたお客様へはこの場をお借りして深く御礼を
申し上げます。


2012年7月7日 島