DYNAMICAUDIO 5555/5F/諸石

H.A.L's 「M」 Recommendation!

VOL.37

 「K-03X」
SACD プレーヤー

K-03xB

ESOTERIC 「K-03X」
定価:¥900,000 (税別)
 
ESOTERIC / K-03X
今回の記事は「K-03」の当初のレビュー記事を引用しながらご紹介しております。

国産プレイヤーの代表ブランドESOTERICの代表モデル
これまでの「K-03」に関しては特選記事VOL,5にて掲載しております。

“ESOTERIC”― それは国産のメーカーですが、世界的にもその実力は非常に認められています。

それはどういう所でか、と言うと“CDプレイヤー”に尽きると思います。
勿論アンプや、近年では高音質SACDソフトを発売するなど“Disc”というメディアにも目を向け、大事にしているという点でも好感が持てて、頼もしい限りなのですが、 何と言っても、ESOTERICと言えば“CDプレイヤー”、そしてそれが誇るものはメカ。アナログでもやはりアームも大事ですが、回転するメカ機構は非常に大事な要素です。
VRDS」というメカにあると言いきれます。
やはりアナログと同じ様に如何に安定してDISCを回転させ、読み取りさせるかはDISCプレイヤーである以上、重要な事です。DACも大事ですがまずは安定した読み取りを無ければ情報量高く良い音は出ないと言われているかのお手本のブランドと言えるでしょう。

そして、メカと同じくデジタル回路も重要で近年のESOTERICは最新のデバイスを搭載し、メカ、デジタル部分で高いレベルを両立しています。
今回の「K-03X」「K-01X」は型番通り、これまでの「K-03/K-01」のモデル名を引き継ぎながらも要所要所で大きな進化をしています。
「K-03」のブラシュアップモデル「K-03X」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

≪スペック≫
  • 再生可能ディスク:スーパーオーディオCD、CD(CD-R/CD-RW対応)
  • アナログオーディオ出力:RCA×1系統、XLR×1系統
  • アナログ出力インピーダンス:RCA⇒10Ω・XLR⇒40Ω
  • 最大アナログ出力レベル/1kHz、フルスケール、10kΩ負荷時
      :RCA⇒2.4Vrms・XLR⇒4.8Vrms(0dB設定時)
  • 周波数特性:5Hz〜40kHz(-3dB)
  • S/N比:116dB
  • 歪率:0.001%(1kHz)
  • デジタルオーディオ出力:同軸デジタル出力 (RCA)×1系統 / 0.5Vp-p (75Ω負荷時)
  • デジタルオーディオ入力
      :RCA×1系統 (入力インピーダンス75Ω) / 0.5Vp-p
       光デジタル×1系統(−24.0〜−14.5dBm peak)
       USB-B端子×1系統(USB2.0準拠)
  • ワードシンク入力端子:BNC×1系統
  • ワードシンク入力可能周波数:44.1kHz、88.2kHz、176.4kHz、10MHz(±15ppm)
  • ワードシンク入力インピーダンス:75Ω
  • ワードシンク入力レベル
      :矩形波⇒TTLレベル相当、サイン波⇒0.5〜1.0Vrms(50〜75Ω)
  • 電源:AC 100V 50/60Hz
  • 消費電力:27W
  • 外形寸法(W×H×D):445mm×162mm×438 /mm(突起部含む)
  • 質量:28kg

※その他、製品詳細はメーカーサイトをご覧下さい。

下記に「K-03」に加えて「K-03x」の進化の部分をお知らせします。

VRDS-NEO『VMK-3.5-10』搭載

VMK-3.5-10 フラッグシップモデルGrandioso P1への搭載により、極限のトランスポート精度を実現したVRDS-NEOメカニズム。
スーパーオーディオCD/CDのディスク回転に高精度ターンテーブルを使用し、面振れをメカニカルに補正することにより、ディスクの読み取り精度を格段に向上します。
K-03Xはその高精度を志向し、優れた音楽再現性をより身近に享受できるVRDS-NEO[VMK-3.5-10]を搭載。新たにスピンドルサーボドライバーVS-DDを投入し、さらに滑らかで高精度なサーボ制御を実現。
メカユニット単体で4.4kg、リジッドベース含め11.2kgに及ぶ質量は、ジュラルミン・ターンテーブル、10mm厚スチール製ターンテーブルブリッジなど重量級パーツの集積を物語ります。
高磁束密度型マグネット駆動のコアレス3相ブラシレス・スピンドルモーター、高精度なスレッド送り制御、レーザー光がつねにディスクに垂直に照射される軸摺動型ピックアップなど、定評あるVRDS-NEOの資質をあまさず継承しています。

スピンドルサーボドライバー

K-03xC 従来上位モデルにのみ採用していたVRDS-NEO専用のスピンドルサーボドライバーを新たに搭載。3 チャンネルのディスクリートアンプ回路は、モーターに供給する電流波形を最適化し、より静粛で滑らかなスピンドル駆動と、高精度サーボ制御を可能としています。

**今回はK-03に搭載されている「VMK-3.5-10」自体のメカ自体は同じですが、DISCを回転し読み取るスピンドルの部分が強化されています。 その強化は実際に音質の更なる静けさに加えて、回転音自体の静けさにも貢献しており、通常の環境であればSACDの回転音さえも気にならないほど静かになっている程です。
K-01X の思想を踏襲したデュアルモノD/A コンバーター

音の鮮度と実在感においてK-03Xは、K-01Xに肉薄するパフォーマンスを発揮。D/Aコンバーター部の資質が、それを可能にしています。
Grandioso D1から連なる複数のDACデバイスを贅沢に組み合わせ、ハイビット処理も可能にする設計思想を踏襲し、チャンネルあたり差動4回路/8出力のパラレル/ディファレンシャル回路構成とすることで、圧倒的なリニアリティと低歪み化を実現しました。
D/A コンバーターのデバイスは、Grandioso D1と同一のAK4495S(※)を採用。D/Aコンバーター基板は左右チャンネルに独立させ、左右同一レイアウトで配置するデュアルモノ構成。
電源部は、大型トロイダル電源トランスをデジタル回路/アナログ回路それぞれに独立させ、システムで合計2基搭載。チャンネルセパレーションに優れ、音楽再生に優れた定位感と奥行き感を与えています。

表現力際立つ「34bit D/Aプロセッシング」



K-03Xは32bitDAC デバイスを複数個組み合わせ、34bitの高解像度でPCM信号をアナログ信号へ変換する34bitD/Aプロセッシング・アルゴリズムを採用。
34bitは24bitの1024倍の驚異的な高解像度。デジタル領域において、ハイビットデータの階調を活かし、演算誤差を最小にとどめ、忠実なアナログ変換を行うことで、繊細な音楽信号まで際立つ表現力を誇ります。

**今回の「K-03X」におけるDACチップの変化も大きい進化です。 フラッグシップモデルの「GRANDIOSO」でも採用されている新たなDACチップを採用し、これまでの32bitから34bitへと進化しているのです。
これまでの「K-03」の32bitより進化し、「K-03X」は34bitという更に進化したDAC処理となります。
独自の電流伝送強化型出力バッファー回路、ESOTERIC-HCLD

音楽信号に含まれる広大なダイナミックレンジを不足なく下流まで伝えるため、アナログ出力回路にとって最も重要なのは電流伝送能力の高さとスピードです。
K-03Xはラインドライバーとしての極限の性能を追求し、GrandiosoD1に採用されたESOTERIC-HCLDバッファーアンプ回路を採用。
電流出力能力が高く、応答速度を表すスルーレートが2000V/μsという驚異的なハイスピードを誇るこのバッファー回路をチャンネルあたり2回路搭載し、XLR 出力の場合はディファレンシャル(差動)、RCA出力の場合はパラレル(並列)駆動させることで、瞬間的な電流供給能力を最大に高めています。
ESOTERIC-HCLD搭載のK-03Xは、息を飲むほどのリアリティーで音楽のダイナミズムを再現します。

4種類のデジタルフィルターとOFFモード

K-03x5 K-03x6

PCM方式の信号処理用に4種類のデジタルフィルターを搭載。
音質に定評のあるFIR型を2種類、さらに音の立ち上がりをナチュラルに聴かせるショートディレイ型も2種類搭載。
またデジタルフィルターを経由しないデジタルフィルターOFFモードもPCM用、DSD用それぞれに用意。お好みに応じて選択することが可能です。
VCXO高精度クロック搭載

デジタル回路に正確な基準クロックを供給するクロック回路は、デジタルプレーヤーにとってまさに心臓部。
搭載するVCXO(電圧制御型水晶発振器)は、Grandioso P1/D1用に水晶振動子メーカー大手のNDK(日本電波工業)と共同開発したものを採用。
最高峰モデルに相応しい高精度カスタムクロックデバイスとして、優れた中心精度(±0.5ppm※)を備え、位相雑音が極めて少なく、従来よりもさらに大型の水晶片を用いて、高音質再生を支えます。 ※工場出荷時。

**搭載されるクロックの精度自体は同じ物ですが、更に強力で余裕のあるクロック回路を採用しているのです。外部クロックの効果は大きいですが ノーマルでK-03Xを再生するだけでも十分なパフォーマンスでもあります。

優れたユーザビリティー

XLRピンアサイン変更(2番/3番HOT)
XLR出力レベル切替(0dB/+6dB)
 アンプの入力感度に合わせて切替可能。
アナログ出力設定(XLR/RCA/OFF)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

試聴ですが、当フロアでこれまで「K-03」の発売登場からフロアで常設展示デモを行っており、かなりの販売台数があり、パフォーマンス的にもK-03は国産をまず推薦する時に 上げられる程の製品です。

今回のブラシュアップされた「K-03X」はこれまでの03に加えて上記の内容を加え、フラッグシップモデルである「GRANDIOSO」の要素を取り入れた 進化に相応しいブラシュアップモデルと言えます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

↓オリジナル「K-03」の当時のレビューです。発売当時の仕様です。↓

全体的にスケールを広く出し、分解力が非常に良く、情報量も多く聴き易く、非常に安心して聴けます。
もちろん基本的には、Discの読み取り精度の高さで誇る“VRDSメカ”の力が大きいのは分解力に表れているのでしょう。 それは各種設定を変更しても「基本的な質の良さや音は変わらずに表情が変わる」と表現した方が分かり易いかもしれません。
今までの“ESOTERICサウンド”の印象と言うのは、非常に精密で情報量が多く、輪郭のしっかりした音ですが、それが逆に様々な製品と比べた時に硬さを感じる事もありました。
P-05,D-05の辺りから、その元々の良さに加え良い意味での柔らかさも兼ね備えるようになったと思います。
それは“05シリーズ”から培った、旭化成エレクトロニクス社の32bit最上位モデル「AK4399」の要素も非常に大きいと思います。 05で使い始め、新たなDACチップ以上に32bitDACチップに可能性を感じ、その能力を使いこなして来ているのでしょう。
VRDSの良さは全面にスケール感良く繊細さなども溢れています。

個人的には「K-01」は「K-03」以上の能力を持ち、更に“凄み”を感じますが、どのシステムにも組合わせられ、耳当たりも柔らかくなった「K-03」にも、 大きな好感とバリエーション以上の存在意義を感じます。
またK-03もK-01と同じく、MODEボタンで変更可能な各種設定が豊富なのも、様々な製品と組合わせて使う場合など、自分のシステムを更に好みの方向へ近付けたり、 あらゆる状況に対応して変更出来る使い勝手の良さで貢献するでしょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

新品から試聴しておりますが、「K-03」が登場して4年・・・ある意味最近ですが、やはり4年。と思わざる得ない進化があります。

今回の「K-03X」はオリジナルに対して低域の躍動感やスケール、情報量共に進化しており、非常に優れたブラシュアップと言えます。
個人的にですが「K-01」に近づくの様なスケール感を感じます。
音色の色の多さ、音の厚みともに明らかに増しています。活字にするとわざとらしいのであまり書きませんが、この変化は進化であり、その伸び幅は大きい物です。

スピンドル機構の強化によりDISCを再生した際の機構音も明らかに減少し(特にSACD)、それが再生音のSNにも大きく影響している事が分かります。

「K-01X」も近く比較レビューもする予定ですが、こちらも・・凄い仕上がりです。 しかし成長度合いは明らかに「K-03X」ですね。これが90万円で登場するのは、価格破壊に近い物です。
自信を持って推薦出来る一体型プレイヤーです。
これからの国産を代表するESOTERIC / K-03Xは国産プレイヤーの代表として多くの方を魅了してくれるでしょう。
展示導入すぐの現在での「K-03X」ですから、まだ雑誌媒体なども紹介されておりませんが、今後更に詳しいレビューなどはWEB,BLOGでご案内出来ると思いますが 現在のHOTな情報として「K-03X」を推薦致します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

是非今後ともESOTERICにはDisc“プレイヤーの意地”と“存在意義”のある製品を期待していきたいと思います。