DYNAMICAUDIO 5555/5F/諸石

H.A.L's 「M」 Recommendation!

VOL.26
EAR「V12」
EAR 「V12」
真空管プリメインアンプ

EAR「V12」
EAR  「V12」 定価:¥998,000 (税別)
 

「ダンディズムが宿る英国の高貴

「パワフル、スムーズ、そしてシルキー。V型12気筒の咆哮が響く恍惚の瞬間」

素晴らしいプリメインアンプの登場です。

英国に拠点を置く、オーディオ機器やプロ機などでも多くの信頼や人気のある代表・エンジニアでもあるTim de Paravicini
Tim Paraviciniについてはこちらをご覧下さい。

6/10 EAR代表のTIM de PARAVICINI氏が来店しました!詳しくはblogに掲載しております。
V12O

EARの昨年発売した新製品のプリメインです。

真空管を使用した製品は数え切れない程存在していますが、このEAR/V12はその中でも特徴的であり非常に魅力ある音を聴かせてくれるのです!
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    ≪スペック≫
  • インテグレーテッドアンプ/クラスA級/パラレルプッシュプル
  • パワー出力 :
    50W+50W/ ステレオ
  • 入力 : 5系統(RCA)/リモコン無し
  • 出力 : 1系統(TAPE OUT
  • 周波数特性 : 12Hz-60kHz-3dB(1/2パワー)
  • ダンピングファクター : 10
  • SN : 93dB
  • 入力感度 : 400mV
  • 入力 : 5系統(RCA)
  • 入力インピダース : 47KΩ
  • 出力インピダース : 4Ω,8Ω
  • 消費電力 : 200W
  • 重量 : 22kg
  • サイズ : 420W×440D×135H
  • 使用真空管 : ECC83 x 10,EL84 x 12
※その他、製品詳細につきましては、メーカーサイトより、ご確認下さい。

・・・・・・・・・・・メーカー説明・・・・・・・・・・・・・・・・・

V12D V12E

歴史的名車「ジャグァーXJ12 5.3」。上品、華麗、優雅、それを全身で表現したような気高くエレガントな佇まい。

「ビッグキャット/豹」と呼ぶに相応しい、ヒタヒタとした、まさに鏡の上を舞い行くような滑らかな乗り心地に、
「タッチ/感触」に優れた正確なハンドリングによる操縦性、
そしてXJ12を象徴するV型12気筒5.3リッターエンジンはパワフルで粗野無く、 スムーズな味わいを始終一貫保ち続ける。
そのシルキーなトルクの感触は官能の極致とまで言える。

「EAR V12」は、現代ではもはや作ることが出来ないであろう、この不世出なスペシャルサルーンからインスパイアされ、 ティム・デ・パラヴィチーニの経験的な努力の積み重ねによって達成された「洗練された音の気品」を表現できるように、 全てを白紙の状態から積み上げたパラヴィチーニ渾身のインテグレーテッドアンプです。

かつての英国車が持ち合わせていたように、絶対的な性能の数値の優劣を超越した、機能がもたらす「心地よさ」や 「タッチ」にこだわり、瑞々しい音のヒダが、空間の奥深くまで染み渡り、 圧倒的な美しさと繊細さを持って聴く者を包み込むように細心の配慮を持ってパラヴィチーニがデザインしました。

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“EAR”と言えば、最近でこそCDプレーヤー,DACを始めとしたデジタル製品を手掛けて人気ですが、やはり真空管を採用したアンプでしょう。

その中でも様々なシリーズが出ていますが、プリメインでもセパレートでも、その動作のほとんどが「真空管を採用したA級動作」という共通点が挙げられます。

A級アンプでは、常時フルで電流をかけている為に発熱も多く、比較的大型の製品が目立ちます。近年のデジタルアンプに代表される小型でハイパワーの製品の人気が高まる中、 大型で重量のある製品の需要は少なくなっている様な気もしますが、実は減るどころか増えて来ています。
その理由は単純に、やはり「音」の魅力に尽きると言えるでしょう。

V12A

まずこの特徴的なデザインが目を引きます。パラヴィッチーニ氏の遊び心が素敵ですね。
何でも代表のパラヴィッチーニ氏の車好きからきた物で、12気筒エンジンにちなんで付けられたモデルです。
デザインの良さでもあり、前面に真空管、後ろにトランス・・という伝統的な真空管アンプのデザインとは大きく異なり
左右に分けられた真空管、そして中央にトランスというデザインのポイントとなっております。

私はオーディオ機器は音を出す箱ではなく、音はもちろん、デザインと共に重要視しています。それも音楽を聴く際には、製品を見て、触って、聴く・・という という事までも含めての「オーディオ」であると思うからです。

V12はリモコンはなくINPUT,VOLUME操作は手動になります。リモコンに対応させる為には簡単であるのに付けていないのです。
リモコン対応にする等は僅かなパーツと構造ゆえに対応させることに何ら障害があったとは思えませんし、音も含めたデザインと、完成度にパラヴィッチーニ氏は拘ったのです。

それはやはり”オーディオ機器は音の出る箱では無く音はもちろん、デザインや意匠、操作性も含めた五感で楽しむものだ”、といパラヴィッチーニの言葉が聞こえてきそうです。

毎日見て聴くものですから、音が好みで、加えてデザインが好ましいと、更に音楽が楽しく聴こえてきますし、愛着も大いに増す事でしょう。

確かに現状でのほとんど99%の製品はプレイヤー、アンプも含めてリモコン対応の為、V12を初めにハンドリングする際は、リモコンが無い事に煩わしさを感じましたが、 この音を前にすれば、それを忘れてしまうと私は感じます。
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V12B

出力管にECC88×10、EL84×12
傍熱式のEL84、5極管を片側チャンネルに6本配置し、 パラレルプッシュプルのA級作動として優れたリニアリティーと低歪率を達成できるように工夫されています。

また、フィードバックを使わずに、パラヴィチーニがこれまでリファインを続けてきた「バランス・ブリッジ・モード」と呼ばれる、 アノードとカソードをそれぞれの出力トランスの捲線へつなげてワイドバンドな特性と高安定性を実現する独自の回路を採用しています。

またこの回路と真空管の旨味を最大限引き出すために、 パラヴィチーニ自身が手巻きで完成させた超広帯域スペシャルオリジナル出力トランスが使用され、 ローエンドの鮮やかなディテールと、またスイートで透き通るようなトップエンドの艶を見事に表現します。

真空管アンプはその構造、動作がシンプルな故に出力トランスの音質の比重が非常に大きく最終的な音を決定づける程です。
OCTAVEを初め、ハイエンドの真空管を採用するブランドの中にはオリジナルのトランスから製造し採用する程に拘りがありますが EARもオリジナルトランスを採用しています。

真空管アンプはもちろんデバイスとして真空管のもつ独特の音色は重要です。
が、一番大事なのはエンジニアのパラヴィッチーニ氏も力説する「トランス」にあるのです。
トランスこそ最終的に音を決定づける最重要なデバイスであるからEARはオリジナルのトランスを使うのです。

パラヴィチーニのインテグレーテッドアンプのフラッグシッププリメインアンプと呼ぶべき作品がここに完成したのです。

パラヴィッチーニは自信のEARの音を以下の様に表現しました
「ワイドでクリアなサウンド。
更に加えるなら真空管の音でもトランジスタの音でもなく、 真空管のアンプにはトランジスターのフォーリングを、トランジスタアンプには真空管のフィーリングが入っているということ また電気のルールだけでなく、アートの感覚も大事です。だから100%全員にEARを好きになってもらおうとはおもっていない。
ただし音に色付けをしてはいけない。あくまでも自然な音にすべき。それがEARのフィロソフィです
それを既製品の「回路に似せたりするのではなく、あくまでも独自の設計で製品を作るのがモットーであり、それで勝負したいのです」

真空管、トランジスタ等のアンプのデバイス云々の先入観抜きに、素晴らしい音質を秘めるプリメインアンプに出会いました!
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試聴はSPに
AUDIO MACHINA / CRM+CRSシステム
LANSCHE AUDIO / NO,3(画像システム)
小型SPとしてSONUS FABER / MINIMA VINTAGEを使用しました。

アンプはV12以外に同じ価格帯の好比較対象のOCTAVE / V70SEを。
CDにはHANSS ACOUSTIV / C-12Jを使用です。


全面に真空管特有の滑らかで色彩感溢れる音に魅了されます。
公称パワーは50Wですが、再生範囲の音量では十分な余裕を感じますし、音色は温かみのある優しい音で、聴き易いです。
豊潤な中域を中心に、スケール感の良い堂々とした低域と、こじんまりとしない中高域を味わえるのが特徴です。

楽器が歌ってるとでも言いましょうか。楽器の音色が気持ちのよいものです!
温度感を感じる音色と滑らかさを十分に味わえます。 そして低域がしっかりとしているので、音量に関わらずにどんな音楽も楽しめるのです。

またシステムにもよりますが、真空管故のノイズもほとんど気になりません。
真空管の魅力でもある、音量を下げた少音量でも、薄くなる事なく、色濃く聴けるのです。

大音量でも崩れずしっかりと駆動し、また小音時の再生時でもぶれずにしっかりとしている音場再現は、この価格にしては大したものです。 解像度も良好で、アコースティック・ギター等の弦の繊細感は非常に良く再現され、音量に関わらずに流れるように聴かせます。

音色も真空管特有と書きましたが、柔らかい一辺倒ではなく力強さも感じますし、低域などはしっかりしています。
CRM+CRSでは実際に直接駆動しているのは上のCRMですが、駆動するアンプの効果は全体に表れ全体の柔らかさを感じれます。

LANSCHE AUDIO / NO,3は90dBを越える高能率ですので、そもそもパワーはそこまで必要ではないのですが その分アンプの音色は非常に出すものです。CORONAツイーターの良さでもある、「見通しの良さ」と「空気感」を大いに感じれるものです。

V12F

ここで同じカテゴリーでもあるOCTAVE / V70SEと比較してみましたが、 大きく変わるのは低域のスケール感や音色の濃さ等はV12が大きく惹かれます。
全体をスケール感良く気持ちよく慣らすOCTAVEは、やはり優等生ですし、改めて魅力を感じますし、 V12のリアリティを考えながら、上手く演出するのですが、その演出が非常に上手いのです!
ただ、この辺りもどちらが絶対、というよりは好みによる部分もありますので、ご検討の際には一度比較試聴してみても良いかもしれません。

リモコンはなく、アナログ入力のみのシンプルなプリメインだからこそ、デザインに遊び心を持たせ音質を考慮し、音楽を深く楽しんでもらう、V12を前にするとそういった思いが感じられます。
真空管の柔らかさ、滑らかさ、そしてシンプルな構造がもたらす、素直でありどんな音楽を楽しく聴ける演出感・・これらが「V12」の魅力と思います。
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音色は当然の事ながら、機能の豊富さではなくあくまでシンプルに、
真空管の良さ、アンプの良さ、機器を所有する面白さ、そして音楽の良さ を感じて頂ける、
値段の安さではない、デザインと音質を兼ね備えたコストパフォーマンスの高いプリメインアンプとして、多くの方にご推薦出来る製品です。

EAR製品は全製品取扱いしていますので、お気軽にお尋ね下さいませ

-お問い合せはお気軽に諸石までお尋ね下さいませ-