DYNAMICAUDIO 5555/5F/諸石

H.A.L's 「M」 Recommendation!

VOL.20

プリメインアンプ


ESOTERIC 「I-03」
定価:¥630,000 (税込)
 
ESOTERIC”― それは国産のメーカーですが、世界的にもその実力は非常に認められています。

それは“DISCプレイヤー”に尽きると思います。
勿論アンプや、近年では高音質SACDソフトを発売するなど“Disc”というメディアにも目を向け、大事にしているという点でも好感が持てて、頼もしい限りなのですが、 何と言っても、ESOTERICと言えば“DISCプレイヤー”、そしてそれが誇るものは「VRDS」というメカにあるのではないでしょうか。

そして、昨年9月の「K-01」、「K-03」の発売し、そのパフォーマンスを前にすれば、やはりというのか大好評で品薄が続いているという現状です
そしてやはり思うのがこの03シリーズに対になるアンプの存在の登場です

近年のESOTERICはアンプにも非常に力を入れています。 今回のプリメインアンプのI-03は位置づけとすれば以前この特選コーナーでも紹介したK-03と同じ03シリーズのプリメインアンプと言う事になります 以前のK-03の紹介記事です

今回の新製品はコストパフォーマンス抜群のプリメインです
Esoteric
I-03

それでは、「I-03」の説明に入らせて頂きます。

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≪スペック≫
  • 定格出力 : 240W×2(1kHz,6Ω)
  • 実用最大出力 : 320W×2(1kHz,6Ω)
  • 周波数特性:5Hz〜70kHz(+1dB/-3dB,6Ω)
  • 入力
      :RCA×3系統
       RCA2(AVプリとして使用可能)
       RCA3(LINE/PHONO MM/PHONO MC切替)
  • 入力インピダース
      :LINE:100kΩ
       PHONO MM:47kΩ
       PHONO MC:100Ω
  • 電源:AC 100V 50/60Hz
  • 消費電力:280W
  • 外形寸法(W×H×D):443mm×162mm×468 /mm(突起部含む)
  • 質量:31kg
※その他、製品詳細はメーカーサイトをご覧下さい。

分かり易く抜粋して、「I-03」の特徴をご紹介致します。

「Esoteric MSW Pure Class D」モノブロック・パワーアンプ

『I-03』の心臓部となるパワーアンプは、「Esoteric MSW(=Master Sound Works) Pure Class D」パワーアンプブロックを採用。高効率でハイスピードな最新型MOS-FETを3パラレルプッシュプル構成で搭載し、優れたスピーカードライブ能力を誇ります。 このMSW Pure Class Dパワーアンプブロック2台をチャンネルごとに独立して搭載するデュアル・モノ構成とし、実用最大出力は320W+320W(6Ω)を誇ります。

単体で質量10kgを越える大容量カスタム・トランス、大型コンデンサーで構成された強力なアナログ電源回路を採用。強靭さと滑らかさを併せ持ったEsoteric MSW Pure Class Dパワーアンプの音色を際立たせています。

セパレート・プリアンプC-03を踏襲したデュアル・モノ・プリアンプ

プリアンプ部は、L/R各チャンネルを完全独立基板としたデュアル・モノ構成を採用。プリアンプ専用のシャーシコンパートメントを2mm厚のスチールプレートで分割し、L/R用に2枚のプリアンプボードを搭載しています。

Kシリーズの思想を踏襲した高剛性シャーシコンストラクション

「3D オプティマイズド シャーシ構造」

各回路ブロックを専用のコンパートメントに収め、立体的に配置することで、回路同士の相互干渉を最小限とし、最短の信号経路を実現する「3D オプティマイズド シャーシ構造」を採用。

内部シャーシは5分割構造とし、各チャンネルに分離した2枚のプリアンプ基板は背面端子に最も近い専用コンパートメントにマウントし、オーディオ信号経路の最短化を図っています。
プリアンプから最短の信号経路で接続された2台のEsoteric MSWパワーアンプブロックはシャーシの左右の専用コンパートメントに配置され、アルミブロックを介して左右のサイドパネルにマウント。サイドパネルをヒートシンク(放熱素子)として使うことにより、外観の美しさを崩さずに効率的な放熱が可能です。

余裕の電源供給量を誇る大型電源トランスと内部レイアウト
大型(質量 約10kg)の電源トランスをセンターに配置し、5mm厚のスチール製ベースプレートを介してボトムシャーシに固定。さらにボディ全体をエソテリック独自のピンポイントフット(特許第4075477号)で 3点支持することにより振動を効果的に抑制し、高剛性を徹底しています。
K-01で新たに採用した筐体設計とノウハウを投入して完成された各コンポーネントは、配置ひとつにも高音質と機能美を追求。質量約31kgを誇るI-03は目に見えない部分にも徹底的なこだわりを注入しました。

・豊富な入力端子を装備(RCA×3系統、XLR×2系統)
・ L/Rチャンネル・バランス、入力ごとのゲイン微調整が可能
・RCA1系統はMM/MC/LINEの切り替えが可能
・AVサラウンド環境とピュア2チャンネル環境を共存させたシステムに便利なAVプリ入力機能
・ボリュームノブ操作時の音声信号の変化カーブを5種類のカーブから選択可能
・ヘッドホン出力端子を装備
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フロントパネルのデザインはINPUTとVOLUMEとシンプルですが機能自体はリモコンからのSET MENUから設定可能です。

  DISP>   : これは音量表示をStep(0〜数字)とdB表示(-90dB〜)を選択出来ます。








  BALANCE>   : 左右のバランス調整です



  VolTable>   : そしてこれが個人的に今までに見られなかった使い易い機能でもあり、音量可変時の可変カーブを5種類のカーブから選択出来ます。 A-Eまで5種類で、デフォルトのAですとかなりカーブが急で、ちょっとノブを回すと音量は大音量になりますが、 一番緩やかなEですと、逆にかなり回す事で適音量になります。細かい微調整をされる方などに使いやすいでしょう。

フロアでは中間のCに設定しております。この辺は音質は影響しませんので各ユーザーの使用方法の環境で お好みで設定ください

  Preout>   : こちらはPreoutのon/off、ON1,ON2です。セパレートでこのI-03をプリアンプとして使用するならonですし、プリメインとして使用するならoffです。


  FLa>   : ディスプレイ消灯設定: >>15m→30m→60m→OFF 再生停止状態が続くと自動に消灯する機能が付いておりますが、その時間を設定できます。  

  LEVEL>   : 各in putのゲインを最大+−18まで調節可能です。

これらが主な機能で、他にINPUT表示切替があり、inputの表示をCD,DAC,SACD,DVD・・等15種類に変更できます。デフォルトですとXLR1やRCA2となっています
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リアパネルですが、今までのESOTERICのアンプはDAC内臓していたりデジタル入力があり様々な使用方法でも使用できる対応をしていましたが、純粋なアナログ入力のRCA×3,XLR×2というシンプルなもの。アナログアンプとして音質をより拘った仕様と言えるでしょう。

入力、音量調整はリモコンでも操作出来ますが、手で触ると非常に感触が宜しく、アルミブロックからの削り出し加工からなる美しいアーチを持ったノブです。シンプルに出来合いを採用する事も出来たでしょうが、デザインや手で触れるところの細部まで気を使うのは製品の品位に大きく関係します。


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試聴ですが、プレイヤーの選択は、やはり当たり前でもありますがI-03を聴いた時に抜群の相性と確信した大人気のプレイヤーのK-03を。 SPはLindemann/Boogieの組合わせで鳴らします。
Boogieは6インチのセラミック・ユニットを装着したシンプルでスタイリッシュなSPです。ポイントはセラミック・ユニットにあり。これが上質なのですがアンプや鳴らすエレクトロニクスの良さもそうですが悪さも素直に出すという性質があります。

設置しすぐのまだ冷え切った状態ですが、まず感じるのが音が出た瞬間に見通しの良さや静けさを感じます。奥域感もこのクラスで見れば非常に宜しいです。ただ、まだまだ以前聴いた良さの面影の十分の一程に感じます。どの製品でも共通しますが通電開始の数時間、鳴らし込みは必修です。

内容はDクラスというデジタルアンプですが「Pure D Class」というもの簡単にいえば プリ部までをアナログアンプでパワーアンプをデジタル回路という構造です。
上記でも特徴があるようにアンプにおける実際にSPを駆動するという意味でのエネルギーとでも命とも言える電源部には約10kgのトランスが中央前方に鎮座しているのです。個体の重量が30kgですので1/3はトランスが占めています。これが馬力とでも低域や全体のスケール感を引き出す大きな要素です。
空間表現も上質で デジタルアンプと聴くと構えてしまう方もいるかもしれませんが、かなり厳しく試聴しましたが このI-03は非常に鳴りっぷりがよく、フロアの各SPを鳴らしてみたくなるものです。Boogieもご機嫌に鳴っています。

仕事柄、日々新製品を聴く機会にあることに慣れると軽く良い、という程では驚きはしませんが、このI-03は初めて聴いた時に良いぞ、と素直に思ったものです。 だからこそ、その良さも更に開花させ、構えるどころか鳴らしずらいSPでも敢えて鳴らしたくなるものです。

思い返してみれば初めてI-03を見て、聴いたのはesotericのメーカーを伴う社内での試聴の場でしたが そこで鳴らしていたのはTannnoy/Kingdom Royalでした そのKingdomを気持ちよく鳴らしもっと聴いていたいと思わせてくれたのもI-03のパフォーマンスを物語ります。
癖や偏った感じも見えませんし、至ってバランスの良いアンプです。
K-03との抜群の相性もあり情報量も豊富ですし、気持ち良く広がるのです。
前回のお勧め製品コーナーでK-03でのご紹介時にK-03,K-01の完成度はとDiscプレイヤーブランド としての意地に近い意気込みを改めて感じましたが、今回のプリメインも今までの製品と比較しても大きく成長を感じるものです。

60万という価格を疑ってしまう性能とパフォーマンスがあります。

セパレートアンプには組み合わせやそれなりのメリットはありますし、発展型としてpreoutが付いていたり様々な使用方法に使えますが このI-03に関してはプリメインとして完成度は高く、正にワンボディセパレートとの魅力を十分味わえるのです 特に空間表現の静けさも今までのesotericのアンプではSPを無理に鳴りに鳴らすでもなく、スペック倒れだけでのパワーで鳴らすのではなく、SPを気持ち良く手を取る様に鳴らすのです。 全体的にスケールを広く出し、分解力が非常に良く、情報量も多く聴き易く、非常に安心して聴けます。

国産の代表するプリメインとなるでしょう!

新たにI-03のデモ記事の続編がコチラです
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