DYNAMICAUDIO 5555/5F/諸石

H.A.L's 「M」 Recommendation!

VOL.16

「D-06」
SACDプレーヤー

LUXMAN「D-06」
LUXMAN  「D-06」 定価:¥525,000 (税込)
 
今や日本の国産ブランドとして代表的な存在でもある“ LUXMAN”。

今までは“アンプ屋LUXMAN”というイメージがありましたが、ここ数年でそのラインナップは拡大し、特にデジタルプレイヤーは高評価を得ています。 アンプ屋が本気を出したら素晴らしいプレイヤーを作る事が出来る、という事です。

現在LUXMANのCDプレイヤーは「D-05」、「D-06」、「D-08」と3モデル出ています。
今回のご紹介する「D-06」はその中間モデルになりますが、内容は上級機「D-08」のダウンサイズモデルとも言えますし、非常にコストパフォーマンスも優れています。 音の良いプレーヤーですが、「D-08」同様に、何よりSACD再生が優秀でもあるのです。

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    ≪スペック≫
  • 対応ディスク : 2チャンネルSACD、CD
  • アナログ出力 : アンバランス(カッパーアロイ製RCA端子)、バランス 各1系統
  • デジタル出力 : 同軸、光(TOS-LINK) 各1系統
  • デジタル入力 : 同軸×1系統、光(TOS-LINK)×2系統
  • 出力電圧/出力インピーダンス :
    アンバランス 2.5V/300Ω
    バランス 2.6V/600Ω
  • 全高調波歪率 :
    CD時)0.0014%
    SACD/DSD時)0.0017%
    SACD/PCM時)0.0007%
  • 周波数特性 :
    CD)5Hz〜20KHz(-0.4dB)
    SACD)5Hz〜50KHz(-3.0dB)
  • S/N比 :
    CD時)124dB
    SACD/DSD時)104dB
    SACD/PCM時)120dB
  • 消費電力 :
    24W(電気用品安全法)
    1W(スタンバイ時)
  • 外形寸法 / 重量 : 440(W)×133(H)×410(D) / 15.5Kg
※その他、製品詳細につきましては、メーカーサイトより、ご確認下さい。

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プレイヤーの中枢と言えるメカニズムに、LUXMANオリジナルの「LxDTM」を搭載したSACDプレイヤー。
比べて聴いてみるとこの「D-06」は、「D-05」のブラシュアップというよりも、「D-08」をシンプルにしてコストダウンさせたプレイヤー、と言った方が良いでしょう。

また、非常に感心する点は、音が上質なのは推薦するに当たり当然なのですが、そのデザイン性の高さです。

「D-06」外観

このように、ネジが見当たらないのです。
一部のハイエンド製品でも目にする事がありますが、この価格帯の製品で、ここまで細部に渡って気を使っているという所は素晴らしいですね。
「仕上げを含むデザインも音の内」、という声が聞こえてきそうな外見です。

音、デザイン共に、ここ数年のLUXMANの製品クオリティは非常に素晴らしいと思います。

ZOOM機能の表示例  リモコン
そして初めて(?)とも言えるフロントパネルの液晶表示のZOOM機能。
これは離れた場所からのリモコン操作で出来ますがが、今までありそうでなかった機能ですね。 やはり、前回のセパレートアンプでも触れましたが、ユーザーの痒い所に手が届くような、音質以外の部分への配慮も評価出来ます。

フロントパネルボタン部分

また、SACDを聴く場合に、ネイティブなDSD信号をストレートにDACに送り込む「DSDモード」と、DSD信号(約2.8MHz)を専用LSIで88.2KHz/24bitのPCM信号に変換して DACに送り込む「PCMモード」が、フロントパネルのボタン操作で選択出来ます。 SACDは音の違いやお好みで選んで頂きたいですが、SACDの良さを堪能するのであれば、ストレートなDSDモードを推薦致します。

またDAC内臓ですので、このD-06のDACとして使用する事も可能です。

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試聴ですが、プリに「C-600f」、パワーに「M-600A」を、スピーカーにはオーストリアのConsensus Audio「BOGEN」というシステムで行いました。

所謂アンプの“LUXトーン”の、ヴォーカルの体温を感じる様な温かさ、人肌の様な柔らかさと存在感のある低域を十分に味わいながら、情報量も豊富で、しかし決して神経質に感じさせない音色は デジタルプレイヤーでも“LUXトーン”をきちんと持っている、LUXMANのメーカーとしての製品の「クオリティ・コントロール」の高さを感じます。

また、プレイヤー単体の音質も良いですが、どうせなら厳しく比較をしたい、という事で下位モデルの「D-05」も用意しました。

デザインはほぼ似ていますが、外観の細かい仕上げ等が異なっています。 D-05は全体がシルキーなヘアラインに対して、D-06はトップパネルも、アルミの光沢感のあるヘアライン仕上げで、非常に美しく触り心地も良く、クオリティの高さを感じます。
「D-06」天板

「D-05」、「D-06」では、全体的に音色のスケールに違いが出て来ます。
また、高域以上に低域にも大きな違いがあり、音色の解像度も大きく異なっています。
高価なハイエンドプレイヤーを前にしてまず思うのが、低域の解像度と音と音の間の空気感とも言える微細な情報量なのですが、 その表現力にほぼ近く、神経質にならず、各帯域を偏らずに、どんな音楽も楽しめるサウンドです。
非常にコストパフォーマンスの良いプレイヤーと言えるでしょう。

D-05と比較すると、低域、そして何よりどんな音楽を聴いても偏りの無いバランスの良さが大きな違いでしょう。
音に深みというか、存在感を感じるのです。

特にSACDを多く聴きましたが、SACDの魅力の尊さを感じられるのはD-05でもありますが、より深く味わえるのはD-06と言えます。
SACDの持つ、滑らかでふわりと再現される空気感とも言える表現力の再現は、D-06が一歩リードしているように感じます。 CDを再生する時は“D-06が一枚上手”くらいの違いだとすると(ソフトや曲によって度合いの大小がありますが)、 SACD再生では、D-06がその二段階くらい上を行っている、別格クラスの違いを感じます。
この空気感を聴きたかったのだと思わずにいられません。

価格的にはD-05が30万、D-06が50万と20万の差がありますが、それ以上、倍近くの差は十分感じます。
特に古い録音で聴いて頂けると、その違いが分かり易いと思います。 最新録音は、よりリアルに生々しく再現されますが、古い録音も上質に聴かせてくれる表現力があります。

「D-05」、「D-06」

「D-05」と「D-06」を比べると、やはりここまで違うのです。
そうなると倍の価格の「D-08」も聴きたくなるのが常です。そして聴いてしまうと戻れなくなると・・・オーディオの辛くも楽しい処です。
正直、D-05・D-06の比較以上の差があるでしょう。そして08になると“100万”という、高額プレーヤーです。
しかしながら、高価ですが夢を見れますよ!だからこそ夢を見られる、オーディオコンポ選びは面白いのです。

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特に異なるのがSACDですね。
やはりSACDの再生音は非常に魅力的です。
CDと比較すると、SACDは楽器の質感と音離れも大きく向上し、音楽の存在感を更に感じる事が出来ます。
SACDの音の良さは本当に素晴らしいのです。

ESOTERIC SACDソフト

SACDは、その特性において、CDは20KHZまでだがSACDは100KHZまで伸びている、というスペックの良さがあり、 低域 / 高域が更に伸びている、と言われますが、確かにその通りでり、つまり今までのCD以上の帯域の広さに良さがあると言われますが、 SACDの本当のメリットとは、通常の可聴帯域内での表現力の素晴らしさに尽きる、と考えています。
更には分解力の良さと開放感があります。
音の消え際は最後まで見えるように感じますし、何より音が滑らかで柔らかいのです。 それと比べてしまうとCDは硬質な感じがあり、収縮してしまっている様な印象を受けてしまいます。

もしSACDの音を未体験の方でこのプレイヤーを手に入れられたら、是非一度SACDを聴いてみて下さい。
特にクラシックやアコースティックのソフトでは、その表現力は躊躇に現れ、特にこの「D-06」で再生するのであれば、明確な違いを体感出来るでしょうし、 SACDの持っている魅力を存分に楽しむ事が出来るでしょう。

もちろん,あくまで“SACD”というメディアにこだわった場合であり、CD専用機がそれに劣っている、という訳では全くありません。 CDという一つのメディアに絞って、磨きあげた音の魅力と説得力を持つプレーヤーも沢山あります。

現在、オーディオ業界の流れも、ネットワークを用いるシステムが多く、単体CDプレイヤーも以前と比べれば各社ともに少なくなって来ていますが、 LUXMANのSACDプレーヤーを中心に、音色の良さに力を思い切り注いでいる製品は非常に人気があるのです。
やはりCDとしてのメディアの重要性も改めて感じます。
そして、この価格でこの音を得られるディスクプレーヤーを発売したLUXMANも、素晴らしいメーカーですね。

是非一度、ご試聴下さいませ!

-お問い合せはお気軽に諸石までお尋ね下さいませ-