DYNAMICAUDIO 5555/5F/諸石

H.A.L's 「M」 Recommendation!

VOL.15

「M-600A」
ステレオパワーアンプ

LUXMAN「M-600A」
LUXMAN  「M-600A」 定価:¥525,000 (税込)
 
前回VOL.14(同メーカープリアンプ「C-600f」)でも申しましたが、 オーディオの最初の一歩はまずは“プリメインアンプから・・・”と考える事が多いです。
そして、次のステップとして“プリメインアンプ⇒セパレートアンプ”へとシステムをグレードアップする・・・

VOL.14では、"パワーアンプは最終的にスピーカーを電気信号で駆動しているので、“エンジン”の様な役割として非常に重要ですが、プリアンプの再生音における影響は非常に大きい" と書きましたが、システムにおいて、まずは足元から確実に固める、そしてスピーカーをしっかりと駆動する、という意味で“パワーアンプ”も重要です。

そこで前回に引き続き、「LUXMAN」のリーズナブルなセパレート・アンプ“600シリーズ”のステレオパワーアンプ「M-600A」をご紹介致します。
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    ≪スペック≫
  • 連続実行出力 :
    30W+30W(8Ω)・60W+60W(4Ω) / ステレオ時
    120W(8Ω) / モノラル時
  • 最大出力 :
    240W+240W(1Ω) / ステレオ時
    480W(2Ω) / モノラル時
  • 入力感度 : 550mV/30W(8Ω)
  • 入力インピーダンス : アンバランス)51KΩ / バランス)67KΩ
  • 全高調波歪率 : 0.009%以下(1KHz/8Ω)、0.1%以下(20Hz〜20KHz/8Ω)
  • 周波数特性 :
    20Hz〜20KHz(+0、-0.1dB)
    DC〜130KHz(+0、-3.0dB)
  • S/N比 : 114dB
  • 消費電力 :
    290W(電気用品安全法)
    290W(無信号時)
    3.8W(スタンバイ時)
  • 外形寸法 / 重量 : 440(W)×189(H)×420(D) / 26.5Kg
※その他、製品詳細につきましては、メーカーサイトより、ご確認下さい。

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“LUXMAN”と言えば、最近でこそSACDプレーヤーを始めとしたデジタル製品を手掛けて人気ですが、やはりアンプでしょう。

その中でも様々なシリーズが出ていますが、プリメインでもセパレートでも、その動作のほとんどが「A級動作」という共通点が挙げられます。

A級アンプでは、常時フルで電流をかけている為に発熱も多く、比較的大型の製品が目立ちます。近年のデジタルアンプに代表される小型でハイパワーの製品の人気が高まる中、 大型で重量のある製品の需要は少なくなっている様な気もしますが、実は減るどころか増えて来ています。
その理由は単純明快で、やはり音にあると言えるでしょう。

「M-600A」天板
「M-600A」もAクラスのステレオパワーアンプですので、発熱はある程度あります。筺体がそれほど大きく感じないのは、ヒートシンクなどが中にあるからですね。
ヒートシンクが見えないだけで、デザイン的にも非常にスマートに感じます。

「M-600A」リアパネル  「M-600A」リアパネル
背面はシンプルにアンバランス、バランスのアナログ入力です。
この大型のスピーカーターミナルも頼もしいですね。Yラグ、バナナプラグ両方の端子が使用可能です。
また、通常のステレオパワーとしての他、BTL接続にも対応しており、その切替スイッチも背面右上にあります。

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試聴はCDプレーヤーにLUXMAN「D-06」/プリアンプ「C-600f」とスピーカーはConsensus Audio「BOGEN」というシステムです。


Aクラス特有の滑らかで色彩感溢れる音に魅了されます。
パワーは30Wですが、再生範囲の音量では十分な余裕を感じますし、音色は温かみのある優しい音で、聴き易いです。
近年のLUXサウンドは豊潤な中域を中心に、スケール感の良い堂々とした低域と、こじんまりとしない中高域を味わえるのが特徴です。

オケの様な大編成の物も、大音量でも崩れずしっかりと駆動し、また小音時の再生時でもぶれずにしっかりとしている音場再現は、この価格にしては大したものです。 解像度も良好で、アコースティック・ギター等の弦の繊細感は非常に良く再現され、音量に関わらずに流れるように聴かせます。

「BOGEN」は全ユニットにセラミックを採用し、それが独特な音場再現を醸し出すのですが、組み合わせによっては多少シビアな一面を見せる所もあり、システムによっては 硬質感と言うのか、神経質な音色を出すことがあります。
・・・が、この「C-600f」・「M-600A」ですと、スケール感を前面に出しつつ、一音ずつ聴き疲れせずに聴けるのです。 透明度溢れる音なのですが、音色の色幅も多く、薄くならずに良く出ますし、この600同士のコンビの良さは、何より音色の温かみを感じれる点ですね。

また「C-600f」、「M-600A」のプリ、パワー間では、同メーカーのケーブルでRCA / XLR接続の比較試聴をしましたが、多くの場合でRCAが良好です。
XLRでも悪くは無いですし、音色は当然共通していますが、僅かですがRCAの空間が一回り広がる印象がありますし、内部回路がアンバランスという意味でも この両機器間においてはRCAをお勧めします。
ただ、この辺りもどちらが絶対、というよりは好みによる部分もありますので、ご検討の際には一度比較試聴してみても良いかもしれません。

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音色は当然の事ながら、機能の豊富さ、作りの丁寧さを考えても、非常にコストパフォーマンスの高いセパレートアンプとして、多くの方にご推薦出来る製品です。
そしてプリメインからのグレードアップも含め、セパレートならではの魅力を味わいたいという方にもお勧め致します。

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