DYNAMICAUDIO 5555/5F/諸石

H.A.L's 「M」 Recommendation!

VOL.8

 「FLIGHT 50」
ステレオパワーアンプ

FLIGHT 50
AUDIA 「FLIGHT 50」
定価:¥1,029,000 (税込)
 
前回のプリアンプ「FLIGHT PRE MK3」の対となる、ステレオ・パワーアンプのご紹介です。
まずは下記にてスペックをご確認下さい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
≪スペック≫
  • 定格出力 :
    50W×2(8Ω)/ 100W×2(4Ω)/ 200W×2(2Ω)
  • ゲイン : 26dB
  • 入力インピーダンス :
    24/28/42/57 KΩ(切替・シングルエンド)
    23KΩ(バランス)
  • 消費電力 : 250W(アイドリング時)・900W(最大)
  • サイズ : 470(W)×186(H)×440(D) /mm
  • 重量 : 30kg
※その他製品詳細につきましては、メーカーサイトをご覧下さい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「FLIGHT PRE MK3」と「FLIGHT 50」の組合わせは、以前展示して試聴した時から暫く間が空いておりますが、その良質な製品同士の組合せは未だ記憶に鮮明に残っており、 何故かと言えば、“それによってもたらされる再生音の魅力”という事に尽きます。
このフロアでも改めて鳴らしておりますが、その魅力が健在なのは言わずもがなでした。

以前から鳴らしていた事が長くあったので懐かしく思いましたが、他には無い独特な鳴りっぷりと開放感と音色の柔らかさは、いつも思い出してしまうものでした。
また“2Ω / 200W”を誇る充実した電源部が発揮する駆動力は、鳴らしにくいスピーカーをも朗々と鳴らせるだけの力を持っています。

その動作は純Aクラス構造でもあり、発熱が大きく筺体自体も熱くなりますが、長時間鳴らしていると周囲にもかなり放熱します。 これはどのA級アンプでも同じで、「FLIGHT 50」(FLIGHT PRE MK3も純A級)の他にも、当フロアに只今(2011年2月中旬現在)展示中のA級アンプですと、FirstWatt「M2」やLUXMAN「M-600A」が該当しますが、 やはりAクラスの音色は良いですね。
個人的にも好きなのです。
その中でも“電源部が充実している”という事がこれらのアンプの心臓部であり、その良さに大きく繋がるのです。
FLIGHT 50内部

FLIGHT 50ヒートシンク このヒートシンク(右写真→)が物語るように発熱はありますが、鳴らし始めてじんわりと、少しずつ熱が灯ってくるのが嬉しい。
プリアンプと同じく立ち上がりには少々時間が必要で、やはり始めは眠っていましたが、30〜1時間と経つにつれ徐々にその音色の表情が優れ、本領が発揮されて来ます。 一緒に試聴していた輸入元の担当者と顔を合わせて、「こうでなきゃね」と言ったものです。それほどの安心感のある音色です。

情報量と開放感を全面に、腰砕けの様な見せ掛けの柔らかさではなく、楽器全てを聴かせながらの音色の柔らかさ。
低域も十分ですし、現在、フロアでメインで鳴らしているWison Audio「Sophia3」をここまで偏らず滑らかに鳴らせる、というのは驚きです。

このアンプは電源部もしっかりしていますし、8Ω/50W、4Ω/100Wまでではなく、2Ωまで200Wという出力を誇ります。
この個体の大部分は電源ですので、いかに余裕のある電源からの動作が持つ魅力を味わえるでしょう。
音色はシルキーでありながら、支配力を持つこと無く、一つの色に染める事無く、あるがまま全てを出す印象です。 さすがの開放感と、偏りの無いバランスの良さは音楽ジャンルを選びません。 駆動力も十分にあり、小さくまとまる事無く開放的で、微弱な音量でも大音量でも楽しく音楽を聴く事が出来ます。
ゆったりと流れるように聴ける飽きの来ないアンプです。

また、アンプの見た目も、音の表現力共々貫禄十分です。

AUDIAは将来的にフラッグシップとなるプリ、パワーアンプを出す予定との事で、その大まかなデザインは見ましたが、まだあくまで計画段階という事で予定は未定ですし、 仮に出たとしても、この「FLIGHT PRE MK3+FLIGHT 50」の組合わせの上質さと魅力が薄れるという事は無いと確信しています。

FLIGHT 50フット部  FLIGHT 50スピーカー端子部
またFLIGHT PRE MK3・FLIGHT 50共に4点のアルミの大型脚(写真左)が4個付いていますが、音色のトータルバランスを考えて、最終的にリング状の硬質ゴム素材を設置面に採用しています。 置き場や設置においても、ゴムの内側にインシュレーターを置いてみたり、スパイク状にする等の変化を楽しめます。
背面パネル(写真右)はシンプルに、アナログ入力としてRCA/XLR端子、スピーカー出力にWBT製スピーカー端子が並び、RCA入力のみに“24/28/42/57kΩ”の入力インピダース切替ディップスイッチがあります。XLRは固定です。
(当然、試聴や音出しなどはデフォルトのままで行っています。)

セパレートであれば組合せの面白さがあり、そこがオーディオシステム構築の楽しさでもあります。
同社統一だけではなく各種メーカーとの組合せも色々試しましたが、この“AUDIA”では同社同士の「FLIGHT PRE MK3+FLIGHT 50」コンビが、何とも言えず素晴らしい表現力を発揮してくれます。

是非一度は、この組合せでご試聴頂きたいものです。