DYNAMICAUDIO 5555/5F/諸石

H.A.L's 「M」 Recommendation!

VOL.4

Grimm AUDIO 「CC1」
マスタークロック・ジェネレーター

〜SLAVE MODE 活用編〜

CC1
Grimm AUDIO 「CC1」
定価:¥522,900 (税込)
 
前回VOL.3では基本的な“クロック・ジェネレーター”としての使用方法をご紹介し、クロックの効果、重要性を述べて参りましたが、確かにワード入力対応機器というのは種類が限られています。
基本的にクロックをお考えの方は、ワード入力搭載の機器をお持ちの方が前提だと思いますが、ここではワード入力の無い機器でも有効な「CC1」の活用方法をご紹介致します。

一般的にコンシューマーでは使用しない“SLAVE MODE”ですが、今回はこれを使用します。

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LINDEMANN「852」 プレーヤーにはLINDEMANN「852」を使ってご説明致します。 このプレーヤーはワード入力はなく、デジタル出力のみ搭載している、一般的なシンプルなプレーヤーです。

「CC1」リアパネル
↑「CC1」のリアパネルの左端にはSLAVE MODE用のAES/EBUのデジタル入出力端子がありますので、こちらを使用します。逆に通常でクロックを同期している使い方ですとここは使わないのです。

インピーダンス変換プラグ 一般的にプレイヤーからのデジタル出力は“S/PDIF”が多いので、この場合には“RCA→XLR(S/PDIF→AES)”の変換プラグが必要となります。
そして出来るならば、デジタル出力精度が弱い製品もあるので、万全を期すなら「デジタル・インピダース変換器」(写真右→)があればベストです。 形はXLR-BNC変換プラグなのですが、75Ω-110Ωでのインピダース変換が必要とされる場合に有効です。

デジタルでも端子は互換性があっても、正確を期すならこのようなインピダース変換器があれば良いですね。 通常の変換アダプタですと、まれに信号のズレから音が消えたり、止まってしまう事もありましたが、このインピダース変換器を使用すれば正確な信号伝送が出来るのです。

    ≪ 操作方法 ≫
  1. CDプレーヤー側のデジタルアウト⇒インピーダンス変換器インプットへ接続
    (S/PDIFからAESへ・75Ω-110Ω変換)
  2. インピーダンス変換器のアウトプット⇒CC1側のAES / Slaveインプットへ接続
  3. CC1フロントパネルはSlaveモードに設定
  4. CC1側のAES / Slaveアウトプット⇒インピーダンス変換器のインプットへ接続
    (AESからS/PDIFへ・110Ω-75Ω変換)
  5. インピーダンス変換器のアウトプットは他の機器に接続(D/Aコンバーター等)
 

試したのはLindemann/825のプレイヤーとフランスのDAコンバーター内蔵プリメインDIVIALET/D-Premierのデジタル接続です


見通しの良い音場にスケール感も向上しています。安定度が増す印象です。滲みや歪み感も大きく減少しているのです。非常にクリーンで聴き易くなったと思います。
音色のバランスは変わりませんし、どの機器間でも安心して使用出来るでしょう。

“ワードクロック同期”という本来の使用方法ではないのですが、機器間に「CC1」を挟む事によりデジタル間の“ジッター低減効果”が出ますので「クリーン・ジェネレーター」としての役目をさせる事が出来るのです。
このような活用方法もあるという事を輸入元から教わった時には、効果の程は未知数だったのですが、確かな改善効果がありました。

前回の紹介でCC1はクロック精度と同じか、それ以上にジッター低減効果こそがCC1の特徴とも言えるのでしょう。と説明しましたが、そのジッター低減の効果を単体で味わえるのです。

いかがでしょうか?このような形でも「CC1」の良さを味わう事が出来るのです。
この場合でも、接続はそのままでフロントのボタンでモードを切り替えるだけですので楽です。

現在フロアにはESOTERIC「K-03」がございますので、一番の醍醐味は当然にクロック同期した効果ですからワードクロックでの音色を楽しん頂きたいと思いますが、こんな面白い使い方も出来ますので もし既にお持ちの方がいらっしゃれば、お試し頂ければと思います。また違った「CC1」の魅力を味わえます。