DYNAMICAUDIO 5555/5F/諸石

H.A.L's 「M」 Recommendation!

VOL.3.5

電源コンディショナー
「X-1260」

DUSSUN/X-1260は1200の後継機として発売されました。現在は受注でX1200は販売可能ですが、いずれX-1260のみの販売となります。

またX-1200と比べて基本的な概要こそ変わらないものの内容や概要などの細かい部分は大きく一新されていますし、比較すると「別物」と言えるほどの 進化を遂げています。

X-1200からX-1260への改良点は以下になります
[X1200 からX1260 への主な改良点]
■ X-1200 の特徴はそのままに、新たにプロセッサー基板を一新すると共に電源部のレギ ュレター回路も一新、これにより出力電圧、出力電流の安定化を強化。
■ デジタル表示インジケーターに、新たに入/出力の歪率計表示を追加
■ 電源周波数50Hz/60Hz の自動検出回路構成を採用
■ 全体のシャーシをさらに強化し、DUSSUN Reference シリーズとマッチングなデザイン

以下にてX-1260のメーカー資料となります。 www.audiorefer.com/press/pdf/20111101114407.pdf

DUSSUN「X-1260」
DUSSUN 「X-1260」
定価:¥472,500 (税込)
 
この場でもご紹介させて頂きました「R-10(前モデル)」、「R-20」と言う素晴らしい製品を作った事で、“中国製”というある種のイメージを払拭した「DUSSUN」。
今回はその「R-10」、「R-20」と同時に発売されましたクリーン電源「X-1260」をご紹介致します。

※X1260の詳細につきましてはメーカーサイトをご覧下さい。
それでは、製品の説明に参ります。

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DUSSUNの電源は容量違いで2種類あり、電力容量1200VAのものが文字通り「X-1260」、電力容量800VAの方は「X-800」となっています。
「X-1260」は、230(W)×406(H)/mm、「X-800」は、230(W)×356(H) /mm(※奥行きは両方共に397mm)と縦置きのミニタワー型ですので、大きさこそパワーアンプの様ですが スペースファクターに優れたクリーン電源装置です。

「X-1260」背面パネル ←背面パネルには“コンセント4口×2グループ=8系統”を接続することが可能です。コンセントはホスピタルグレード、グループ毎にフィルターがあり、デジタル/アナログ機器などで分けて接続出来ます。
ですので、これ1台でプレーヤー、D/Aコンバーター、アンプなど、複数の機器への電力供給を賄う事が出来ます。


フロント表示インジケーター

また、デジタル表示インジケーターがフロントに付いており、ボタン切替で“入力電圧(入力側での電圧変動)”、“出力電圧(出力側での電圧変動)”、“消費電力”、が表示されます。(右画像→)
X1260になり、X-1200 は「入力電圧」、「出力電圧」、「出力電流」の3 通りをリアルタイム に表示でしたが、X1260 は更に「出力歪」、「入力歪」表示が追加され,一掃便利になりました。 一目で確認出来るのも安心で使い勝手の良い、便利な機能です。
・右は“出力電圧”。出力されて機器を駆動している電圧を表します。表示はV(ボルト/当然100V)です。
・中央は“入力電圧”。壁コンセントからの電圧が表示されます。これは家庭環境・時間帯等で若干変わります。
・左は“出力電流”。接続され駆動している電流の表示です。ですのでパワーアンプ等をつけた直後、一度大きく上がり、時間と共に落ち着くのが分かるでしょう。表示はA(アンペア)です。
・入力歪
・出入力歪
この表示もリアルタイムで分かりますので、SACDハイブリッド盤などをかけて、CD層で表示を見た後にSACD層でかけると、表示は数W上がっていたりするのも、何とも面白いですね。

ヒートシンク及びシャーシには、放熱効果の高いアルミ/マグネシウム合金を採用。騒音を室内にまき散らさないよう、ファンを使用しない自然空冷としています。 サイドパネルのヒートシンク(右画像→)は放熱効果も考えて、かなり深い溝になっております。接続する機器によっては、かなり熱を持つ場合もありますので、その際には周りは多少空間を設けて頂いた方が良いかもしれません。

そしてこの電源の効果はと申しますと、簡単に言えば、“歪んだ波形を綺麗な波形に形成し供給する”という事です。
全体的に音のにじみが減少し、静寂感が増し聴き易くなります。かと言って、音が細くなるかと言うとそういう事もありません。低域も気持ち良く安定しますし、スケール感も自然に広がります。

「X-800」は「X-1200」よりも前から発売されているモデルなのですが、サイズに若干の違いがあるものの、構成・外観は殆んど一緒です。 異なるのは容量のみで、型番通りに容量が上がっているので、A級モノラルパワーアンプ同時使用でも、問題なくたっぷりと電源供給出来ます。
容量が多くなるだけで音が違うものか、と言われればこれがハッキリ違います。 “トランスの大きさ=容量の大きさ”という事だけでなく、音質にも比例している様に思います。 こじんまりとせず、スケール感を伴って供給出来るのは良いですね。 X-1200はフロアに展示している3台のパワーアンプを同時に供給していても全く問題ありません。
勿論パワーアンプだけでなく、前段機用としてもお使い頂いても大丈夫です。

また良く頂くお問い合せで、同じく電源関連のお勧め製品としてご紹介させて頂いている「中村製作所アイソレーション・トランス」との違いですが、 中村トランスの方は一次(入力)側・二次(出力)側を絶縁し、大きなダムから100Vを供給しているイメージなので、外から入るノイズ対策にも大きく効果的です。
一方「X-1260」の方は、あくまで“波形の乱れを正して電源を供給する”という事を目的とし、接続されている機器間で効果が発揮されます。その点が大きな違いです。
また、トランスですので、そのメーカーのトランスの音色も持っているとも言えます。
内部構造だけを見れば、中村製作所の様なアイソレーション・トランスが効果的に感じますが、その機器を通して見せるパフォーマンスに大きな違いがあるのです。
「X-1260」は波形成形による安定化に加え、内部に帯域を制限するものを入れていませんので、接続した機器のパフォーマンスを十分味わえます。 逆に家庭内でのインバーターを始めとする外部からのノイズ等に関しては、中村製作所などのアイソレーション・トランスの方が効果的な場合が多いです。

DUSSUNはR-10iやR-20で大きく羽ばたき内容的にも音質、クオリティも世界のブランドと同等に向上してきましたが、このX-1260も音質、デザイン共に多く広くの方に推薦できる製品となります。

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電源製品は、その環境それぞれで効果が異なり、こちらが予想も出来なかった良い結果をもたらす事もしばしばで、これが難しくもあり面白い所でもあると思います。
電源を入れる事でどの様な効果を得たいのかを考えて、必要なものを選んで頂ければと思います。