DYNAMICAUDIO 5555/5F/諸石

H.A.L's 「M」 Recommendation!

VOL.15

WADIA 170/171/151 専用強化電源
「NSWD-01」


・・・・・・・・・・ INTRODUCTION ・・・・・・・・・・

携帯デジタル音楽プレーヤー“i-Pod”の登場 & 大ヒットにより、コンパクトに大容量の音楽を持ち運べ、場所を選ばずスマートに楽しめる様になった事は、 多くの方々にとって喜ばしい事でした。
それは勿論オーディオ業界にとってもの同様で、i-Podからオーディオの世界を知る事になったという方もおりますし、オーディオの楽しみ方も多様化し、あらゆるシーンにおいて 音楽は非常に身近に、そして手軽になったと言えるでしょう。

そして2008年、i-Podを“手軽に音楽を楽しめるアイテム”から高品位なデジタルオーディオの一部へと脱皮させ、 “デジタル出力の質さえ考えれば、我々は価格以上のクオリティの音楽を手に入れられるのだよ”と唸らずにはいられない製品が、デジタル技術を得意とするWADIA社から発売されました。

170 i-Transport  171 i-Transport
「写真左:Wadia 170 iTransport(¥62,790/税込)
「写真右:Wadia 171 iTransport(¥83,790/税込)

i-Podから高品質なデジタル信号を出すもので、DACとの組み合わせ次第では、使い易さに加えて高品質なプレイヤーになる「Wadia 170/171 iTransport」です。
そして最近発売されたものが、「Wadia170/171」から送りだされたデジタル信号を理想の形でアンプまで“デジタル処理・増幅”をしてくれる、ユーザーからのラブコールも多かった アンプ内蔵DAC「Wadia 151 PowerDac mini」。

Wadia 151 PowerDac mini
「Wadia 151 PowerDac mini(¥155,400/税込)

コンパクトで思わず手に取りたくなる様なデザインに加え、音質は「さすがデジタルのWADIA!」と思わせる高音質。
i-Pod用という手軽さに加え、価格帯もエントリークラスとも言える製品ですが、WADIAサウンドを垣間見れると共に、このクラスでは考えられないクオリティを感じます。
デザイン、音質・・等を考えると、このトランスポート+DACのペア・パッケージを考えた製品に思います。 この両者のセットは、決してコンパクトで簡単で妥協したそこそこの音ではなく、立派なWADIAサウンドを味わえるオーディオ・プレイヤーです。それほどこれらの能力は高いです。
同価格帯のプレーヤーと比較しても、十分能力は競えるでしょう。

この「Wadia 170/171/151」のユーザーは、当社の販売数から考えても、そして輸入元にの話からしても、相当数いらっしゃいます。
実際にこれらを使用すると、音の良さに加えて、ある程度オーディオを追い込みながら楽しまれている方ならご経験があるかもしれませんが、 何かを加えてみたり交換してみたり、細かい所に手を加えると大いに変化するのです。例えば電源ケーブル、電源の給電方法、デジタルケーブル、設置方法(インシュレーター等)・・・

そういう事もあり、数社のメーカーが、Wadia i-Transport専用アクセサリーを発売しています。 ブログ等でも何回かあおういったアイテムはご紹介していますが、専用電源などご存知の方もいらっしゃるでしょう。

今回推薦する製品はそれらの頂点とも言えるほど、「Wadia 170/171/151」を数段グレードアップさせる製品と言えます。

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中村製作所「NSWD-01」 
中村製作所「NSWD-01」
定価:¥180,000 (税込)

「Wadia 170/171/151専用電源」と考えるならば、少々高価な気もします・・・
しかし、このパフォーマンスの改善と変貌ぶりを目の当たりにすれば、このシステムのポテンシャルの高さを改めて感じる事でしょう。

内容は以下でご説明しますが、考え抜かれ贅を尽くした電源システムで、「Wadia 170/171/151」ユーザーであればご納得頂けると思います。

※製品詳細につきましては、メーカーサイトをご覧下さい。

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本体はWadia 170/171/151とマッチングされたデザインですが、この大きさでWadia 170が1.1kg、151が2.7kgなのに対し、NSWD-01は6.5kgの重量です。 サイズからすると、予想以上の重量でずっしりと手ごたえを感じます。
それもそのはずで、70mmのアルミ削り出しの筺体に包まれています。オーディオ機器は筺体と電気回路の融合ですから、筺体の要素は非常に大きいのです。
そして内部は中村製作所の命でもある、Rコア240VA相当のトランスが鎮座しています。というより、この筺体の半分以上をこのトランスで占めています。


しかも240VAという容量は、170/171/151の消費電力の約5倍に相当する容量です。いかに大容量か分かると思います。 以前より申し上げておりますが、容量の大きさは音質にも非常に影響するという事です。
言いかえればこのトランスは電気のダムで、なるべく容量の大きなダムから、クリーンで安定した電気を取り出して機器を駆動させる事に大きな意味があるのです。

他社のトランス製品を入れた場合、“ノイズは減少しキレイにはなるが、力感や迫力が減ってしまう”という声がありますが、 その原因のほとんどは、容量の無さから来るもの言えるでしょう。

Wadia170の電源部はDC12V/1,5Aの電源。元々の付属は小さなアダプターです。
その上質なアイソレーション・トランスとレギュレーターからのクリーンで安定した信号でWadia170を駆動します。 そして!Wadia151は、意外に知られていないのですが、電源部はAC100-240Vの自動対応なのです。
このNSWD-01は内部で家庭内の100V電圧を200Vに昇圧して151に供給するのです。
そう、200V駆動なのです!!
この目の付けどころが凄いですね!
当然ながら、この200V駆動の効果は非常に大きく、製品のグレードを一回り以上もアップさせます。

更に、上記で専用電源は他社でも出ていると言いましたが、この「NSWD-01」はただの専用電源で終わりません。 背面のこちらを見て頂ければ分かると思いますが、Wadia170/171→151間に入れられるデジタル入出力端子があります。
Advanced Digital Signal Exitor
NSWD-01リアパネル

これは、このコーナー(VOL.5)や5FのBlogでもご紹介している「NS-DIN01(ジッター低減器)」の回路が そのまま入っているのです。 この製品も、小型でお求め易い価格ありながら、効果は抜群と評価は高く、掲載以来お問い合わせの多い製品です。
つまり、INには170/171 iTransportからのデジタル出力を、Outには151 PowerDACへのデジタル入力(Coax)を接続します。 これで電源を最大限に強化する上に、デジタル信号のジッター低減、更に信号を強化して、151へ送り込んで行くのです。

そして付属品なのですが、これも拘っています。
NSWD-01付属品
電源入力ケーブル(1本)、AC220V出力ケーブル(1本)、DC出力ケーブル(1本)、デジタルケーブル(2本)、合計5本のケーブルが付属しています。 一般的な付属品のレベルを超えた高品質の付属ケーブルです。

そして、この2本がデジタルケーブルです(下画像)。
付属デジタルケーブル
それぞれ、“Wadia 170/171 i-TransportからNSWD-01のデジタル入力”、“NSWD-01のデジタル出力からWadia151のデジタル入力”用のケーブルです。

これはコンセントからNSWD-01に供給する電源ケーブルです(下画像)。
付属電源ケーブル

これらがNSWD-01からWadia 170、151に供給する電源ケーブルです。
(下画像左:170/171用電源ケーブル ・ 右:151用電源ケーブル)
付属170/171用電源ケーブル  付属151用電源ケーブル

どれも、付属レベルではない、単品グレードのケーブル、まさに至れり尽くせりです。
“ Wadia170/171 i-Transport & 151 PowerDac mini ”のシステムであれば、あとは接続するだけなのです。

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さて、いよいよ試聴ですが、“Wadia 170 & 151”のパッケージで試聴します。
この電源は、“Wadia 170 / 151”専用電源システムですので。
まずは乗せて見ましょう。

WADIA同士、170と151をスタックしますと

NSWD-01を土台にして乗せると、この様になります。
専用電源として考えられているだけあって、大きさが揃ってキレイですね。

スピーカーは小型代表として、Sonus Faber「Minima Vintage」、中型ではJBL「4319」を使用しました。 敢えて真逆で傾向の異なる製品で聴いてみます。

通常の100Vで聴いた後に200Vで聴くと、もう音量感が大きく異なります。
「NSWD-01」に全て繋いだ状態では、もう今までの“170 & 151”システムでは無くなった様な、そのコンパクトな筺体から鳴っているとは思えないパフォーマンスですし、 “170 & 151”のみの状態の多少平坦気味に感じた部分も、一気にエネルギーが増して、立体的になります。 聴感上のS/Nも非常に向上し、価格以上のクオリティを再現してくれると思います。どこかを強調し過ぎたり、派手な表現や神経質な感じは一切感じ無く、バランスが取れています。

元々の151の持ち味というのも、パワー重視で駆動させるという事では無く、肩の力を抜いて軽快にスピーカーを鳴らし、歌わせるような感じがあります。 「NSWD-01」を入れてあげると、その全ての要素が何倍にも大きくスケールアップしたような印象になります。 見通しが良く、開放感も出て来るので、自然と音量を上げてしまいます。それでも全くうるさい感じはありません。 情報量もレンジも広がり、全帯域で密度感が上がり、なお音場表現は非常に見通し良くなるのです。

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その製品が大好きで使い続けるからこそ、製品のもつ能力を最大限引き出してあげたい!というユーザーの思いを叶えてくれる製品ですね。

これほどに良い製品なのに、「Wadia 151/170/171 専用」というのが何とも勿体ない?ですね・・・それほどに、これらのポテンシャルを引き出してくれる、魅力的な製品です。

「機器を最大限生かすには電源です」と電源製品の紹介の度にご説明しますが、今回も実際の変化をもって、改めてこの事を確信しています。

全ての機器の能力は電源のクオリティに依存する、という事ですね。

-お問い合せはお気軽に諸石までお尋ね下さいませ-