YAMAHA NS-5000 REPORT

聴きました!!ハイエンドとして通用するYAMAHA NS-5000に脱帽!! 2015年9月24日YAMAHA NS-5000の特設サイトが公開されました。 参考資料はこちら ネットのニュースサイトでも同時に公開されました。 同年9月25日から「2015東京インターナショナルオーディオショウ」でも公開。 このようなニュースを目にしても私は「へえ〜、そうなんだ〜」と思うだけでした。 確かに私が当社に入社したころはNS-1000Mは一種のステータスを持ったスピーカーで、 1976年にはスウェーデン国営放送、1978年にはフィンランド国営放送が公式モニター として採用されるという当時としては画期的な業績を上げ、若かりし頃にはそれは それは多数を販売したものでした。今となっては大変懐かしく思います。 昨年の9月には発表と同時にYAMAHAの営業担当者からペーパーで資料を頂いたものの、 ハイエンドオーディオの世界的視野からスピーカーの進化を見続けた来た私からすれば、 そのブックシェルフ型スピーカーというデザインは旧態依然という印象にしかあらず、 正直に申し上げて全く興味の対象外だったものです。 世界中のスピーカーメーカーが繰り出す新製品ではエンクロージャーのデザインが 音質的に大きな根拠を持つものであり、その実態を聴くことで理解し販売してきた 私は「今さらNSシリーズでもなかろうが…」ということで、俗にいう鼻もひっかけない 新製品として高をくくっていました。(失礼!) 思えば約30年ほど前、まだまだ駆け出しの営業マンだった私が当時のYAMAHA製品を 取り扱っていた当時の担当者Yさんが、つい二年ほど前に営業の最前線に復帰してきました。 着任のご挨拶に見えられた時は思わず懐かしいね〜と言葉を交わしたものです。 そのYさんに私は大いに口説かれました。一度でいいからNS-5000を聴いて欲しいと。 しかし、音が出る試作機は1セットしかないので、東京都港区高輪にある同社の 試聴室まで来て欲しいと…。 しかし、音質的な議論をするのであればホームグラウンドである当フロアーで 聴かないとわからないから、と言い逃れする事しばし。そんな折に販売店向けの 発表会をやるのだが、私だけで試聴できる時間を設けるというので重たい腰を上げて うかがったのが5月11日の事でした。 ヤマハミュージックジャパンAV流通営業に属するYさんが待っているというので、 うかがってみると玄関では六人の方々が到着を待っていたらしくお出迎え。 そんなに大勢に迎えられるとは思ってもみなかったので恐縮至極の次第でした。 同社でのホームオーディオの事業は全盛期に比べれば現在は売り上げ構成比から しても規模は縮小され、楽器事業を軸としてYAMAHAブランドは多岐に渡るエレクトロ ニクス事業を手掛けているのが建物の間取りを見ても察せられるところでした。 地下室のこじんまりした試聴室にお通し頂き、一通りの挨拶を済ませると早速に プロジェクターを使って下記内容のプレゼンテーションをして頂きました。 YAMAHA NS-5000 資料はこちら この時までNS-5000に関してはほとんど勉強していなかったので、画像を使っての レクチャーで数々の新技術を説明して頂きましたが、とにかく音を聴かなければ 新技術の意味合いが実感できないので「もういいから早く聴かせて〜」というのが 私の気持ちでした。             -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 用意されていたアンプはA-S3000とCDプレーヤーはCD-S3000で合計90万円という組み合わせ。 リモコンをお借りして持参したCDを聴かせて頂くことにしました。最初はこれ。 この一曲でダメだったら、それ見た事かと私は色々と難癖をつけにかかっていた 事でしょう。ところが…!? ■マーラー交響曲第一番「巨人」第二楽章 小澤征爾/ボストン交響楽団 弦楽五部によるアルコの合奏が始まった瞬間に、私は今までに経験のない弦楽器の 音質に瞬間的に反応し、集中力メーターは振り切れて自分自身の五感に対して 緊張せよ分析せよと耳が指令を出してくるのでした!!これはいい!! こんなにしなやかで美しい弦楽器の音色を再現するスピーカーとは思わなかった!! なんでだ!? 先ず最初に感じたのがスピーカーに採用されたのは初と思われる 新素材ZYLON(ザイロン)の貢献度の大きさでした。下記サイト参照。 http://www.toyobo.co.jp/seihin/kc/pbo/ 嬉しいことに東洋紡が開発した国産であり、その物性は知らなかったとはいえ 素晴らしいものであることが分かります。 参考資料はこちら その繊維質が良く分かるウーファーを近接撮影した写真がこれです。 このウーファーの右上に置いてある布地がZYLONです。手に持ってX軸、Y軸に 引っ張ってみると当然のことながらびくともしません。わずか1.5mmのZYLONで 900キロを持ち上げられる引っ張り強度があるというのだから凄い。 参考資料はこちら しかし、その布地をX.Y軸の45度ななめ方向に引っ張るとふにゃふにゃしています。 それに63%以上のニッケル (Ni) と30%程度の銅 (Cu) からなるモネル合金を真空 蒸着して薄膜を形成しドーム・コーン型に成形しているという新技術。 一見ソフトドームのように見えますが、指で押すとペコリとへこみますが、指を 離せば完全に元通りになります。ちなみに、8センチのミッドレンジユニットの ダイヤフラムの裏側にはダンパーガードが仕込まれており、押すと3-5ミリ程度 へこみますが、それ以上は変形しないようになっています。 これはカタログにも記載されていませんが、トゥイーターにも同様なガードが 振動板後方に設置されており、触ればへこみますが一般的なソフトドームのように 変形してしまう事はありません。完全に復帰しますので安心して下さい。 そして、外観ではわからないダンパーガードが組み込まれていますが、振動板の ピストンモーションによって発生する背圧は、後方に通気口があり、もう一つの 新技術であるR.S.チャンバーへと巧妙に導かれるようになっています。 資料はこちら R.S.チャンバーとスピーカーユニットの実物を撮影したのがこれです。 スピーカーユニットのダイヤフラム後方へ放射される音波、背圧をどのように 処理するかはB&W Nautilusが先駆的なアイデアで消音ロッドとして音圧を消滅 させることに成功していました。 そして、Nautilusはアルミニウムでウーファーからトゥイーターまで振動板素材を 統一するということでもNS-5000と共通項があったわけです。 「H.A.L.'s One point impression!!-MORDANT-SHORTの奇跡!! 資料はこちら そして、1セットで65万円という価格ながら私が大変高く評価し販売した上記の MORDAUNT-SHORT Performance6というスピーカーのトゥイーターにも同様に振動板の 背圧を後方に抜くというアイデアが実践されていました。そして、このスピーカーも ウーファーからトゥイーターまでアルミという同一素材で構成されていました。 Performance6 参考資料はこちら このように2ウエイ以上のスピーカーでは振動板の素材統一と背圧処理が音質的に 大変大きな影響力と貢献度を持っているのですが、NS-5000は高レベルの新技術で 過去の課題を解決した音質だと私は直感し実感したのでした!! オーケストラの弦楽器は極めつけの解像度を有しながら、しなるように五部の 各パートの弦楽器が分離し、通常では50名に及ぶ弦楽奏者の数だけ微妙に異なる 音色を含んでいるという多彩なハーモニーの積層化された色彩感をこともなげに 聴かせるのですから驚きました!! 振動板の素材が統一されるという事では金管楽器のダイナミックな響きにおいても 滲みとストレスがなく、トランペットの響きが右手方向からまぶしくない輝きを 伴って爽快に鳴り響く迫力に内心で喝采を送ってしまった!! トライアングルの打音は決してトゥイーターだけが発するものではない。ミッド レンジの高域特性との共同作業できらめきながらも鮮明な音像で叩かれる高音 楽器の自然な響きにはっとさせられる。 NS-5000の3ウエイは各ユニットともにスロープ特性を意図的に異なる減衰量に していることにも注目したい。トゥイーターのローカットは-18dB/octなのだが、 ウーファーとミッドレンジのハイカットは-6dB/octとなだらかなスロープ特性とし、 前述のように中高域の二つのユニットによって構成されるトライアングルのリアルさ が私の記憶にないものであるという驚きが更に興味をそそるのだった。 ちなみに、ミッドレンジのローカットは-12dB/octとなっており、これに各ユニットの クロスオーバー周波数を合わせて考えると更に新技術の素晴らしさが理解される。 NS-5000のクロスオーバー周波数は750Hz/4.5KHzなのである。 他社の3ウエイと比べるとウーファーのクロスオーバー周波数が750Hzというのは かなり高い設定です。しかもウーファーのハイカットは-6dB/octというのですから、 1.5KHzでも750Hzの半分の音圧を発しているという事なのです。 こんなに広帯域なウーファーの設定は稀です。これもNS-5000の低音再生はミッド レンジドライバーとの共同作業であり、同素材という強みが発揮されているという 証なのだろうが、実はここにも私が中々信用しなかった新技術が搭載されていた。 この写真をご覧下さい。これがアコースティックアブソーバーの実物です。 アコースティックアブソーバーの機能と原理に関しても下記サイトをご覧下さい。 参考資料はこちら そして、下記の28Pにて背面の画像もご覧下さい。 参考資料はこちら NS-5000は上記のように背後にツイステッド・フレア型バスレフポートがあり、 ここでも約35Hz前後の低周波数でポートチューニングによる低域補正をしながら、 一方ではアコースティックアブソーバーによってエンクロージャー内部で発生する 低域の定在波を吸収するという二重の低域再生技術が施されているのです。 ここで低域再生には欠かせない課題曲を聴くことにしました。これです。 THE WEEKEND / EARNED IT(TRADUCIDA EN ESPANOL) 冒頭から叩き出される重厚で広がりある低音。アタックは強烈なスネア、それに 完璧に同期して低弦楽器のずっしりした重量感がスタジオワークの見事なリヴアーヴに よって広範囲に拡散していく爽快な低音の繰り返し。 このパートでNS-5000の素晴らしい低域再生が私の耳から鱗をそぎ落とした!! スネアのアタックは同素材によるミッドレンジとウーファーの緊密な連携から 目の前で炸裂するスピード感をもたらし、低弦楽器の重厚な響きは整然とした 減衰経過で途中でゆらいだり膨らんだりすることもなく見事に引き締まっている。 この低域は私でさえも経験のないクォリティーだと内心で舌を巻く思いだった。 そして始まったTHE WEEKENDのヴォーカルが実に素晴らしい音像の鮮明さと余韻の 広がりを見せるのだから。前述した箱型ブックシェルフ・スピーカーという音場感の 再生には不利ではないかという私の予想をあざ笑う如くの展開に驚嘆する!! そして、驚くなかれ! NS-5000の重量はたったと35キロだというのだから!! 上記で引き合いに出したMORDAUNT-SHORT Performance6が32.8キロなのだから、 それと比較しても実に素晴らしい低域再現性に驚きが繰り返す!! この重量だったら扱えるというユーザーも多いのではないだろうか。 ここで私は低域の質感が本物であるかどうか、意地悪な選曲をする。これです。 ■"Basia"「 The Best Remixes 」CRUSING FOR BRUSING(EXTENDED MIX) 冒頭からキックドラム、恐らくはサンプリング音源のものと思われる低音が炸裂 する曲なのだが、実はこの低音には100Hz以下はほぼ含まれていないのです。 しかし、38センチの大口径ウーファーで再生するとウーファーユニットの特性も あってか、スピーカーによって皆異なる打音として大口径ユニットではドスドスと 重みのある低音が発せられる。 しかし、私は80Hzをクロスオーバーとするサブウーファーを搭載したスピーカーで この曲をかけて、意図的にサブウーファーの配線を外しての実験を行ったが、 なんと低域の再生音はほとんど変わりがなかったという経験がある。 しかし、サブウーファーを持たない大口径ウーファーでの3ウエイで聴くと、 ウーファーユニットとエンクロージャーの相乗効果で作り出された独特の重みの ある低音として再生されてしまうのである。 つまり、この曲の低域はウーファーの駆動帯域を正確に聞き出す時のチェックに もってこいの選曲であり、歪のない低域を出すスピーカーでは引きずるような重さ を低音に加えない質感が正しい再生音であるという証明になるのです。 さて、NS-5000ではどうか!? リモコンで音量を上げてスタートさせると…。 おお、これはいい!! ドスドスではなくダンダン!!と切れ味良く膨らまず、アタック の瞬間から引きずるようなたるみもなく、切れ味抜群でハイテンションな低域が 叩き出される快感に思わず口元が緩んでしまった。この低域はいいです!! 人間の耳で聞くとスピーカーの中高域の歪感は滲みや濁り、ざらつきやストレスを もたらすものとして一種の不快感として認識されるので感覚的に察知しやすい。 しかし、低域の歪感とは不要な量感を付け足したり、ボリューム感として低音を 増量させたり、あるいは豊かなホールエコーとして低音のデフォルメに一役買ったりと、 位相が遅れて膨らんだ音波がエンクロージャーから放出されても演出効果として 一般受けしてしまう傾向があります。 ポートチューニングが過剰であり、小音量では豊かな低音として歓迎される場合も あるが、ウーファーのストロークが目に見えるほどの音量になると馬脚を表します。 しかし、NS-5000の低域は見事に不純物を含まない鮮明であり正確な再生音である ということが実感されたのです!!ただし、低域の質感に関してはポートが存在して いる以上はアコースティックアブソーバーの効果とは別に50Hz以下で共振周波数を 持ってしまうので、ある音量から上になると低域の質感に別の個性が加わってきます。 しかし…、この配慮に私は感心しました。何とNS-5000のツイステッド・フレア型 バスレフポートに挿入することで共振周波数を調整するウレタンプラグを付属品と して装備しているというのです。 簡単に言えば円筒形のスポンジなのですが、これをバスレフポートに挿入すると 低域の残響時間が短縮され、同時に共振周波数(Q)が低い方に移動するので質感に 重量感が加わるという変化が発生します。 解放感があり空間に広がっていく低域が好きな方はそのままで。スタジオ録音で 低音楽器の輪郭をくっきりと聴きたい方はウレタンプラグを使用してとお好みで 良いと思います。それもこれも、NS-5000が発する低域特性に起伏がないという 基本特性が優れているからこそ可能になる芸当であり、誇張感がない低音とは こうなんだ…、と新たな発見をさせる方も今後増えてくると思われます。 さて次です!! ■フィリッパ・ ジョルダーノ / デビュー・アルバム / 4.ハバネラ イントロでは多重録音のフィリッパのヴォーカルが左右スピーカーの中間を 埋め尽くし見事なハーモニーが展開し、その直後に重みのあるドラムの二連打 が繰り返されていく。このドラムの質感もスピーカーによって大変異なります。 上記Basiaのようにサンプリングされた正確無比な質感のドラムの繰り返しではなく、 ホール録音を演出するようなズシーンと余韻を残すアコースティックな響きのドラム なのだが、密閉型スピーカーのウーファーだと「ズン」で終わってしまう事が多く量 感に欠ける。 チューニングが今一つの大口径ウーファーのバスレフ型スピーカーだと「ズボーン」 という感じで打音の瞬間と残響の区別がつかずに膨らんでしまう事が多い。 しかし、この曲でのNS-5000の立ち回りは見事だった。きちんとドラムのインパクトの 瞬間を捉えるエネルギー感の高まりを見せ、重量感をズシリと利かせた打音を叩き 出したかと思うと、そこにホールがあるかのごとく長い余韻をの周辺に撒き散らし ながら消し去っていく。ここがいい!! バスレフポートのパイプの中を何往復もしながら、またポートの出口で絞り 込まれた音圧が不必要な風となって付帯音を引き起こし、しいてはウーファーの 振動板にかかる背圧でピストンモーションに不要な制動をかけないこと。 ツイステッド・フレア型バスレフポートのデザインが風切り音を消し去り、 アコースティックアブソーバーが特定の周波数でピークを作る定在波を除去する。 この連携が見事な低域再生として解像度を高め低域に輪郭を与える素晴らしさがある。 個体感のある人工的な打音、空間をイメージさせる広がる余韻をまとった打音。 対照的な両者の低音を見事に鳴らし分けた次には、瞬間的な打楽器の音ではなく 連続する低音としてウッドベースの音に注目すべく課題曲を変える。 ■DIANA KRALL「LOVE SCENES」11.My Love Is Christian McBrideのウッドペースは爽快なピッチカートで弾け、開放弦で ぐっと重量感を伴い沈み込んでいくベースが実に鮮明な輪郭を描きながら冒頭 から展開する。さて、ここで問題はベースの音像のサイズだ。 小口径ウーファーではベースの音像は左右スピーカーのセンターに定位して、 ピッチカート後の弦の響きが膨らまず端正な音像を見せることが多い。 対して大口径ウーファーと大型エンクロージャーのスピーカーだと、弦を弾いた 後から時間軸の経過とともに量感が増加する傾向を見せ音像も膨らむ。しかも、 音量を次第に上げて行くと益々その傾向が増長し、どっぷりとした低音が室内 に飽和してしまう事もあり得る。このベースソロもスピーカーの個性が出やすい。 しかし!! NS-5000は見事だった!! 密閉型スピーカー顔負けの引き締め効果が、まるでパズルのピースがはまる 場所が唯一そこに残されていたという感じでピタリと音像をセンターに留める。 素晴らしいのは定位感だけではない。弦を弾いた瞬間から、その弦の振幅が 次第に減少していく様を見せられるように音像サイズは一定なのです!! これが素晴らしいことです!! つまり、ウーファーに送られた信号が無くなったのであれば、ウーファーの 振動板も正確に再生音を終わらせるという当たり前だが中々出来ないことを こともなげにやっているのである。アコースティックアブソーバーの貢献度大です!! 他にも課題曲を数曲聴き続けましたが、予定の一時間はあっという間にオーバーし、 二時間近くも聴き続けてしまいました。私にとって実に新鮮なスピーカーが登場した ということでしょう。そして… 用意されていたアンプはA-S3000とCDプレーヤーはCD-S3000で合計90万円という組み合わせ。 このA-S3000で鳴らしてもNS-5000の魅力ははっきりと確認できたわけですが、 当フロアーの環境とアンプで鳴らしたら、いったいどこまでついてこれるのか!? 当然のことながら、新鮮な感動に囚われた私の好奇心は既に走り出してしまいました!! http://jp.yamaha.com/products/audio-visual/special/ns-5000/event/ 上記のイベントスケジュールを見ると他のショップでの試聴会の予定も既に組まれて いるようですが、私は出遅れてしまったのでしょうか? いや、しっかりと聴いて確認し納得するまではプロモーションをしかけないという 私の信条からすれば、今回の試聴をせずに行動していたら過ちを犯していたかもしれません。 自信をもって推薦出来ないものを皆様に聴いて頂き、そこで皆様をがっかりさせて しまったら私の信用にかかわることですから。 そこで、私はYAMAHAのYさんにお願いしました。短期間で良いので当フロアーに 持ち込んで試聴させて欲しいと。その結果で私が沈黙してしまったらどうするのか!? それとも、良いものは良いと価格に関わらずH.A.L.という場所でNS-5000という 国産スピーカーの真価を皆様に推奨できる根拠を見出すことになるのか!? 続編にご期待頂くしかなさそうです。Yさん、よろしくお願い致します。                            2016年5月14日 川又 利明