本日は新製品のdCS Network Bridgeの製品レポートをお送りします。
dCS Network Bridge ¥650,000(税別)
http://www.dcsltd.co.uk/products/network-bridge/
このNetwork Bridgeは簡単に説明をするとネットワークトランスポートと思ってい
ただければ幸いです。
ポイントとして簡単にまとめました。
アプリケーション
■NASに入っている音源を再生可能
ネットワーク上に接続されているNASにアクセスして、再生を行います。
(一般的なネットワークプレーヤー、ネットワークトランスポートと同様)
アナログ出力はございませんので、D/Aコンバーターが必要になります。
■USBメモリー、ハードディスクを本体に接続して再生可能
背面に装備されたUSB端子を使用し、メモリースティックやハードディスクに入って
いる音源の再生が可能となります。
■Air-play 対応
iPhone、iPad、Mac、iTunesなどの音声を本機を通して再生が可能です。
参考資料
https://support.apple.com/ja-jp/HT204289
■Roon 対応
今話題になっている総合音楽鑑賞プレーヤーソフト Roonに対応し、
Roon Ready network playerということで、ネットワーク経由で再生が可能となりま
す。
*Roonの操作ソフト上での機器選択の際にNetwork Bridgeとして出てきます。
参考資料
https://roonlabs.com/
■ストリーミングサービス SPOTIFY(有料)、TIDAL(日本未対応)
■クロック入力装備
■DoP方式でシングルでDSD2.8M、DUALで5.6Mまでのデジタル出力
dCSの現行製品のD/Aコンバーターでしたら、DUAL接続することで5.6Mまでの伝送が
可能となりますが、他社製品との接続も最高DSD2.8Mまでの伝送が可能となります。
■ダウンサンプリング機能
低いフォーマットのD/Aコンバーターと接続するためにハイレゾ音源をダウンコン
バートして出力することが出来ます。
■操作、設定ははiPad専用アプリケーションを使用
■他社とのDUAL接続に関しては検証中
音質に関しましては、トランスポートであるため比較でのお話ができないところが
ございます。今回試聴で使用したD/AコンバーターはVIVARDI DACとなりますが、透
明感、情報量のあるdCSサウンドは健在であるということは試聴して感じることが出
来ました。
ただこの機能はVivaldi UpsamplerやRossiniPlayer、DACには同様の機能が今現在で
は装備されております。
*旧タイプのVivaldi Upsamplerに関しては、¥450,000でヴァージョンアップサービ
スも開始されております。
その機能を外に出したものがこのNetwork Bridgeとなります。
ただダウンサンプリングに関しましての音質は正直厳しいところはありますので、
しっかりとしたDACをご使用いただいたほうがよろしいかと思います。
例えばDELA、FIDATA等を既にお持ちのお客様でUSB DACに直接接続されているケース
も多いかと思います。それをこのdCSを経由してデジタル出力した場合にまた違うサ
ウンドをお楽しみいただけると思います。そこまでのクオリティはございます。
USB接続の場合はサーバー側のプレーヤーに依存されますが、ネットワーク再生では
主導権はdCS側にあるということで、その分の音質の差が出てくるということで、話
を伺っております。
ミュージックサーバー(NAS) → LAN →Network Bridge
→AES/EBU or COAX→D/Aコンバーター
ミュージックサーバー(NAS) → USB →D/Aコンバーター
コストをかけただけの価値は正直あると思いますし、楽しみ方が増えてくると思い
ます。
興味のあるお客様は是非お問い合わせいただければ幸いです。
2017年2月12日 H.A.L.3 島
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