VOL.105 DELA、FIDATA新製品レポート

DELA、FIDATA 新製品登場
 
 
ハイレゾコーナーVOL.4(試聴レポートVOL.97)でご紹介させていただいたDELA、FI DATAですが、DELAが全ラインナップ一新し、FIDATAがフラッグシップモデルを発表 しましたので、改めてご紹介させていただきます。 ・DELA(すべて新製品)  HA-N1ZS20/2 SSD 1TB ×2 シルバー ¥748,000 (SSDモデル)  HA-N1ZH30BK/2 HDD 3TB ×1 ブラック ¥478,000 (30台限定)  HA-N1ZH30/2 HDD 3TB ×1 シルバー ¥448,000  HA-N1AH40/2 HDD 2TB ×2 シルバー ¥210,000  HA-N1AH20BK/2 HDD 2TB ×1 ブラック ¥178,000(150台限定)  HA-N1AH20/2 HDD 2TB ×1 シルバー ¥168,000 メーカーサイトはこちら http://www.dela-audio.com/ ・FIDATA  HFAS1-XS20 SSD 500GB×4 シルバー/ブラック ¥648,000  HFAS1-S10K SSD 500GB×2 ブラック ¥400,700  HFAS1-S10 SSD 500GB×2 シルバー ¥370,000  HFAS1-H40 HDD 2TB×2TB シルバー ¥320,000 メーカーサイトはこちら http://www.iodata.jp/fidata/ それぞれの比較表は下記の資料をご覧ください。(↓クリックで拡大) 当時から進化したといった機能面では、DELAに関しましては、背面のUSBポートにパ ソコン用のドライブを接続することで、CD RIPPINGが可能になることです。 CD RIPPINGに関しては、データーベースはGRACENOTEから取得します。(iTunesも同 様)。マイナーと思われているディスクでも結構情報を取得してくれます。 http://www.gracenote.com/ja/ 我々の世界ではパソコンにdBPOWERAMPというソフトを使用してRIPPINGをお勧めして おります。音質面とTAG情報の管理の為となります。 RIPPNGによる音質の違いはございますので、直接DELAにドライブをつなげてRIPPING する場合はドライブの種類、電源の取り方、ケーブルにもこだわった方がよろしい かと思います。 実際ドライブにこだわった状態のパソコンをご使用のお客様はそこでRIPPINGして、 DELAに入れた方が音質が上になることもございます。 お試しいただき、好みの方でご使用いただいてよろしいかと思います。 お勧めのドライブとしては http://www.oliospec.com/shopdetail/000000003675/ct153/page1/order/ 12月予定でFIDATAもダイレクトでのRipping対応という話になっております。 更にこのドライブをトランスポートにして使用できるということです。 http://www.iodata.jp/fidata/product/hfas1-x.htm ただFIDATAにはUSBのポートが1系統しかありませんので、USB DACを接続されている 方に関しましては、USBのHUBの追加。もしくはつなぎ替えになります。 まだまだ進化しておりますこのミュージックサーバー兼NASですが、この先も色々な 進化を見せてくれるのではないかと思っております。 新製品は一通り試聴を行いましたので、試聴レポートをお届けいたします。   DELA N1AとN1A/2に関しましてですが、これは非常に大きな音質の差を感じます。 音の純度、情報量がアップしております。NASとしてネットワーク上で再生した場合 の変化もありますが、USB DAC、ネットワークプレーヤーと直接接続する場合にはそ の変化は非常に大きく、価格差¥8,000以上のクオリティをを感じることが出来ました。 またUSB DACとの接続の場合は専用の端子も設けておりますので、そこでの音質向上 もしっかり出ているように感じます。 やはりデータ再生においては純度というのは非常に大きな要素になるかと思います。 次にN1ZH30の試聴を行いました。こちらは今までのSSDモデルと同じ筐体でのHDDタ イプとなります。こちらのモデルを試聴しましたが、音の傾向が少し違うように感 じます。音の厚みが全く違います。少し濃い味に仕上がっており、量感、低域の深 み、厚み、中域の安定感があります。N1A/2とは傾向が違う分、音楽によってはN1A の方が好みというお客様も出てくるかと思います。 最後にN1ZS20を試聴しましたが、以前のモデルよりもやはり厚みが増え、エネル ギー感も増し、音がしっかりと安定した感じがします。 このことからも、音楽のベクトルとして厚みのあるサウンドに変化したのではない かと思います。 古いジャズなどはHDDが聞いていて気持ち良いですが、全体的なバランスはやはりSS Dが良いところが多いですね。 このDELAに関しましても、オーディオ機器同様電源ケーブル、そしてラックなどで も音質の変化がございます。 個人的にはN1A/2の変化には今回驚きですね。 FIDATAですが、HFAS1-S10と新製品のHFAS1-XS20の比較になります。 容量が1TBから2TBになっておりますが、500GB×2枚と4枚の差になるだけではなく、 しっかり音質も向上しております。 一言でいえば静寂感でしょう。音の傾向はそのままで、背景が良く見えるようにな り、また音の余韻も増えております。S/Nが良くなっていることが原因かもしれませ んが、しっかり変化を感じることが出来ました。価格差に関しては、少し割高に感 じますが、容量が2倍になっているということろと、SSD4枚の組み込みの技術という ことでご理解いただければと思います。 折角ですので、各モデルでの色の違いを試聴を行いましたが、正直あまり解りませ んでした。色を合わせたいというお客様のニーズにお応えしてブラックの生産も行 っておりますが、DELAのブラックは限定になっております。通常でしたらシルバー で問題ないかと思います。 このデータ再生を行っているお客様はまだまだ全体の20%未満だと思っております。 多くのお客様と話をしますが、まだまだディスクを購入されているお客様も多いで す。本当にうれしいことです。ただ全体的にはCDの売り上げは厳しい状況が続いて おります。ここにきてストリーミングサービスが勢力図に入ってきております。そ うなりますとダウンロードということもしてもらえなくなる可能性もあると思いま す。ディスクも媒体ですが、私個人的にはハイレゾデータもストリーミングからす れば媒体ではないかと思います。音質も各社の開発努力で良くなってきていると思 います。音楽産業、オーディオ産業の為にはこのハイレゾというのは重要になって くると思います。是非興味のないお客様でも一度はご相談頂ければと思います。                          2016年11月8日 H.A.L.3 島