話題のMQA音源とは!! NetworkAudio/PCAudio Time Vol,8 イベントレポート

話題のMQA音源とは!! NetworkAudio/PCAudio Time Vol,8 イベントレポート 8月6日に開催させていただいたMQAを中心としたイベントのミニレポートをお送りい たします。 多くのお客様にご参加いただけこの場をお借りして御礼を申し上げます。 最近e-onkyoでも配信を開始した新フォーマットMQA。 この企画が出てきた時にはあまり意識しておりませんでしたが、今回ハイレス・ミ ュージックの鈴木氏とお話をする機会があり、気になってしまいイベントを開催さ せていただいた次第です。 そこで私のブレインでもあるオリオスペックの酒井氏に相談を行ったところ酒井氏 も興味が非常にあるということで合同企画ということで開催させていただきました。 また最近何かと手伝ってもらっておりますIO DATAの開口氏にもご意見番的にご参加 いただきました。もちろんFIDATAがMQAにも対応しているということもございます。 プログラム1としてはまずMQAに関しての説明をMQA日本法人の鈴木弘明氏にご説明を いただきました。 資料をお配りしてそれに基づいてお話をいただいております。 MQAに関しての資料はこちら 実際簡単に話をしてしまうと容量を小さくすることが出来、また音質もマスターク オリティということで音質が良いということになります。 MQAとはMaster Quality Authenticated(本物であることを証明する) 何故音が良いのかというポイント、また利点などをご説明いただきました。 その後お客様から色々なご質問が出ておりますが、こちらに関してはなかなか文章 にしにくいところもありますので、割愛させていただきます。 実際MQA社としてはライセンスの販売として、各機器メーカーにMQAをネイティブに D/A出来るプログラムの販売を行いたい、またMQA技術を各レコード会社に販売した いということになります。 プログラム2としては、MQAの音源の試聴となります。 こちらはメリディアンの代理店のハイレス・・ミュージックの鈴木 秀一郎氏に進行 をお願いしました。D/Aコンバーターのメリディアン818v3 定価\1,800,000(別/予 価)を使用し、MQA音源とFLAC音源などの違いを試聴頂き、皆様にMQA音源の魅力をお 伝えいたしました。またメリディアンの商品説明も行っていただきました。 MERIDIAN MERIDIAN 818v3 定価\1,800,000(別/予価) MERIDIAN本国サイトはこちら 休憩をはさんで後半は、弊社ととオリオスペック主催のイベントにさせていただき ました。 プログラム3としてオリオスペックの酒井氏にMQA 対応機種の Mytek Digital Brooklynを使用したデモンストレーションを行ってもらいました。 Mytek Digital Brooklyn 代理店サイトはこちら MQAのフォーマットは通常のFLACがかかるD/Aコンバーターで再生が可能となってお りますが、その時はMQAの状態ではありません。 昔でいうところのHDCD対応CD PLAYERという考え方でも良いかもしれません。 このBrooklynはMQAのON/OFFの機能があり、MQAをMQAで聞いた時とそうではない時の 比較を行いました。やはりMQAのファイルはきちんとデコード出来る機材で聞いた方 が良いという判断になりました。当然かと思いますが。 次の試聴はe-onkyoで販売されている Slattar pa tunga Berit Opheim Versto サイトはこちら WAV 96kHz/24bit VS DSF 2.8MHz/1bit VS MQA Studio 88.2kHz/24bit のブラインド比較試聴を行いました。 こちらは私が用意させていただいた音源となります。 結果は非常に面白い結果となりました。 次にDACをメリディアンのPRIME MERIDIAN Prime Headphone Amplifier Limited 定価\330,000(別/予価) ※参考出品 MERIDIAN日本輸入元サイトはこちら に変更を行い、ハイレス・ミュージックの鈴木氏にデモンストレーションと 商品説明を行っていただきます。 次にもう一度MQAの実力ということで、3種類の音源の比較をブラインドで行いまし た。WAV、MQA、DSDファイルになりますが、15名のご参加で見事に3分の一ずつに分 かれました。 私も同じ経験がありますが、本当にダメでしたら手が上がらないものです。 ただ私も今回感じるところはMQAには良い意味でも、悪い意味でも特徴があることが 解りましたが、このMQAのサウンドが良いと思う楽曲も、そして良いと思うお客様も いらっしゃるということです。 正直MQAの関係者の方はあまりこういったことは好きではないと思いますが、逆に私 はこういったイベントでお客様の意見をしっかり聞くこともでき、また自分のとこ ろの評価も比較論で語れるのではないかと思います。 私も誤解していたところもありますが、音源によっては可能性を感じる部分も非常 にありました。 音質的な特徴としてノイズレベルの低減。高さ表現の向上。奥行感の向上があると 思います。 ただエネルギー感やグルーブ感が減少してしまい、物足りないと思ってしまう音源 も出てきてしまうと思います。 ただ今の段階ではあくまでもMQA対応の機器で再生した場合であり、対応していない 場合はまだまだ厳しいところがあります。 実際この判断はハードメーカーに依存するところであり、MQAに対応するハードメー カーが増えていけば面白いところではあります。 実際容量が小さく済むというのは、ダウンロードの時間やデータ保存にとってもメ リットがあるのではないでしょうか。 日本の場合はインフラ整備が進んでおりますので、ダウンロードにさほど時間がか かりませんが、世界を見渡すとまだADSLという地域もあるとのことです。そうなり ますとダウンロードに時間がかかってしまいます。 ただ個人的に思うのが、日本ではまだ進んでいないストリーミングの高音質再生で はないでしょうか。高音質になってしまうと必然的にデータ量が増えてしまいます。 ただこのMQAの技術を使えばこの悩みが減ってきます。 このあたりはどうなっていくのかは解りませんが、今後のMQAの動向に注目していき たいところです。 さてイベントの最後にIO DATAの開口氏にFIDATAのご説明をいただきました。 今回はFIDATAの新作ブラックモデルを特別ご用意いただきました。 FIDATA ブラックモデルの詳細はこちら 既にFIDATAとしてはMQA再生にも対応しております。 また最近私も知ったのですが、FIDATAのダウンローダーを使用してE-ONKYOからダウ ンロードした場合にWAVファイルもアルバムジャケット表記などのTAG情報管理が出 来るとのことです。 色々進化していっておりますので、まだまだ勉強していきたいと思います。 確かにシンプルにCDをかけた方が楽と思うこともありますが、音楽的な欲求を満た してくれてるこの分野は本当にこの先の将来性を含めて楽しみですね。

2016年8月13日 H.A.L.3 島