ANALOG FESTIVAL in H.A.L.3 Vol.1 イベントレポート

4月29日(土)に開催させていただいたアナログ試聴会のレポートをお届けいたします。 まずは多くのお客様にご参加いただきこの場をお借りして深く御礼を申し上げます。 また多くのメーカー、代理店、輸入商社の方のご協力を得ることができ、実現したイベン トになります。 皆様本当に有難うございました。 今回人数の問題で試聴室ではなく、オープンスペースで開催させていただきました。 前日の準備、そしてリハーサル、本番と頑張っていただきました。 全てのプログラムに参加いただいたお客様もいらっしゃいますが、本当にその情熱には関 係者一同感動しております。 本当に楽しい試聴会になりましたことを冒頭にお話をさせていただきました。 それでは、レポートをお届けいたします。 まずプログラムの前に共通の機材のご連絡をいたします。 ANALOG FESTIVAL in H.A.L.3 Vol.1 イベントレポート 使用機材 ●SPEAKER SYSTEM Sonusfaber IL Cremonese ¥5,500,000 http://www.noahcorporation.com/sonusfaber/catalog_ILCREMONESE.pdf ●POWER AMPLIFIER LUXMAN M-900u 2台 ¥1,100,000 ×2台 http://www.luxman.co.jp/product/m-900u ●PRE AMPLIFIER LUXMAN C-900u ¥1,100,000 http://www.luxman.co.jp/product/c-900u デモンストレーター ・(株)カジハラ・ラボ 代表 梶原 弘希 氏 (IKEDA、MUTECH) ・楫音舎 代表 長尾 修武 氏(PLATANUS) ・オーロラサウンド(株)唐木 志延夫 氏 (Aurorasound) ・(有)TOPWING 代表 佐々木原 幸一 氏(TOPWING) ・ラックスマン(株)相田 和喜 氏(LUXMAN) ・ (有)アレグロ 代表 荒井 恭児 氏(ZYX) ・オルトフォンジャパン(株)坂田 清史 氏(ortofon) ■- tonearm - 「アームの重要性」 13:00〜14:00       PD-171A(オリジナルアーム)       PD171AL+ORTOFON RS-212D     PD171AL+IKEDA IT-345CR1        PD171AL+GRANTZ MH-104S ●LUXMAN PD-171A アナログプレーヤー ¥495,000(税別) http://www.luxman.co.jp/product/pd-171a ●LUXMAN PD-171AL アームレスレコードプレーヤー ¥395,000(税別) http://www.luxman.co.jp/product/pd-171al ●ORTOFON RS-212D トーンアーム ¥200,000(税別) http://www.ortofon.jp/product/catalog/2015_new_tonearm.pdf ●IKEDA IT-345CR1 トーンアーム ¥390,000(税別) http://www.kaji-lab.co.jp/ikedaarms.html ●GRANTZ MH-104S トーンアーム ¥650,000(税別) http://www.glanz1.com/ ●MUTECH RM-KANDA MCカートリッジ ¥380,000(税別) http://www.kaji-lab.co.jp/mutechkanda.html ●LUXMAN EQ-500 フォノイコライザー ¥500,000(税別) http://www.luxman.co.jp/product/eq-500 今回ラックスマン(株)に多大なご協力をいただき、PD-171AL3台、PD-171A1台を1台を揃 えることが出来ました。 アームレスの場合はアームベースが必要になりますが、今回IKEDA用、ortofon用はラック スマンにご用意いただき、GRANTZのアームはGRANTZ社のPD-171AL用のアーム用ベースを使 用しました。 またフォノイコライザーをはLUXMAN EQ-500を2台用意して、ラックスマンオリジナルアー ム、ORTOFONのブロックで1台。IKEDA、GRANTZで1台ということで接続の変更は、フォノイ コライザーからプリアンプまでの接続変更で済むようにいたしました。 使用ソフト   MIXER’S LAB CHECKING DISC BY MUSIC 〜『シェエラザード』オーディオ交響組曲〜 “Sheherazade” Audio Symphonic Suite 1. 第一楽章セレクション http://store.stereosound.co.jp/products/detail.php?product_id=2534 まずは4本通して試聴いただき、その後にカジハララボ 梶原氏にアームについてご説明 をいただきました。 私も色々と口をはさんでしまいましたが、基本的なアームの調整方法でもある、オーバー ハング、高さ、針圧、ラテラル、インサイドフォースの調整と意味合い。ダイナミック型 とスタティック型の違いなどお話いただきました。 説明の最中にカートリッジを PLATANUS Platanus2.0S MCカートリッジ ¥360,000(税別) http://www.shuinsha.com/platanus.html に付け替えて、4台のアームで調整を行いました。 全ての調整終了後 再度アームの比較試聴を行いました。 使用ソフト   Halie Loren Best Audiophile Collection Cuando Bailamos ■- cartridge - 「カートリッジ特集」 14:10〜15:30      Platanus2.0S        青龍           Ultimate DYNAMIC      AT-ART1000         SPU-Royal G MK2      RM-KANDA ●PLATANUS Platanus2.0S MCカートリッジ ¥360,000(税別) http://www.shuinsha.com/platanus.html ●TOPWING 青龍 MMカートリッジ ¥500,000(税別) http://www.twctokyo.co.jp/ ●ZYX Ultimate DYNAMIC MCカートリッジ ¥580,000(税別) http://www.hinoetp.com/zyx.htm ●Audio-Technica AT-ART1000 MCカートリッジ ¥598,000(税別) http://excellence.audio-technica.com/jp/ ●Ortofon SPU-Royal G MK2 MCカートリッジ ¥232,000(税別) http://www.ortofon.jp/product/catalog/2015cartridges_web.pdf ●MUTECH RM-KANDA MCカートリッジ ¥380,000(税別) http://www.kaji-lab.co.jp/mutechkanda.html 一番お客様の関心が高くお申し込みが多かったプログラムになります。 自重 針圧 シェル 概算 出力 ・PLATANUS2.0 16g 2.0g 14.3g(LH4000) 32.3g 0.3mV ・Ultimate DYNAMIC 6.8g 2.0g 14.3g(LH4000) 23.1g 0.15mV ・青龍 12.3g 2.Og 17.7g 32.0g 0.2mV ・SPU-ROYAL G MK2 31g 3.0g 無 34.0g 0.2mV ・AT-ART1000 11g 2.3g 14.3g(LH4000) 27.6g 0.2mV ・MUTECH RM-KANDA 9g 1.9g 14.3g(LH4000) 25.2g 0.5mV 青龍はシェル付きということもあり、オリジナルのシェルを使用しました。 ORTOFONも同様となります。それ以外の4つはORTOFON LH4000のシェル、及びリード線を使 用しました。 針圧は調整は比較的簡単にできますが、問題は高さ調整となります。 針を落とした時に平行になるように調整をしますが、おしり(ウェイト部分)上がりにな らないようにバランスをとらせていただきました。 またZYXに関しては、平均的に軽すぎますので、シェル側にウェイトをつけてカバーして おります。 使用システム ●LUXMAN PD-171AL アームレスレコードプレーヤー ¥395,000(税別) http://www.luxman.co.jp/product/pd-171al ●IKEDA IT-345CR1 トーンアーム ¥390,000(税別) http://www.kaji-lab.co.jp/ikedaarms.html ●aurorasound VIDA フォノイコライザー ¥328,000(税別) http://www.aurorasound.jp/vida.html#vida 使用ソフト   MIXER’S LAB CHECKING DISC BY MUSIC 〜『シェエラザード』オーディオ交響組曲〜 “Sheherazade” Audio Symphonic Suite 第一楽章セレクション http://store.stereosound.co.jp/products/detail.php?product_id=2534 参加いただいたメーカー、代理店の方に演奏前に説明をしてから再生するということに させていただきました。 ・Ortofon SPU-Royal G MK2 MCカートリッジ ¥232,000(税別) オルトフォンジャパン(株)坂田 清史 氏による説明 ・PLATANUS Platanus2.0S MCカートリッジ ¥360,000(税別) 楫音舎 代表 長尾 修武 氏/プラタナス 助廣氏による説明 ・MUTECH RM-KANDA MCカートリッジ ¥380,000(税別) (株)カジハラ・ラボ 代表 梶原 弘希 氏による説明 ・TOPWING 青龍 MMカートリッジ ¥500,000(税別) (有)TOPWING 代表 佐々木原 幸一 氏による説明 ・ZYX Ultimate DYNAMIC MCカートリッジ ¥580,000(税別) (有)アレグロ 代表 荒井 恭児 氏による説明 ・Audio-Technica AT-ART1000 MCカートリッジ ¥598,000(税別) ダイナミックオーディオ 天野による説明 次にカートリッジに関して、楫音舎 代表 長尾 修武氏に語っていただきました。 素材、スタイラス、インピーダンスなど興味深いお話を聞けたのではないかと思います。 さて最初のカートリッジの比較試聴は価格順番で行いました。次にアームをだけを ●GRANTZ MH-104S トーンアーム ¥650,000(税別) http://www.glanz1.com/ に変更してもう一度各カートリッジを試聴いただきました。 使用ソフト   Halie Loren Best Audiophile Collection Perhaps, Perhaps, Perhaps ・ZYX Ultimate DYNAMIC MCカートリッジ ¥580,000(税別) ・MUTECH RM-KANDA MCカートリッジ ¥380,000(税別) ・Audio-Technica AT-ART1000 MCカートリッジ ¥598,000(税別) ・TOPWING 青龍 MMカートリッジ ¥500,000(税別) ・PLATANUS Platanus2.0S MCカートリッジ ¥360,000(税別) ・Ortofon SPU-Royal G MK2 MCカートリッジ ¥232,000(税別) 順番に関しましては重さの順番とさせていただきました。 ここではイメージをつかんでもらう為に話は一切せず、試聴してもらうということに徹底 していただきました。 ヴォリュームに関しては、前日にある程度はチェックはしております。RM-KANDAは高出力 でZYXは低出力、PLatanusが0.3mVでそれ以外は0.2mVになっております。 こちらのパートでは天野が1個づつカートリッジ交換しております。 それぞれの試聴レポートは割愛させていただきますが、それぞれに個性があって非常に面 白い比較になったのではないかと思います。 ■- phono equalizer - 「フォノイコライザーとは」 15:40〜16:50     VIDA                  PHONO MODULE     EQ500                  U・BROS-220 ●aurorasound VIDA フォノイコライザー ¥328,000(税別) http://www.aurorasound.jp/vida.html ●LUXMAN EQ-500 フォノイコライザー ¥500,000(税別) http://www.luxman.co.jp/product/eq-500 ●上杉研究所 U・BROS-220 フォノイコライザー ¥550,000(税別) http://www.uesugilab.co.jp/pdf/Uesugi_ProductsInformation_UB220.pdf ●OCTAVE PHONO MODULE(MCトランス)フォノイコライザー¥1,120,000(税別) http://www.fuhlen.jp/octave/products/phonomodule.html 使用システム ●LUXMAN PD-171AL アームレスレコードプレーヤー ¥395,000(税別) http://www.luxman.co.jp/product/pd-171al ●TOPWING 青龍 MMカートリッジ ¥500,000(税別) http://www.twctokyo.co.jp/ ●GRANTZ MH-104S トーンアーム ¥650,000(税別) http://www.glanz1.com/ 使用ソフト   アイネクライネナハトムジーク 第1楽章 ・aurorasound VIDA フォノイコライザー ¥328,000(税別) ・LUXMAN EQ-500 フォノイコライザー ¥500,000(税別) ・上杉研究所 U・BROS-220 フォノイコライザー ¥550,000(税別) ・OCTAVE PHONO MODULE(MCトランス)フォノイコライザー ¥1,120,000(税別) 解説をしながら順番に試聴いただきました。 VIDA以外は真空管になります。またVIDA以外はMCトランスを装備しております。 OCTAVEに関してはオプションで選択可能ですが、今回はトランス入力のモジュールをご用 意いたしました。 説明をしながら試聴をしていただき、その後に オーロラサウンド 唐木氏にフォノイコライザーに関してのご説明をいただきました。 特にRIAAカーブというものに関しましての説明を重点的に行っていただきました。 次にアームとカートリッジを ●IKEDA IT-345CR1 トーンアーム ¥390,000(税別) http://www.kaji-lab.co.jp/ikedaarms.html ●PLATANUS Platanus2.0S MCカートリッジ ¥360,000(税別) http://www.shuinsha.com/platanus.html に変更して、先ほどと同じ順番で試聴いただきました。 使用ソフト   Cassandra Wilson Coming Forth by Day Don't Explain ■- music - 「アナログを楽しもう」 17:00〜18:00 最終プログラムはひとりあたり8分ぐらいの時間で皆様にお聞かせしたい曲を演奏いたし ました。 また使用機材はそれぞれお任せいたしました。 カジハララボ  梶原氏 セレクト IKEDA IT-345CR1 ¥390,000(税別) MUTECH RM-KANDA ¥380,000(税別) 上杉研究所 U・BROS-220 ¥550,000 (税別) 楫音舎  長尾氏 セレク IKEDA IT-345CR1 ¥390,000(税別) PLATANUS Platanus2.0S ¥360,000(税別) 上杉研究所 U・BROS-220 ¥550,000 (税別) TOPWING 佐々木原氏 セレクト GRANTZ MH-104S ¥650,000(税別) TOPWING 青龍 ¥500,000(税別) OCTAVE PHONO MODULE(MCトランス ¥1,120,000(税別) アレグロ 荒井氏 セレクト LUXMAN PD-171A オリジナル ZYX Ultimate DYNAMIC ¥580,000(税別) OCTAVE PHONO MODULE(MCトランス ¥1,120,000(税別) ラックスマン 相田氏 セレクト LUXMAN PD-171A オリジナル Ortofon SPU-Royal G MK2 ¥232,000(税別) LUXMAN EQ-500 ¥500,000(税別) ダイナミックオーディオ 天野 セレクト ORTOFON RS-212D ¥200,000(税別) Audio-Technica AT-ART1000 ¥598,000(税別) OCTAVE PHONO MODULE(MCトランス ¥1,120,000(税別) ダイナミックオーディオ 島 セレクト IKEDA IT-345CR1 ¥390,000(税別) PLATANUS Platanus2.0S ¥360,000(税別) aurorasound VIDA ¥328,000(税別) 皆様のアナログへのこだわりを音楽を通じてお客様に伝わったのではないかと思います。 総評としては、多くのお客様にご参加いただけたということで、やはりアナログへのこだ わりをお持ちのお客様が多くいということを感じることが出来ました。 またある意味直接対決のような形になってしまいましたが、商社、メーカーの方がご参加 いただけたことも非常にありがたく、うれしく感じているところです。 比較となると色々問題もございますが、やはり自分のところの製品に自信があるという表 れではないかと思います。 最終的な判断はお客様にございますが、私自身が知らないことには話にもなりません。 販売店の私としては、しっかり各メーカーの個性を感じることができ、お客様の好みに合 ったものをお勧めできればと思っております。 今回ご用意した製品に関しては、入社してからずっとお世話になっている方もいらっしゃ います。お客様からはあのカートリッジは何故使用しなかったのかなどの話も出ておりま す。特にカートリッジ、フォノイコライザーは初お披露目やあまり皆様が聞いたことの無 いような製品を選択させていただきました。 アナログの世界も非常に奥深いものです。デジタルだけではなく、アナログの良さもしっ かり皆様にお伝えできればと思っております。 今回は第一弾ですが、第二弾も行います。是非ご参加ください。 改めまして、お客様、メーカー・商社様へはこの場をお借りして御礼を申し上げます。                              2017年5月 H.A.L.3 島