7F「NEWS&MAGAZINE」 
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VIOLA CADENZA



VIOLA CADENZA。 個人的な第一印象「これでもかと潰しの聴いた音」を魅せる事が出来るアメリカの雄。外観や手触りからその大半は想像して間違いのない範囲だと思って頂いてもいいのではないかと思いますが、その音は「AUDIOという世界」での音楽再生をこれ程魅力的にしてくれるのかな、と思わずニヤッと考えてしまう程。以前から何度かここのシステムにピンポイントでセットしてきてはいましたが腰を据えて試してみようと思ったのは今回が最初かな、とふと考えていたりもします。というのも当初はこの音がどうも自分にはしっくりこなかったのです、ピシリとしなやかそうでいてその鞭は随分と堅牢で、外しのない再生力は高速で走る船上での水しぶきに当たったような感覚を覚えたような記憶があり、「凄いなあ」と思った反面自分のような「余白好き」には向かないのかも、と感じたからです。時間が経ち、記憶というのは曖昧で、確かめたくなっていたのも随分前から。それから程なくしてやってきた訳ですが、今回はSYMPHONY(パワーアンプ)を外してCADENZAだけにしたのです、自分の第一印象の大半はSYMPHONYが担っていたのではないかと勝手に目星を付けて、ならプリだけならどうなんだと。

記憶を保ちながらレコードに針を落とし目一杯上げてみました、HARRY JAMESから。繋いで間もなくだったので少々鉄分多めなビックバンドを片面聴き続けて、それでも飛ばしてくる音の数はめっぽう多いなと感心します。暫く経ってからかけたBOB JAMESの「SHAMBOOZIE」はスネアのちょっとだけシャリッとしたあの感触がお見事でしたね。個人的には70年後半から80年前半の「生から部分的な打ち込み」へと変化していく時代の音楽は期待通りの再生を魅せてくれるような気がします。聴き入る程に荒々しいイメージは全く無く、正確さが嫌みにならない聴かせ方でこれが彼らの積み上げてきた経験なのかなと思わせてくれるような気がします。さて、じっくり聴き込んで更にその向こうを見てみたいと思いますので続報はまたの機会という事で。

VIOLA CADENZA
Outputs4 (XLR x2, Fischer x1, RCA x1, Tape out x1)
Inputs6 (XLR x1, Fischer x1, RCA x4)
Gain+ 6 〜 +16 dB (variable)Single Ended
+12 〜 +3 dB (variable)Balanced
Frequency response 20Hz − 20kHz  +/- 0.1dB
S/N-94dBv 10Hz-80kHz
445(W) 110(H) 430(D)

Supply
225(W) 110(H) 400(D)
7.6kg

\2,047,500(税込)


是非、お気に入りのソフトでご試聴下さい。




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